デジタル
スマートフォン
2020/5/28 18:00

「5Gの今」がまるわかり!最新端末から料金プラン・サービスまで全方位ガイド

社会を変える次世代の通信規格「5G」の対応端末とプランが、今春、3大キャリアから出揃いました。今後のためにも、5Gの現状を把握し、どんな選択肢が存在するのか、その全貌を把握してきましょう! 本記事では、5G端末のインプレッションから各キャリアサービス、おさえておきたい5G用語まで網羅的にお届けします。

 

【教えてくれた人】

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に精通。雑誌やウェブメディアに記事を寄稿します。

3月下旬から、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社が5Gを開始した。NTTドコモとauは、ソフトバンク以上に豊富な対応機種をラインナップ。「Xperia」「AQUOS」「Galaxy」の御三家はもちろん要注目だが、それ以外にも、富士通の久しぶりの旗艦機「arrows 5G」が発表されたほか、シャオミの「Mi 10 Lite 5G」をはじめとする新興中国メーカー製端末が国内大手キャリアで初めて取り扱われるなど、話題は多いです。

 

5G対象の通信プランは、3社とも基本的に50GB以上~無制限という超大容量をメインに展開。並行して段階制定額の料金プランも用意されますが、こちらは補助的なものです。なお、5G通信を利用する場合は、4Gの基本料に月1000円程度を上乗せする形が主流。ただ、各社ともエリア対応がまだ限定的なこともあり、当面はキャンペーンで減額されています。

 

まずは、国内で現在購入できる、もしくは今後発売予定の5Gスマホの数々をご紹介していきます。

 

【5Gスマホその1】最高20コマ/秒のプロ仕様連写に対応

ソニー

Xperia 1 II

12万3552円(NTTドコモ)(6月以降発売予定)

5G対応のフラッグシップモデル。21:9の縦長4K HDRディスプレイやトリプルカメラを備え、撮る・見る・遊ぶの三拍子が揃います。最高20コマ/秒のAF/AE追従連写が可能で、子どもやペットなど動きの多い被写体も鮮明に捉えられます。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約1220万画素×3●サイズ/質量:約W166×H72×D7.9mm/約181g

 

↑背面カメラは、超広角、望遠、標準。3D iToFも備えます

 

↑被写体の瞳に自動でピントを合わせる「瞳AF」機能。犬や猫にも対応します

 

【Judge!】マルチウィンドウの使い勝手が◎

カメラも手がける同社ならではの本格的な静止画・動画機能が魅力。画面を上下分割できるマルチウィンドウ機能など、縦長画面を生かした機能は使い勝手も秀逸です。エンタメ性を重視する人にオススメ。

 

【5Gスマホその2】AIを活用した8K動画撮影に対応

シャープ

AQUOS R5G

12万9600円(ソフトバンク)

高輝度で10億色を再現可能なPro IGZO液晶を搭載したハイエンド機。AIを活用して8K動画を撮影できる4眼カメラを備えるほか、被写体をアップにして自動で追従する再生機能などにも対応。排熱性が強化され、高負荷な作業も快適です。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約4800万画素+1220万画素×2●サイズ/質量:約W162×H75×D8.9mm/約189g

 

↑カメラは超広角、望遠、標準とToFの4眼構成

 

↑動画を15秒の短編に自動編集する機能も搭載。エフェクトも自動で付与

 

【Judge!】動画に強い優等生的モデル

8K撮影を軸に動画関連機能が多彩。埋もれがちな動画を自動編集機能により有効活用できるのも◎。大容量メモリや応答速度の速いディスプレイを備え、排熱性にも優れるため、ゲーミングにも適します。

 

【5Gスマホその3】画面占有率93.4%でスリム化を実現

サムスン

Galaxy S20 5G

10万2960円(NTTドコモ)

画面占有率93.4%の狭額縁化を実現した5G端末。ディスプレイは120Hz駆動で、動画やゲーム画面を滑らかに表示できる。カメラは8K動画撮影に対応。光学3倍ズーム対応の6400万画素望遠カメラを備えており、ズームしても画質が荒れにくいです。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約6400万画素+約1200万画素×2●サイズ/質量:約W152×H69×D7.9mm/約163g

 

↑背面カメラの構成は、広角、望遠、超広角。ToFも加えた4眼構成です

 

↑AIを使った「シングルテイク」に対応。1度の撮影で、多彩なエフェクトを用いた静止画&動画が撮れます

 

サムスン

Galaxy S20+ 5G

13万3280円(au)(6月4日発売予定)

120Hz駆動の6.7型ディスプレイを搭載した大画面モデル。サブ6とミリ波に両対応し、受信時最大1.7Gbpsを実現。8K動画撮影が可能で、大容量かつ高速なRAMを備えるなど、スペックの高さも際立ちます。

 

【Judge!】ミリ波対応の上位機種も魅力

「シングルテイク」は、1度の操作で様々な撮影ができ、SNSへ投稿する際に重宝する。S20のバランス感は秀逸ですが、サイズと価格は上がるもののミリ波にも対応して長く使えるS20+も魅力十分です。

 

【5Gスマホその4】ケースの着け外しで手軽に2画面を活用!

LGエレクトロニクス

LG V60 ThinQ 5G

11万8008円(NTTドコモ)

装着するだけで2画面端末化するケース「LGデュアルスクリーン」が同梱される6.8インチ端末。4つのマイクを生かした8K動画撮影機能なども備えます。ワンセグは非搭載だが、おサイフケータイには対応しています。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約6400万画素+1300万画素●サイズ/質量(本体):約W170×H78×D9.2mm/約218g

 

↑カメラは標準&超広角の2基。さらに、ToFを加えた3眼構成となります

 

↑画面付きケース装着時はマルチタスクが快適。ゲームパッドの代わりにもなります

 

↑ケースには、カバーディスプレイも備わっています。閉じた状態で通知を確認可能です

 

【Judge!】5Gの実力を実感しやすい一台

2画面を活用し、5Gの高速通信を生かす“ながら操作”が快適。対応アプリは限られるものの、作業効率を上げたい人は試す価値あり。ケース装着時はやや重くなりますが、利用場面に合わせて着脱も可能です。

 

【5Gスマホその5】お手ごろ価格が魅力のミドルハイモデル

ZTE

ZTE Axon 10 Pro 5G

8万9280円

上部に水滴型ノッチを備えた6.4型フルHD+端末。プロセッサーは他のハイエンド機と同じSnapdragon 865で、画面内には指紋センサーも備えます。背面カメラは光学3倍&デジタル20倍ズームに対応。ただし、手ブレ補正には非対応です。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約4800万画素+約2000万画素+約800万画素●サイズ/質量:約W159×H73×D7.9mm/約176g

 

↑超広角、標準、望遠からなる3眼構成。防水・防塵には非対応です

 

【Judge!】低予算で手に入る高性能機

8万円台という低価格でハイエンド機同様のプロセッサーを搭載するコスパの高さが魅力。ただし、防水・防塵やおサイフケータイ、手ブレ補正に非対応と、割り切った部分も多いです。

【5Gスマホその6】貴重な「洗える」国産ハイエンド機

富士通

arrows 5G F-51A

13万4640円(6月下旬以降発売予定)

サブ6だけでなくミリ波にも対応する、arrowsシリーズ5年ぶりのハイエンドモデル。新搭載の「Photoshop Expressモード」では、撮影した写真が自動で編集されて保存されます。ハンドソープや食器用洗剤で洗える高い防水性もユニークです。

SPEC●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約4800万画素+約1630万画素+約800万画素●バッテリー容量:約4070mAh●サイズ/質量:未定

 

↑カメラは超広角、4800万画素の広角、800万画素の望遠の3眼

 

【Judge!】長く使えて使い勝手も◎

ミリ波もサポートするため、長期的に5Gの恩恵を受けられるのがイイ。画面内指紋センサーにショートカット起動するアプリを割り当てられるなど、ひと工夫された使い勝手も◎。

 

【5Gスマホその7】屈曲光学系カメラを採用して最大60倍までのズームに対応

OPPO

OPPO Find X2 Pro OPG01

価格未定(7月以降発売予定)

広色域&120Hz駆動の6.7型QHD+ディスプレイを搭載。インカメラはパンチホール型で画面を広く使える。背面カメラは、4800万画素の超広角に加え、最大60倍ズームに対応した屈曲光学系の望遠も搭載。セラミックを用いたブラックと、レザー調のオレンジの2色を用意しています。

SPEC●OS: Android 10●CPU:Snapdragon 865●背面カメラ:約4800万画素×2+約1300万画素●サイズ/質量:約W165×H74×D9.5mm/約200g(オレンジ)

 

↑筐体の素材にもこだわりました。ブラックとオレンジで異なる手触りを楽しめます

 

↑画質を落とさない最大10倍ハイブリッドズームに対応。標準カメラは、1/1.4型大型センサーを採用です

 

【Judge!】カメラは遠・近ともに強い

おサイフケータイに対応しない点は惜しいですが、IPX8・IP6Xの防水防塵性能を備え、使い勝手は十分。ズームに加え、被写体を至近距離から撮影できる「マクロモード」に対応したカメラが最大の魅力です。

 

 

【5Gスマホその8】性能を割り切りつつも5G&おサイフケータイに対応

OPPO

OPPO Reno 3 5G

価格未定(7月下旬以降発売予定)

ソフトバンク初となるOPPO端末。指紋センサーを内蔵する6.55型モデルで、左上にパンチホール型インカメラを装備する。背面のクアッドカメラは、画角115度の超広角撮影に対応するほか、接写や夜間撮影など、幅広い場面で活躍します。

SPEC●OS: Android 10●CPU:Snapdragon 765G●背面カメラ:約4800万画素+約1300万画素+約800万画素+約200万画素●サイズ/質量:約W159×H72×D7.7mm/約171g

 

↑メインカメラは4800万画素。ほかに超広角、望遠、モノクロカメラの4眼仕様

 

↑おサイフケータイをサポートし、モバイルSuicaも使用できます。一方で、防水防塵は非対応となります

 

【Judge!】完成度の高いミッドレンジ機

搭載するプロセッサーはミドルハイクラス向けのSnapdragon 765Gで、ほかの5G端末より性能は劣るが、機能が豊富で完成度は高い。おサイフケータイが使えるのも便利で、低価格の実現を期待!

 

【5Gスマホその9】4眼カメラを備えたミッドレンジ機

ZTE

ZTE a1 ZTG01

価格未定(7月以降発売予定)

au初のZTE製スマホ。6.5型液晶ディスプレイを搭載するミッドレンジモデルで、プロセッサーにはSnapdragon 765Gを採用する。インカメラはパンチホール型で、背面には4眼カメラと指紋センサーを装備。防水&おサイフケータイには非対応です。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 765G●背面カメラ:約4800万画素+約800万画素+約200万画素●サイズ/質量:約W164×H77×D9.0mm/約185g(暫定値)

 

↑カメラは標準、超広角、マクロの3基。ToFも備え、4眼構成です

 

【Judge!】中級機らしくコスト最重視

背面指紋センサーなどを搭載するが、ハイエンド機には性能・機能ともに見劣りします。安さは期待できるので、防水&おサイフケータイ非対応を気にしないなら、割安な機種としてアリ。

 

【その10】中国家電大手らしい高コスパに期待

Xiaomi

Mi 10 Lite 5G XIG01

価格未定(7月以降発売予定)

国内大手キャリアで初めて採用されるXiaomi製スマホ。Snapdragon 765Gを搭載したミッドレンジモデルで、4800万画素のメインカメラを含むクアッドカメラを装備します。指紋センサーを内蔵するディスプレイは、有機ELが用いられます。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 765G●背面カメラ:約4800万画素+約800万画素+約500万画素+約200万画素●バッテリー容量:約4160mAh●サイズ/質量:未定

※au版の詳細は未公開のため、スペック・機能はグローバル版のもの

 

↑カメラはクアッド構成。花火を撮れるナイトモードにも対応

 

【Judge!】詳細の発表が待たれる注目機

「Lite」の由来は薄く軽量なデザインから。グローバルモデルは349ユーロと発表されており、日本では4万円台になると予想される。高コスパが期待でき、続報が待ち望まれます。

【5G料金プランその1】NTTドコモ

↑大容量の「5Gギガホ」プランを選択した場合には、1か月のデータ容量上限が100GBに。超過後も送受信最大3Mbpsで通信可能です。そのうえ、当面はキャンペーン扱いで、通信量上限ナシで提供されます

 

 

大容量プランがよりおトクになっている

4G LTE向けに提供する「ギガホ」「ギガライト」の2プランを踏襲。5G向け「ギガホ」はデータ容量が増え、月額料金が500円アップとなります。ただ、「5Gギガホ」を利用する場合は、契約時に通話関係のオプション料金が最大12か月間700円割引になるというおトクさもあります。

 

【総評】料金はさほど変わらず超大容量化はおトク!

4G LTE向けの「ギガホ」でも30GBの通信量を使えたが、「5Gギガホ」は100GB(キャンペーン中は無制限)と大幅増。差額は500円なので、がっつり通信する前提なら5Gがオススメ。他キャリアと比べ、端末価格が少し安めに設定されているのもドコモの魅力です。

 

【5G料金プランその2】au

↑上表は「2年契約N」を適用しない場合の料金。適用時はここから170円引き。通話オプションは6月2日以降、留守番電話サービスなどがセットになった新形態に切り替わり、月額は100円アップします

 

 

無制限で通信できるがテザリング使用時は注意

5G向けには、通信量無制限の「データMAX 5G」と、段階制の「ピタッとプラン 5G」の2種類を提供。ただし、前者はテザリングや海外利用時には30GBの上限があります。バンドルサービスのある「Netflixパック」や「ALL STARパック」は、この上限が60~80GBに増えます。

 

【総評】ずっと上限なしプランは現状ではauのみが提供

「一定期間内に大量通信すると、混雑する時間帯は速度制限」などの但し書きはあるが、データ量の上限がないのはauのみ。サブスクサービスとバンドルされたプランもユニークで、5Gを存分に活用できます。ただし、料金設定は他社より少し高めなので、家族割などをうまく利用したいです。

 

【5G料金プランその3】ソフトバンク

↑表は両プランとも「5G基本料」を含んでおり、実際はキャンペーンで1000円引きに。メリハリプランは、月の通信が2GB以下なら1500円割り引かれますが、動画SNS放題は考慮されないので注意しましょう

 

 

5G料金の+1000円は2年間キャンペーンで無料に

5Gでは、対象動画サービス&SNSはノーカウントで月50GBの通信が行える「メリハリプラン」と段階定額制の「ミニフィットプラン」を提供。5G通信を利用する場合は、+1000円の「5G基本料」が上乗せされる仕組みだが、2年間は「5G無料キャンペーン」で相殺されます。

 

【総評】「動画SNS放題」を有効活用すればおトク

料金面で大きくトクするには「みんな家族割+」を適用させたいところ。大容量プランで50GB上限というのは、3キャリアで最も小さいですが、YouTubeやInstagramなど、多くの動画サービス&SNSで通信量ノーカウントが適用されるので、使い方次第では数値以上に活用できます。

 

【知っておくべきスマホ用語】

<ミリ波>

主に30~300GHzの帯域を示す用語。直進性が高く、制御が難しい一方、通信を高速化しやすいです。利用開始は6月からで対応機種はまだ少ないです。

 

<サブ6>

主に6GHz未満の周波数帯域を示す用語。日本でスタートした現時点の5Gはこちらが中心。現状の端末の多くはサブ6のみに対応します。

 

<NR>

「New Radio」の略。通信の高速化のために、4Gまでのモバイル通信で利用されていない高い周波数帯を利用する5Gに用いる言葉。

 

<ToF>

「Time of Flight」の略で、照射光の反射を捉えて距離を測定するセンサー。背景加工などを高精度化でき、ハイエンド機を中心に採用が進みます。