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2019/7/4 17:00

売れ行き好調なXperia 1、秘密は「21:9」だからこそのUI

スマホの画面はどこまで大きくなる? Xperiaは“折りまげ”に挑戦する?

「誰にでも気軽に使えるユーザーインターフェースを意識してきた」と、足立氏と木村氏が口を揃えるXperia 1の新しいユーザーインターフェースが、大画面スマホの片手持ち操作に対する不安や不満を払拭してくれそうです。

 

でも、これからスマホの画面はどこまで大きくなるのでしょうか。都築氏はXperiaが大画面化を進めてきた背景には明快な理由があると述べています。

 

ひとつはスマホで動画やゲームなど、リッチなビジュアル表現を伴うコンテンツを楽しむユーザーが増えて、大画面化へのニーズが自然と高まってきたからだと言います。ソニーモバイルが独自に行った調査の結果からも、「初めは大きすぎると思っていた大画面スマホが、使ってみたら意外に慣れてしまい、次に買い替える時には小さい画面のスマホに戻れなくなっていた」という声や、「大画面の没入感、コンテンツ体験が想像以上に良くてハマった」という声が多くあったことから、時代のニーズを受け止めてXperiaも大画面化を進めてきたそうです。今後もエンターテインメントがリッチ化してくると、画面サイズの変化に影響が出てくるかもしれません。

 

もうひとつの理由は、やはり“スマホができること”が増えてきたため、高機能なカメラやオーディオの機能を搭載する物理的なサイズ感が必要になったからだそうです。ただ、こちらの場合は技術革新によるモジュールの小型・薄型化も通常は同時に図られるものなので、スマホのサイズが今後際限なく大きくなっていくということを意味しているわけではないと思います。

 

最後に今後、Xperiaに折り曲げられるディスプレイなどが載ることもあり得るのか都築氏に聞いてみました。

 

「これからスマホのデザインがどうなるべきか、開発チームではあらゆる可能性をテーブルに載せて常に議論をしています。当社の代表取締役社長である岸田が、以前メディアの質問に対して『折りたたむ前にできることがある』とお答えしたように、スマートフォンに新しい技術を取り入れることを目的にするのではなく、Xperiaに求められる体験や実現したい体験に対してどのようにアプローチするかを考えています。

Xperia 1は大画面を搭載しながら、片手に心地よく収まる大きすぎないデザインにも注力してきた端末です。そこから21対9というアスペクト比を見つけて、ハンドフィットの良い大画面スマホを実現しました。現時点で将来的なことは言えませんが、画面を折りたたまずに表示されるコンテンツへの豊かな没入感が味わえるXperia 1独自のソリューションをアピールしたいと考えています」(都築氏)

 

奇をてらうことなく、真面目に大画面スマホによる上質なエンターテインメントと快適な操作性を同時に追求してきたXperia 1の進化は、多くのユーザーに驚きを与えてくれそうです。

 

↑片手持ちモードも大画面スマホを快適に使うためにマスターしておきたい機能です
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