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2019/8/5 18:30

猛暑で気を付けたい「スマホの熱」に新対策! ひんやりスマホケース「HEATSINK−5℃ Cool」レビュー

老舗の電子部品メーカー「サンハヤト」から、優れた冷却効果と高い耐衝撃性をもつスマホケース「HEATSINK−5℃ Cool」が登場。5つのタイプがあり、価格は同一の1万800円(税別)です。

 

 

「スマホケースに1万円以上!?」と思った人もいると思いますが、このケースをおすすめしたい理由は、すこし遅れてやってきた猛暑にあります。

 

スマホを熱くしてはいけない理由

スマホも進化して、かつてよりも熱くなる機種は減りましたが、それでも暑い夏では自然と熱を持ってしまいます。では、なぜスマホを熱くしてはいけないのか?

 

・CPUが熱暴走を起こし、頻繁に再起動が起きるなど不具合が出る

・バッテリーの劣化

・本体の全般的な故障

・発火や火傷を起こす原因となり得る

 

どれも劣化、故障に繋がる原因となるといったところですが、特に熱暴走とバッテリー劣化は日頃から熱を気にしていないといけないことなので、意識して対策が必要。そんな対抗策として今回のHEATSINK-5℃ Coolが有効なので詳しく解説したいと思います。

 

HEATSINK−5℃ Coolって何がスゴイの?

HEATSINK−5℃ Coolはアルミプレートとフロントカバーの2パーツに分かれています。それぞれのパーツがこのケースにおいて重要な役割を担っているのです。

 

↑iPhone XR対応のHEATSINK−5℃ Cool。iPhone 6以降の各モデル対応するケースが揃う

 

↑アルミプレート(左)とフロントカバー(右)。スマホとプレートをカバーに挟み込むようにして装着する

 

HEATSINK−5℃ Coolの一番の特徴は、5℃の冷却効果。スマホは負荷がかかると発熱してしまい、その温度が45℃を超えると正常な動作ができなくなります。このHEATSINK−5℃ Coolは、装着するだけでスマホ本体の温度を5℃下げてくれるんです。

 

冷却の秘密はアルミプレートにあります。プレートの裏面には、電子基板に使用されているのと同じ「高性能熱伝導シート」が組み込まれています。これによって、スマホの心臓部であるCPU周辺に集中しがちな熱が全体に分散されます。

 

↑電子基板にも使用されている高性能熱伝導シート。CPU周辺に集中しがちな熱を分散させる

 

このプレート自体もただの金属板ではなく、「アルマイト加工済みのアルミ削りプレート」を採用しています。これが電子基板に使用されるヒートシンクと同等の役割を果たし、スマホの熱を放出してくれます。−5℃のクールダウンには、基板などの電子部品を製造し続けてきたサンハヤトらしい技術がたくさん詰まっていたんですね。

 

↑ヒートシンクと同じ役割を果たすアルマイト加工済みのアルミ削りプレート。スマホを確実に冷却する

 

そして、もうひとつの特徴が、高い衝撃吸収性。高さ2メートルの落下テストからもスマホを守れるほど衝撃に強いんです(落下時の環境により効果は異なります)。それを担うのが、TPU素材(熱可塑性ポリウレタン)のフロントカバー。スマホをぴったりと包み込み、落下の衝撃から守ってくれます。なので、万が一ポケットやカバンから落としてしまっても大丈夫。一番傷が付きやすい四隅もしっかりとガードできます。

 

↑フロントカバーは「車で引いてもスマホが割れないケース」である「IJOY」の意匠を使用

 

HEATSINK−5℃ Coolを実際に触ってみた!

 

一番に気になるのは、その冷却効果。本当に装着するだけで−5℃の効果があるのでしょうか? 画面の光量を最大にした状態でライトを点け、地図アプリも開くという実験をしてみました。ケース無しの場合は2分以内にCPU周辺が熱を持ち始めたのに対し、ケース有りは10分以上経過しても熱を感じません。動作がおかしくなることもなく、いつも通り使い続けられます。またケースを付けた状態で動画を2時間視聴したのですが、スマホが熱く感じることはありませんでした。

 

次に、実際に持ったときの感覚をご紹介。先ほども少し述べましたが、HEATSINK−5℃ Coolはアルミプレートとフロントカバーの2パーツに分かれています。まずスマホの背面にアルミプレートをぴったりと合わせ、次にそれをフロントカバーにはめ込みます。

 

↑スマホの背面にアルミプレートを重ねたものを、フロントカバーにはめ込む。上部からきっちりと仕舞うようにして入れるのがコツだが、不器用な筆者は苦労した

 

高機能ということで、装着したらスマホが武骨な感じになってしまうのかなと心配していたのですが、そんなことはありませんでした。むしろシルバーのアルミプレートが鈍く光り、シンプルでクールな印象に。余計な装飾が省かれているので、年齢や性別に関係なく持ち歩けるデザインかなと思います。

 

↑iPhone XRにHEATSINK−5℃ Coolを装着した様子。余計な装飾や段差はなく、シンプルな見た目

 

手に取ってみても、若干の厚みが出てしまうものの持ちやすく、しっかりと手にフィットしました。特にアルミプレートはひんやりとした滑らかな触り心地で、特に用がなくても思わず触ってしまいます。また、サイドボタンや音量ボタンもいつもと同じ力で押せました。

 

↑iPhone XRにHEATSINK−5℃ Coolを装着したサイドの様子。余分な段差はないが、サイドボタンや音量ボタンはしっかりと押しやすくなっている

 

ただし、「重さ」というデメリットも。iPhone XRに装着した場合、本体の重さのほかに約95グラムが加算されます。手に持って動画を長時間観るときはは、手首が疲れそうです。

 

HEATSINK−5℃ Coolはアウトドアやゲームをする人にオススメ

このHEATSINK−5℃ Coolは夏の野外で大活躍します。炎天下ではすぐに熱を持ちはじめるスマホ。外気温が高いので、一度熱を持つとなかなか放熱できません。そのままにしておくと正常な動作ができず、肝心なところでカメラを起動できなかったり、LINEが開けなかったり……。そんなときに−5℃の冷却効果を持つHEATSINK−5℃ Coolがあれば安心です。装着するだけで冷却効果があるので、かさばるスマホ冷却器ともおさらば。アウトドアにぴったりなスマホケースです。

 

また、少し前の機種を使ってゲームをしている人にも、このHEATSINK−5℃ Coolはオススメです。最近のゲームアプリは高クオリティなものが多いですが、長年使っているスマホにとってはそれが負担となります。夢中になっている間にスマホが熱くなり始め、プレイヤーにとって大敵であるラグが生じてしまうことがありますよね。ですが、「HEATSINK−5℃ Cool」があれば、長時間ゲームをし続けても画面がカクついたりせず、快適にプレイし続けられます。

 

↑フロントカバーはすべりにくい素材になっており、横持ちでも安定して持てる

 

派手好きかつ非力な筆者としては、カラーバリエーションともう少しの軽さがほしいところ。ですが、装着するだけで確かな冷却効果があるのは本当に便利だと思います。暑くなる一方のこれからの季節、スマホ熱にしっかり対策して大切に使いましょう。