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2018/11/8 17:00

【コスパ最強】数多のスマホ周辺機器をみてきた編集部が驚いた「カロッツェリア スマートフォンクレイドル」レビュー

媒体柄、常に新製品やリリース情報に囲まれているのがGetNavi web編集部。送られてくる数でいえばグルメやイベント情報が圧倒的だが、掲載数で多いのが、スマホ関連アクセサリーだ。

↑スマホ関連アクセサリーの記事例。イヤホンやケースといった定番のものから、PCに接続して使うものまで多種多様なアイテムを日々紹介している

 

そんなGetNavi web編集部、スマホガジェットは2つに分けられると考えている。ひとつは、最低限の価格で最低限のことしかできないシンプルなもの。もうひとつは、機能満載、デザイン凝り凝り、素材も徹底、でも余裕で万越え中間のジャストな機能&品質&価格のものがなかなかないのだ。

 

一方で、クルマ関連のスマホ用品にも似た部分がある。必要最低限の機能を搭載したアイテムが多いのは共通なのだが、高価格帯や中価格帯の商品が少なく、パンチの効いたものがあまりない。日々ガジェットを追いかける編集部としては、こうした製品との出会いを待ち望むばかりだった。

 

そこに登場したのが、今回紹介する「カロッツェリア スマートフォンクレイドル」である。本製品、その名の通り、スマートフォンを車内で固定できるアイテム。なのだが、最新トレンドもおさえた一品なのだ。本記事では、特にガジェット好きにささるポイントをまとめてみた。

 

【今回紹介する商品】

カロッツェリア

スマートフォンクレイドル SDA-SC500

実売予想価格7000円前後

クルマのダッシュボードやエアコンルーバー部に取り付けて、スマホを固定できる車載アクセサリー。アタッチメントが豊富で取り付けの自由度が高いのが特徴だ。本体はクルマ側からUSB-タイプC経由で給電して使用する。

 

また、クルマ用アクセサリーとしては珍しいワイヤレス充電にも対応。「電動オートホールド」機能を搭載しており、片手でスマホを着脱しやすい。

 

【注目POINTその1】

ガジェットジェントルメンたちを喜ばせる仕掛け「電動オートホールド」

まず、ガジェット好きにとって目が離せないのが、自動ホールド機能である。「電動オートホールド」と呼ばれる本機能、スマホを台座にセットすると、本体正面上部に配置されたセンサーが反応し、自動でスマホを固定してくれる。さらに、取り外すときは本体天面のタッチセンサーに触れればホールドが解除。片手でスマホを着脱できてしまうわけだ。

この一連のオートマティックな動きが何ともキカイ好きにはたまらない。いまや、クルマは自動ブレーキ、自動運転の時代に入ろうとしているのに、スマホのクレイドルはバネを毎回開いて手動で固定してって全然スマートじゃない! SDA-SC500はコクピットを、未来に近づけるガジェットとしてバッチリである。

↑SDA-SC500を上から見た写真。≪≫の部分に静電式タッチセンサーが内蔵されており、ここに触れるとホールド部が開く

 

↑取材に使ったのはXperia XZ2 Premium。最近のスマホとしては主流になりつつあるサイズと重さ(ディスプレイ約5.8インチ、重さは236g)で、テストには最適なモデルだ

 

なんて美辞麗句ばかり並べているが、機構以上に重要なのは使い勝手だろう。スマートでスタイリッシュで近未来であっても、実用性がなければトランク行きか、押し入れ行きだ。そこで、スマホを置いた時の着脱のしやすさについて調べてみた。

 

まずはSDA-SC500にXZ2 Premiumを置いてみる。SDA-SC500は幅最大8.5センチまで対応する(XZ2 Premiumの幅は80ミリ)ので、しっかりとホールド。運転中も落ちたり、ズレたりすることもなかった。いまや総額10万円以上が珍しくないスマホ本体を預けるアイテムとしては、安心と信頼が置ける性能である。

 

1つだけ指摘するとすれば、ルーバー部が動きやすい車種に取り付ける場合、ルーバーが重さに負け、本体が下向きにズレてしまうことがある。その場合は、「オンダッシュ取付アタッチメント」でダッシュボードに取り付ければ問題ない。

↑「オンダッシュ取付アタッチメント」で取り付けた状態。写真はN-BOXに取り付けたもので、車内の雰囲気を壊すことなく調和しておりスタイリッシュ

 

さて、クルマから降りる時、エンジンを切った後にスマホをクレイドルから取り出すのが一般的な流れだと思うが、電動ホールド対応のクレイドルのなかにはエンジンがかかっているときしか電源が供給されないものがあり、エンジンオフでは動かないケースがある。その点、SDA-SC500は外し忘れ対策のバッテリーを内蔵しており、クルマのエンジンをオフにしたあとも電動開閉が可能だ。

 

このあたりはさすがカー用品を知り尽くしたカロッツェリア。また、質の悪いクレイドルだと取り外し時に誤ってスマホを落としてしまい、スマホを傷つけてしまうこともあるが、スリップを防ぐパットや落下防止パーツがしっかりしているので、そのあたりも心配ない。

 

デザインもシンプルで余計なものをそぎ落としており、この点もまた、サイバーナビを筆頭に先進的なプロダクトを生み出しているカロッツェリアならでは、というポイントだろう。

 

【注目POINT02】

「Qi」に対応しており、配線は最小限で済む

次に注目なのが、ワイヤレス充電に対応している点だ。すでにスマホアクセサリー業界ではにぎわいをみせるジャンルだが、車載用スマホアクセサリーとしては、まさにトレンドとなろうとしている機能であり、そのあたりもしっかりフォローされている。

↑SDA-SC500にスマホをセットするとワイヤレス充電対応スマホの場合、画面に「充電しています」の文字とQiのマークが表示される

 

時代は有線ケーブルよりもワイヤレスの時代である(e-Sportsでもない限り)。車内の装備を充実させようとすると、ケーブルがごちゃごちゃになる傾向があるが、これなら余計なケーブルが発生しない。たかが、1本と侮るなかれ。あり/なしのイメージを作ってみた。

 

なお、本製品には2系統シガーソケット用USBチャージャーも付属。シガーソケットからも給電が可能なうえ、Qi非対応スマホもUSB経由で充電可能だ。

↑シガーソケットは2口なので、Qi非対応のスマホを使っている場合、もう1口を充電用として使える

 

【注目POINT03】

使い道は車内だけに留まらない

ガジェット好きの発想力をかき立ててくれるという点でも本製品は優秀だ。アイテム好きを自称する人は、「この商品ってこうも使えないかな」とか「意外にもこんな場所で使える」といった本来的な使い方以外の用途を試行錯誤するのが好き、という人が多いはずだ。

 

本製品、クルマのなかだけでなく、会社のデスクや自宅の書斎などに置いても違和感がない。オフィスや自宅でのスマホの置き場所は困るもので、世の中には様々な文房具やインテリアが販売されているが、本製品ならこの問題も解消。整理整頓されたデスクに様変わりし、同僚や家族から好印象を持ってもらえるはずだ。

↑編集部のデスクに設置した様子。吸盤式の取り付け台はデスクでもしっかり張り付いてくれるのでズレる心配もない。デスクに置くとゴツさが出てくるが、逆にこのゴツさがいい

 

そういった意味で本製品、カーシェア派やレンタカー派の非マイカー勢にもオススメだ。カーシェアやレンタカーでは、旧型カーナビに当たるケースもしばしば。その場合はGoogleマップなど普段使っているスマホ地図と併用しながら目的地を目指せば、旧型ナビにハメられてイライラすることもなく目的地に到着できるだろう。乗らないときは先述したようにデスクまわりで活躍してもらえれば、コスパも◎である。

 

【まとめ】

「機能満載、デザイン凝り凝り、素材も徹底」でもコスパ最強でバランスよし!

冒頭でも述べたが、クルマのスマホ関連アクセサリーは、中間価格帯以上のアイテムにこだわりたい人向けのソリューションが少ないのが現状。そういった人たちへの答えとなる製品であり、他製品と比べてもSDA-SC500は圧倒的にコストパフォーマンスに優れるといえる。