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2018/12/26 17:30

お年玉的に買うなら…史上最高の呼び声高いiPad Pro? MacBook Air? それともMac mini?

クリスマスを過ぎて街中も年末ムードが漂いだしましたが、、最注目製品はやはりiPad Pro。大幅進化を遂げた本機のポイントをプロの声を交えて徹底解説します。お年玉的に購入を検討してみてはどうでしょうか。

 

 

ホームボタン省略で画面占有率UP&用途多彩なUSB-C端子も新採用!

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iPad Pro

価格 9万6980円〜(11インチ)、12万740円〜(12.9インチ)

指紋センサーでもあったホームボタンを省略し、代わりに顔認証のFace IDに対応。プロセッサーには新設計のA12X Bionicを採用したほか、従来のLightning端子がより汎用性の高いUSB-C端子に変更されました。USB-C端子の搭載により、高速充電や外部ディスプレイの利用などが手軽に。

SPEC●ディスプレイ:11インチ(2388×1668)/12.9インチ(2732×2048)●ストレージ:64GB〜1TB●カメラ:1200万画素(背面)+700万画素(前面)

 

↑11インチモデル、12.9インチモデルともに薄さは5.9㎜。完全にフラットな形状になっており、従来よりも精悍な印象になりました

 

 

↑iPhoneでおなじみのFace IDに対応。iPad Proでは、本体を横にしても顔認証が可能になっており、スタイルを選びません

 

↑新プロセッサーのA12X Bionicは、8コアCPUと7コアGPUを備えるなど非常に強力。3Dゲームなども快適に楽しめます

 

↑外部ディスプレイなどに接続する際、一般的なUSB-Cケーブルを使えて手軽。カメラのモニター代わりにも使用可能です

11インチモデルは、旧10.5インチモデルとほぼ同様の筐体サイズ。12.9インチモデルは、画面サイズはそのままで、旧型よりも約25%のダウンサイジングを実現しています。

 

↑11インチ(写真左)のサイズ/質量はW178.5×H247.6×D5.9㎜/468g。12.9インチ(写真右)のサイズ/質量はW214.9×H280.6×D5.9㎜/631g

 

 

2通りの角度を選べる新スマートキーボード

iPad Proだけが備えるスマートコネクターに接続する、別売アクセサリーのスマートキーボードも進化。背面まで覆う形状となったほか、iPadの角度を2段階で調整できるようになりました。

 

 

↑背面まで覆う形状となり、名称は「スマートキーボード フォリオ」に変わりました。装着時もスリムなままなのが◎

 

iPad Proにくっついて充電できる新ペンシル

別売のApple Pencilも第2世代が登場。従来、充電時はキャップを取ってLightning端子に差し込む必要がありましたが、ワイヤレス充電に新たに対応しています。新iPad Proの側面に磁力で取り付けるだけで、充電もペアリングも自動で行えます。

 

 

↑タップ操作に対応したのもポイント。ダブルタップすると、ブラシのサイズやモードを切り替え可能で、カスタマイズもできます

 

USB-C端子の採用でもうiPadに死角ナシ

初代iPadが発売されてからすでに8年。これまでのiPadにも、代を重ねるなかで、より軽くなったり、ペン入力に対応したりといった変化はありましたが、今回ほどの劇的な進化は初めてでしょう。なんせiPhoneの流れを受けてホームボタンが省略されたというだけでなく、iPhoneに先駆ける形でLightning端子がなくなってしまったのです。代わりに据えられたのが、最新PCやAndroid端末で急速に普及が進んでいるUSB-C端子です。

 

外部機器の接続だけでなく、映像出力や電力供給なども可能という“いま最も万能”なUSB-C端子を搭載したことで、iPadは完全に「大きなiPhone」であることから決別。iPadの画面を大きく表示する外部ディスプレイを利用したり、iPadをPCのサブディスプレイやカメラのサブモニターにしたりといった使い方が、ケーブル1本で繋ぐだけという手軽さでできるようになったのです。

 

今回は、スマートキーボードやApple Pencilも刷新。その結果、いまやiPadは、簡単な仕事ならラクラクこなせるモバイルPCであり、自在にペン入力ができる液晶タブレットであり、汎用的なサブディスプレイでもある存在になりました。タブレットの元祖は、このサイズだからこそできることを突き詰めたのです。

 

新iPad Proの実力をプロはこう観た!

【ジャーナリスト 西田宗千佳さん】

PC、家電などに精通する。取材記事を雑誌や新聞などに寄稿するほか、テレビ番組なども監修しています。

 

ハードウェア部分の改善は見事あとはアプリやOSの進化を!

サイズやインターフェイスの変更・ペンの改善といった点は、すべて妥当で素晴らしい。処理速度も含め、「過去最高のiPad」であることに疑いはなく、長く使えそう。一方で、USB-Cになったとはいえ、ファイル操作の不便さを中心とした「iOSの持つ制約」に変化はない。アプリやOSの進化に期待したいです。

 

【ライター 井上 晃さん】

最新モバイル事情を熟知。国内外を積極的に取材し、雑誌やウェブメディアを中心に記事を執筆します。

 

細かな使い勝手まで向上して持ち歩くメリットも増した

新しいiPad Proは、スペックだけでなく、操作性もより洗練されている。例えば、Apple Pencilでは、スリープ画面に触れてメモを起動し、ダブルタップでペン先を替えるまで流れるように行えます。また、モバイルバッテリー代わりにiPhoneを充電できるようになり、携帯するメリットが増した点にも注目したいです。

 

【漫画家 鈴木みそさん】

本誌連載「おひろめ」でもおなじみの漫画家。今回のiPad Pro発表会に参加しており、その魅力を体験済み。

 

ペンタブとしては最高だけど新Apple Pencilには弱点も

20年近くペンタブレットを使っていますが、新iPad Pro+Apple Pencilのレベルの高さには驚きました。起動や動作も非常に早く、デスクトップPCと比べてもiPad Proが勝るほど。ただ、漫画家的には、新Apple Pencilだと独自のグリップなどをつけたら充電できなくなるのが困るところ。ペンの種類が増えてほしいですね。

 

 

【Macも大幅刷新!】

8年ぶりのAirと4年ぶりのmini

iPad Proと同じタイミングで、MacBook AirとMac miniの新モデルも登場した。フルモデルチェンジとなると前者が8年ぶり、後者が4年ぶりとなっています。それだけに進化の幅は大きく、MacBook Airは待望のRetinaディスプレイ搭載や指紋認証への対応などを果たしました。

 

【モバイルノート】

Apple

MacBook Air

14万5580円〜

高解像度なRetinaディスプレイを新搭載した13.3型モバイルノート。Touch ID指紋認証センサーがキーボードに組み込まれており、迅速なロック解除などが可能。バッテリー駆動は最大12時間で、質量は約1.25㎏。

 

↑2基のThunderbolt 3(USB-C)端子を搭載。超高速なうえ、汎用性も高い次世代のインターフェイスです

 

 

【デスクトップPC】

Apple

Mac Mini

9万6980円〜

セキュリティ機能が強化されたほか、新たに4基のThunderbolt 3端子などを搭載した小型デスクトップPC。CPUやストレージなどを多彩にカスタマイズ可能で、必要に応じた性能を手頃な価格で得ることができます。

 

↑4基のThunderbolt 3端子に加え、USB-A端子やLAN端子、HDMI端子などを装備。より現代的な仕様となりました