デジタル
スマートフォン
2018/12/13 20:00

知ると意外に面白いスマホの「CPU」について! クアルコム「Snapdragon 855」搭載スマホのココがすごい!

4K映像やBluetoothオーディオの進化にも注目

映像・ディスプレイ関連では現行のSnapdragon 845シリーズでも対応する4K/HDR動画の表示に、新たな方式となる「HDR10+」が加わります。ディスプレイ側に高度な映像エンジンがなくても、HDR10+に対応するコンテンツがより自然な色合いやコントラスト感で楽しめるようになる技術です。

 

↑サムスンがイベントに展示した5G対応スマホのプロトタイプ。デザイン等はあくまでイメージという参考出展。会場に仮設された5G通信環境をつかって、サーバーに保存してある4K動画コンテンツをワイヤレスで送信。5Gスマホで受けてHDMI接続した大画面テレビに表示するというデモ内容でした

 

動画撮影の4K/HDR/60p対応もSnapdragon 845シリーズ以来ですが、撮影側もHDR10+と4K放送も採用するHLGのフォーマットをサポートしています。SoCに含まれる14bit対応の画像処理センサー「Spectra 380」は、理論的に2000万画素のデュアルカメラ、3200万画素のシングルカメラユニットから入力される信号を高精度に処理できることを特徴としています。また静止画などの情報を高効率に格納できるHEIFファイルフォーマットに、Snapdragonシリーズとして初めて対応しました。

 

↑AIエンジンと画像処理プロセッサのパフォーマンスがさらに強化されたことによって、4K/60p動画の撮影時に被写体となる人物の背景を自動でぼかしながら撮影できる「ポートレートモード」の搭載が可能になります

 

↑静止画像に付随する様々なデータをコンテナに格納できるHEIFファイルフォーマットにSnapdragonのチップが初めて対応しました

 

オーディオ関連では今年の秋に発表された新しいBluetoothオーディオのコーデック「aptX Adaptive」に標準対応したところに注目です。信号伝送時のスループットを環境に合わせてバランス良く可変させることで、接続の安定性能を高めています。レイテンシーも60ms~80msと、低遅延をうたうaptX Low Latencyのコーデックに肉迫しています。「音質」も最大48kHz/24bit対応で、転送ビットレートの上限は420kbpsに到達。

 

↑オーディオはクアルコムが独自に開発するBluetoothオーディオコーデックの「aptX Adaptive」や、完全ワイヤレスイヤホンの接続性を安定させる「TrueWireless Stereo Plus」の技術を標準搭載しました

 

Snapdragon 855シリーズを搭載する端末はオプションとしてaptX Adaptiveの実装が選べることになります。そしてそのメリットを最大限に活かすためには、ワイヤレスヘッドホン・イヤホンにスピーカーなどの機器もaptX Adaptive対応であることが求められます。クアルコムでは「スマホで遊ぶモバイルゲームの音が、ワイヤレスオーディオ機器でも遅延を気にせずプレイできるようになる」という点を強くアピールしていました。

 

もうひとつオーディオ関連のトピックは、昨年にこのプレス向けイベントで発表された完全ワイヤレスイヤホンのための新技術である「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」をオプションで対応できるようになることです。クアルコムのワイヤレスオーディオ用ICチップを乗せた完全ワイヤレスイヤホンは、スマホ側で左右を分岐させた信号が独立して受けられるようになるため、さらに安定した接続性能が得られるようになります。イヤホン側が駆動時に消費するバッテリーを低く抑えられるようになることもポイント。来年はこの「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」という技術名称を耳にする機会が増えそうです。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4