さらにがっちりと装着感を安定させたい
玉造 それにしても、このAirPodsのつるっとした装着感は有線タイプのEarPodsの頃から思っていたけれど、独特ですね。
山本 そうですね。耳栓タイプのカナル型イヤホンだと、イヤーピースを耳穴に挿入するのが苦手っていう人は結構いますからね。そこにAirPodsのフィット感がうまくミートしてるというか。
玉造 私はカナル型でもぜんぜん平気ですけれどね。むしろ最初はEarPodsのふわっと耳に乗せるような装着感が慣れなかったものです。AirPodsはケーブルがないから最初は不安だったけれど、案外ぴたっと耳もとに安定してズレないから、結構信頼できますな。でも、これをカナル型みたいにもっとピタッとフィットさせる手も、ひょっとしてあったり?
山本 だったらこれなんかどうですか、AirPodsのハウジングをぐるっと包むシリコン。耳のくぼみにフィットさせるスタビライザー付きのものもありますよ。
玉造 へえ、悪くないですねえ。好きだな、こういうの。おや? ただ、これはケースに戻す時にアレじゃないですか。え? え? どゆこと?
山本 気付かれましたか。確かに“お着替え”が必要なんですよ。だから、例えばスポーツなどで体をがっちり動かす時だけ“念のため”にこれをAirPodsに着けるとか、こまめな使い方が効果的だと思います。
AirPodsやケースをなくすとどうなる
玉造 それとね、そもそもAirPodsをうっかりなくしてしまったら、何か打つ手はないんですか。
山本 まずは自分で探しましょう。iOS 10.3以降からは「iPhoneを探す」の機能を使って、ペアリングしているiOS端末からAirPodsが探せます。もし近くにあることは間違いないけれど見当たらない時には、AirPodsのイヤホンからブザー音を鳴らして探すという手も。万が一、AirPodsの所在が心の底からわからない場合は、例えイヤホンの電源が切れていたり通信範囲の外にある場合も「最後に確認された位置」がマップから探せます。
玉造 二度とピックアップできないような場所にイヤホンが迷い込んだり、そもそも壊れてしまったらどうしたら?
山本 さすがにわかるでしょう…当然、AirPodsの修理サービス扱いになりますよ。ただイヤホンは片方から、またはケースだけも買い直せます。
玉造 ふうん。その場合はあれだよね、値段もそこそこするんだろう?
山本 まるごと買い直すよりも全然いいじゃないですか。
ワイヤレス充電を便利に感じたい
玉造 いま知ったけれど、新しいAirPodsのワイヤレス充電用ケース(「Wireless Charging Case for AirPods」のこと)だけを買うこともできるんですね。ワイヤレス充電というものをまだしっかりと試したことがないんですが、イケてます?(便利ですかの暗喩)
山本 僕はイケてると思いますよ。同じワイヤレス充電に対応しているiPhone Xしか使っていなかった頃は、ケーブルで充電するのと手間は同じだろうと思ってましたけど、AirPodsがワイヤレス充電対応になって、充電パッドに交互に置くだけで素速くチャージができるようになると、けっこう良さが身に染みてきました。
玉造 まさしく“パッドでパッと”! パッとサイデリア!
山本 はいはい。あとはこのパッドを部屋の中に、どう邪魔っぽくなくシンプルに置くかが課題かもしれません。
玉造 私も最近知ったんですけどね、「Galaxy Buds」のようなスマホの背中に乗せてワイヤレスチャージができるイヤホンもあるんですね。iPhoneでもこういうのができれば、部屋の美観を損なわずに、いつでもどこでもAirPodsが充電できて便利だろうに。
山本 そうですね。
玉造 よし、じゃあワイヤレスを実感したいから、山本さんのスマホを私がいつでも使えるように共有してください。
山本 かんべんかんべんマジかんべん。
次回「AirPodsの音ってどう思う?編」につづく
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