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2019/3/1 17:30

iPad Proが欲しいなら必読。「Apple Pencil」の選び方解説とおすすめアプリ9選

言わずと知れたApple製のタブレットデバイスの「iPad」シリーズ。「iPad Pro」を中心とした一部の機種では、同じく同社製のスタイラスペン「Apple Pencil」を利用できます。その特徴は、何と言っても筆圧やペンの傾きを反映し、リアルな鉛筆のような使い心地を実感できること。

 

何となく「iPadが欲しいな~」と思っている人の多くは、Apple Pencilでできることに魅力や可能性を感じているのではないでしょうか? 一方で、Apple Pencilの第1世代(無印)と第2世代が混在するようになったことで、選ぶ際の注意点が増えたことも事実。そこで、Apple Pencilの選び方の基本と便利な使い方について改めて解説していきます。

Apple Pencilは2種類ある

Apple Pencilと一言でくくっても、実は「Apple Pencil」と「Apple Pencil(第2世代)」の2種類が存在します。

 

↑Apple Pencil(上)と、Apple Pencil(第2世代)(下)

 

まずApple Pencilは2015年に発売されたもので、Lightning端子を備えています。ホームボタンがあるiPad Proシリーズと現行の9.7インチiPadで利用可能です。価格は1万584円。

 

そして、Apple Pencil(第2世代)は2018年に発売されたもので、ホームボタンがないiPad Proシリーズに対応しています。こちらはLightning端子を持たず、iPad Proの側面にカチッとマグネットで固定可能。またペン軸をダブルタップすることでショートカット操作が行えるようになりました。こちらの価格は1万4472円となり、前者と比べると4000円ほど高いです。

 

それぞれ対応する機種が異なるので、購入する際には対応するiPad、iPad Proの組み合わせを間違えないように気をつけてください。

 

↑Apple Pencilに対応する歴代iPad Pro/iPadシリーズの組み合わせ。Newのアイコンがついている左がApple Pencil(第2世代)

 

一方で、基本的な描き心地については、Apple Pencil、Apple Pencil(第2世代)の間に大きな違いはありません。よほどのこだわりがない場合には、どちらを選んでも問題なく使えるでしょう。

 

ただし、両者はペンとしての長さ・重心が若干違うので、長時間扱う場合には後者の方が、手が疲れにくい印象があります。

 

また、Apple Pencilの場合には、「ProMotionテクノロジー(リフレッシュレート120Hz)」対応のiPad Proシリーズを使うと筆跡がペン先にぴったりついてくるのですが、旧世代のリフレッシュレート60Hzのモデルを使う場合には、若干の遅延を感じます。第1世代のApple Pencilを選び、素早くメモを取るなど仕事で使う想定ならば、「ProMotionテクノロジー」対応のiPad Proを組み合わせるのがオススメです。

 

↑書き心地に大きな差はない。もし、ディスプレイがコツコツして描きづらいと感じたら、iPad Pro/iPadにマットな質感の保護シートを貼ると良い。程良い摩擦が生まれてより紙の書き心地に近くなる

 

↑ペン先が磨耗したら交換できる仕組みは両者とも共通、書き心地にも大きな差はない

 

充電方法の違いが大きい

Apple PencilとApple Pencil(第2世代)の最も大きな違いは、その充電方法にあります。まず、Apple Pencilでは、キャップを取り外すとLightning端子が現れます。これをiPad Pro、iPad側の端子に挿してペアリングと充電を行う仕組み。また、iPhoneやiPadを充電するためのLightningケーブルの先端に、専用のアダプタを接続することで有線での充電も可能です。

 

↑Apple PencilをiPad Proに接続した状態。便利だが外出先で充電する際は見た目はあまりスマートではない

 

一方、Apple Pencil(第2世代)はホームボタンのないiPad Proの側面にマグネットでカチッと固定でき、この状態でペアリングとワイヤレス充電が行えます。ただし、ワイヤレス充電の規格「Qi(チー)」には対応していないので、アクセサリーを用いた充電はできません。

 

↑Apple Pencil(第2世代)を充電している様子。カバンに収納しながらでも自然に行える

 

両者のメリット・デメリットを考えてみましょう。Apple Pencilでは充電という行為を意識的にしなくてはならないので、いざ使おうとした際に充電が切れているというケースが発生します。しかし、主にiPad Pro、iPadを室内で利用する想定ならば、iPadに接続しなくても充電用のアクセサリーを利用できます。

 

↑筆者が使用しているApple Pencil用の充電スタンドの例

 

一方のApple Pencil(第2世代)は、ホームボタンのないiPad Pro側面に固定しておけば持ち運びと同時に勝手に充電されます。使いたいときにすぐ利用できるのが最大のメリットです。しかし、ペン軸にグリップを付けたいという人にとっては、充電がしづらいという注意点もあります。

 

また、Apple Pencil(第2世代)のみのメリットとして、ダブルタップによる操作も忘れてはいけません。アプリ内でペン先を素早く消しゴムに切り替えたり、パレットを表示したりするなど、特定の動作がスピーディに行えるのは魅力です。

 

↑Apple Pencil(第2世代)をダブルタップすると、アプリ内でペン先を切り替えられる。ちなみに、もし同機能が煩わしいと感じる場合には、「設定」アプリから「Apple Pencil」>「オフ」を選択するとオフにできる

Apple Pencilで使いたいおすすめアプリ9選

これだけではApple Pencilがどんなアプリで役立つのかイメージが湧きにくいと思うので、最後に具体的なアプリでの活用例を9つ紹介します。例えば、「メモ」や「Keynote」などの基本的なiOSの標準アプリでも、ちょっとした活用テクニックを知っているだけで、Apple Pencilを使用する価値はグッと高まりますよ。まずはApple純正のアプリから。

 

【その1】メモ

↑iPadの画面がオフの時に、Apple Pencilのペン先をタップすることで新規メモが起動する。なお「設定」>「メモ」>「ロック画面からメモにアクセス」で、「ロック画面で最後に作成したメモを再開」を選択しておくと、何度も繰り返し同じメモ画面に手書きメモを加えられるようになる

 

【その2】ブック

↑電子書籍を読める標準アプリだが、PDFの管理に使うのもおすすめ。ブック内で開いたPDFファイルに「マークアップ」機能を活用すれば、書類へのサインや修正指示などもペーパーレスで行える(※画像は見やすいように指で書類を縮小しているが、縮小しながらの書き込みはできない)

 

【その3】Keynote

↑プレゼンテーションのスライドを作成する標準アプリ。Apple Pencilを使うと手書きの文字やイラストを書き込める。書き込んだオブジェクト(文字やイラスト)をタップして、アニメーションを加えると、筆跡がアニメーションとして動き出す

 

続いて、AppStoreからインストールする必要があるサードパーティ製のアプリについて。筆者がオススメしたい6つのアプリを紹介します。どれも優秀なツールなので、使い方を制限せずに色々と試行錯誤してみると面白いかも。

 

【その4】Adobe Photoshop Sketch

↑ピクセルベースのブラシでデッサンが行える描画アプリ。Apple Pencilなら傾きや筆圧を細かく感知するので精細な描画が可能だ。アプリ内の設定を変更することでダブルタップでカラーピッカーがだせるなど、第2世代との相性も◎。AppStoreからインストール可能(無料)

 

【その5】GoodNotes 5

↑スワイプ操作でどんどん新規ページを作成できるノートだ。手書きのメモをリアルなノートのような使い心地で管理したい人にオススメ。AppStoreからインストール可能(960円)

 

【その6】Zen Brush 2

↑iPad上で書道が楽しめる。墨の水加減なども調整でき、上手く使えば水墨画にも挑戦できる。AppStoreからインストール可能(360円)

 

【その7】FilpaClip

↑簡単にパラパラマンガが作成できる。手書きでアニメーションを作成したい人はぜひ試してほしい。AppStoreからインストール可能(無料)

 

【その8】Notability

↑メモと録音を同時に行え、メモをタップするとその時点で録音した音声が再生される。会議の議事録や、インタビューの音源を記録する人には心強いツールだ。AppStoreからインストール可能(1200円)

 

【その9】Adobe Photoshop Mix

↑写真やイラストの背景を透過させるのに便利。Apple Pencilがあれば細かい部分も正解に指定できる。合成写真やLINEスタンプなどの作成に使えるだろう。AppStoreからインストール可能(無料)

 

仕事にも趣味にも役立つApple Pencil、1本あるだけで夢が広がります。iPad Proについては、最新モデルを買うも良し、少し安くなった旧モデルを中古市場で探すも良し。繰り返しになりますが、対応する組み合わせだけは間違えないように気をつけてくださいね。