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2019/3/25 17:00

時計らしくスタイリングしやすい! Wear OS搭載のスマートウォッチ「TicWatch」の魅力

新製品は「E2」と「S2」

さて、今回のトピックは、TicWatchシリーズから新たに「TicWatch E2」と「TicWatch S2」の2種類が登場したことだ。これらの機種は、従来モデルに対するユーザーからの意見も反映し、防水性能、バッテリー性能、フィットネス機能などの面で強化されている。

 

↑「TicWatch E2」は、Essential(基本的)を意味するランナップでありながらも、「水泳やフィットネスのパートナーとして使える」という。約35gという軽量さを実現しており、付け心地は軽かった。スマートウォッチとしては最軽量の部類に入る

 

ミニマムを謳うとおり、デザインは至ってシンプルであり、余計なものは付いていない。ディスプレイは1.39インチのAMOLED(400x400px)で、物理ボタンはリューズ部分に備わっている一つだけだ。ストラップに関しては、シリコン製であり、軽く柔らかい。ベルト幅は22mmで、交換も可能。ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが選定を行なっている「レッド・ドット・デザイン賞(red dot design award)」も受賞している。

 

新搭載の「TicMotion」機能により、運動するときにアプリを起動せずにいても記録ができるのがポイントだ。GPSや心拍測定ももちろんサポート。また、50m防水に対応し、水泳向けアプリをインストールして使用できる。

 

なお、「TicMotion 1.0」では、まずはランニングからサポートする。こうした機能は、アメリカと中国でそれぞれ数百名分のデータを収集しており、それを活用して開発にあたっているらしい。ソフトウェアのバージョンアップによって、今後も改良していくとのこと。

 

TicWatch Eと比較すると、バッテリー容量が300mAhから415mAhになり、38%増加した。一方で、厚みは12.6mmから12.9mmへと2%増加に抑えられている。バッテリーに関しては、残量がわずかになると、省エネモードが起動する。

 

↑「TicWatch S2」はアウトドアシーンでの利用までを想定

 

このE2に対し、タフネスさを追加したモデルが「S2」である。基本機能は共通しているが、アウトドアや運動に適しており、より頑丈になっており、過酷な環境でも使用できるという。

 

具体的には、いわゆるMILスペック(米国国防総省の物資調達基準)に準拠。防塵機能を備えるので、ホコリや砂塵の多い場所でも問題なく使用できるほか、圧力の変化や温度変化にも対応。塩害にも強い。仕様に関して重量の記載はなかったが、筆者の体感ではE2よりもフィット感の良さを感じた。

 

↑「TicHealth」アプリを起動した様子。円グラフで活動量などの目標値までの達成率がわかるデザインは、Apple Watchなどメジャーなスマートウォッチでもはやおなじみ

 

両機の価格はそれぞれ1万8999円、2万2199円。同社の直販サイトのほか、Amazon.co.jpの販売サイトで購入可能だ。また、S2に関してはビックカメラでも販売される。

 

ブランドにこだわりがなければ狙い目かも

運動時の自動検知・測定機能は、例えばApple WatchやGalaxy Watchなど、ハイエンドなスマートウォッチですでに採用されているので、そこまで物珍しさは感じない。

 

しかし、TicWatchシリーズの価格はこうしたモデルよりもひと回り安く、お試しに選ぶスマートウォッチとしてはコスパが高く思えた。ミニマムなデザインが採用されており、装着時にギラギラしたいやらしさがないことも良い。一方で必要な機能は備わっているなど、非常に洗練された印象を受けた。

 

同シリーズは、iOSでもAndroidでも使える。Wear OSのスマートウォッチを試してみたいという人は、とりあえず「TicWatch E2」あたりを1回使ってみるといいかもしれない。

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