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2020/3/23 22:30

3/23発表の「au 5G」まとめ! 中国製ハイコスパスマホの投入で、5G導入には狙い目!

携帯キャリア各社がこの春、一斉にスタートする5G。auは、3月26日より5Gサービスを開始すると発表しました。すでにNTTドコモは3月25日開始、ソフトバンクは3月27日開始と発表しています。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアが1日ずつずらして、それぞれ5Gサービスをスタートすることになります。

 

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au 5Gはスマホ7機種登場、シャオミやOPPOなど新顔も

au 5Gのサービス開始当初の2020年春〜夏モデルには、Androidスマホ7機種が5G対応でラインナップ。その中でも注目はシャオミやOPPO、ZTEといった中国メーカー製の製品を多く揃えていることです。

 

ここ数年の中国スマホメーカーの躍進ぶりはすさまじく、IDCが調査した2019年の世界スマホ出荷台数シェアでは上位5メーカーのうち3社が中国メーカーになっています(参考ページ)。中国メーカーの強みは大量のスマホを製造することで、価格を抑えつつハイスペックな製品を投入できること。auには中国メーカー3社の機種を戦略的に安価で投入することにより、スマホが高額化する中でも5Gへの移行を促す狙いがありそうです。実際、高橋 誠社長はシャオミ、OPPO、ZTEの3社の製品について「価格的にも競争力がある」と表明しています。

 

この中国メーカー3社のモデルのほか、定番ブランドのGalaxy、Xperia、AQUOSからもそれぞれ5G対応の高性能モデルを展開。中国メーカー製では上、中、下の3つの性能でお買い得なモデルを用意しつつ、定番ブランドも揃えるというスキの無いラインナップになっています。

 

OPPOのフラッグシップスマホ「OPPO Find X2 Pro」

中国2位のOPPOは、2018年に日本に進出して以降、SIMフリースマホを中心に存在感を増しつつあります。そのOPPOから、2月に発表したばかりの旗艦モデル「OPPO Find X2 Pro」がauで発売されることになりました。

↑Find X2 Proは、6.7インチの大型4K有機ELディスプレイを搭載している

 

Find X2 Proは、スマホとしての基本性能を高めた、いわば「王道」の一台。ディスプレイは6.7インチと大型の4K有機ELを搭載し、画面はゲーム用ディスプレイのような倍速駆動(120Hz駆動)に対応します。この高解像度で倍速駆動対応というのは、世界のスマホを見渡しても現状このモデルしかありません。

 

背面カメラは4カメラ仕様で、60倍のデジタルズームも可能。広角カメラと超広角カメラの両方が4800万画素というコンデジ並みの解像度です。

 

また、4260mAhという巨大バッテリーで超急速充電に対応。付属の充電器を使って、高性能ノートパソコン顔負けの65Wの急速充電が可能です。ほかにも、画面内の指紋認証や防水防塵への対応など、スマホに求められる機能・性能はひと通り兼ね備えています。ただし、海外版に近い仕様で販売されるため、おサイフケータイは非搭載。

 

↑カラーはガラス仕上げのブラックと、フェイクレザー調のオレンジの2色展開

 

海外では約13万円と、Xperiaの最上位機種と同じくらいの価格で販売されていますが、今回は同クラスの他メーカー製スマホと比べても求めやすい価格になるとしています。チップセットはSnapdragon 865を搭載。メモリは12GB、ストレージは512GB。

 

実は世界でauだけ「ZTE a1」

ZTE a1は、中国メーカーのZTEがauのためだけに用意したスマホ。搭載するチップセットは同時発表のスマホよりも一段下のSnapdragon 765Gですが、そのぶん5Gスマホとしてはかなり低価格な製品になる見込みです。

↑中国メーカー3機種のうち性能では真ん中の「ZTE a1」

 

安いといっても4つのカメラが連動する背面カメラや、大画面の6.5インチディスプレイなど、性能は申し分なし。メインカメラは、4800万画素(広角)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ用補助カメラ)、200万画素(ぼかし用補助カメラ)という構成で、夜景撮影への強さをアピールします。自撮り用のインカメラも3200万画素と高画素です。

 

auの担当者は、このモデルはZTEがauのために用意した製品と紹介。今後、兄弟モデルが海外向けに発表される予定はあるものの、まったく同じ仕様のスマホにはならないだろうという見解を示しています。

 

チップセットはSnapdragon 765G、メモリは6GB、ストレージは12GB。バッテリー容量は約4000mAh。ディスプレイは6.5インチIPS液晶(フルHD+)。Wi-FiはIEEE801.11a/b/c/n/g/acまでの対応で、最新規格のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)はサポートしません。

 

謎に包まれたシャオミ製のスマホ「Mi 10 Lite 5G XIG01」

シャオミがau向けに初めて投入するスマホは「Mi 10 Lite 5G XIG01」。ZTE a1よりも更に安価で、今回のラインナップでもっとも低価格なモデルになるとしています。

 

このスマホについては、詳細はほとんど明らかにされていません。海外向けにはまったく同じモデルは発表されておらず、世界でもauで先駆けて発表された形となっています。具体的な仕様については23日時点ではほぼ未定となっていて、製品ページに掲載されている画像ですら「イメージ画像です」と注釈が付けられている状態です。

 

製品名から推測するに、シャオミの最上位スマホ「Mi 10」から性能を少し落としたような機種になるだろうと思われます。メーカーのシャオミは「追って正式に発表する予定」としています。

 

コンパクトな「Galaxy S20 5G SCG01」と唯一のミリ波対応「Galaxy S20+ 5G SCG02」

今年の春に発表されたGalaxy S20シリーズから、S20/S20+という2モデルをラインナップ。Galaxy S20は、au 5Gのサービス開始時から購入できる唯一のモデルとなっています。

 

Galaxy S20シリーズの見どころはたくさんありますが、S20の場合は「コンパクトなのに大画面」というのが一番のアピールポイントになりそうです。他のスマホも画面端の“額縁”を減らしてきていますが、Galaxy S20ではそれを突き進めています。

 

ひと昔前の6.2インチスマホというと「ファブレット」と呼ばれるような大画面を想像しますが、Galaxy S20にそのイメージは当てはまりません。Galaxy S20の縦長ディスプレイは、2年前のGalaxy S9と同じ幅69mmで、画面サイズはS9から0.4インチも拡大。大画面スマホが並ぶau 5Gのラインナップの中ではむしろコンパクトなスマホに見えてきます。

 

↑小さい方のGalaxy S20

 

Galaxy S20+で「プラス」されている最大の特徴は5Gの新しい周波数帯のうちの1つ「ミリ波帯」への対応。実はミリ波でつながるスマホは3キャリアでも少なく、au 5Gとしては唯一のモデルになっています。他のau 5Gスマホよりも高速な通信が期待できます(スペック上の最高速度は下り4.1Gbps/上り481Mbps)。

 

↑大きい方のGalaxy S20+

 

Galaxy S20とS20+共通で力を入れているのはカメラで、8K動画の撮影が可能なほか、30倍のデジタルズーム撮影もできます。Galaxy S20のカメラは広角1200万画素、超広角1200万画素、望遠6400万画素というトリプルカメラ構成。Galaxy S20+ではそれにToFセンサー(深度計測カメラ)が加わっています。そのほか、日本で製品を投入して長いGalaxyらしく、防水やおサイフケータイにもきっちり対応しています。

 

2機種共通で、チップセットはSnapdragon 865を搭載。メモリは12GB、ストレージは128GBとなっています。Galaxy S20は画面サイズ6.2インチでQuad HD+解像度。大きさは約W69×H152×D7.9〜9.2mm、重さは約163g。Galaxy S20+は画面サイズ6.7インチで大きさW74×H162×D7.8〜9.1mm。重さは約186gとなっています。

 

カールツァイス監修のカメラが自慢「Xperia 1 II SOG01」

Xperia 1 IIは、ソニーモバイルの人気シリーズXperia初の5G対応モデル。同じくソニーの一眼カメラ「α」の命名規則に準じてマークツーを名乗るこのモデルは、カメラの名門「カールツァイス」監修のメインカメラが最大の特徴です。

 

メインカメラはクアッドカメラで、超広角、望遠、標準それぞれ1220万画素と、被写体との距離を測るToFセンサーという構成。ここまでは画角を切り替えて撮れるという、他のメーカーにもある機能ですが、秒間20コマ連写や「瞳オートフォーカス」といったまるで一眼レフカメラのような機能を詰め込んでくるのはソニーならではと言えそうです。

 

前モデルXperia 1由来の縦長の大画面は引き続き搭載しつつ、4000mAhの大容量バッテリー搭載のため、ボディは少し角張った形状になっています。

 

チップセットはSnapdragon 865、メモリは8GB、ストレージは128GB。防水防塵とおサイフケータイに対応。テレビ受信(フルセグ)機能も備えています。また、今回のモデルからワイヤレス充電も対応します。大きさは約W72×H166×D7.9mm、重さは約181gです。

 

低消費電力の倍速画面「AQUOS R5G SHG01」

シャープ製のAQUOS R5Gは、Galaxy S20に次ぐ3月27日発売予定です。このスマホは NTTドコモ、au、ソフトバンクという3キャリアが共通で扱う唯一の5Gスマホになっています。

 

8K+5Gで動画に特化! 国内初の5Gスマホ「AQUOS R5G」をレポート

 

AQUOS R5Gの最大の強みは自社製の「IGZOディスプレイ」にあります。

ここにきてOPPOやGalaxyも取り入れてきた「倍速駆動(120Hz駆動)」のディスプレイですが、テレビの液晶技術を持つシャープは、数年前からAQUOSスマホで導入しています。一般に倍速駆動には画面の表示が滑らかになる反面、ディスプレイの書き換え回数が増えるため、電力消費が増えるという弱点もあります。

 

しかし、シャープのIGZOディスプレイでは、この弱点は当てはまりません。IGZOディスプレイは実際の表示が書き換わらない部分は(最大1秒間)保持できるため120Hzであっても画面に動きがなければ更新回数を1秒間に1回まで減らすことができるという大きなアドバンテージを持っています。そんな独自技術を軸に、AQUOS R5Gでは照明の色にあわせて画面表示を変えて、いつも同じ色味で楽しめる機能なども盛り込んでいます。

 

カメラはGalaxy S20シリーズと同じく8K撮影に対応。8Kでは人やイヌ、ネコだけをズーム再生する「フォーカス再生」という仕組みを導入し、超広角カメラで撮った8K動画をズームして楽しむという、2通りの鑑賞方法が選べるようになっています。

 

チップセットはSnapdragon 865、メモリは12GB、ストレージは256GB。画面は6.5インチPro IGZOディスプレイ搭載で、解像度はQuad HD+。防水防塵対応で、フルセグ、おサイフケータイ機能も備えています。

 

料金は4G LTEより少し高くなる

auは5Gの料金プランで「4G LTE向け既存プラン+月1000円」というソフトバンクと同等の水準に揃えてきました。発表会では各種割引適用後の「3460円」という価格が強調されましたが、割引前の価格は月8650円から(以下、料金はすべて税抜です)。

 

月8650円の標準的なプラン「データMAX 5G」は、毎月のデータ通信が“使い放題”で、さらにスマホのデータ通信をパソコンで使う「テザリング」も月30GBまで利用できるという内容。2年契約時は170円引き。そこに、加入から25か月目までを割引する「5Gスタートキャンペーン」が用意され、すべてのユーザーが1000円引きの月額7480円で利用できます。

 

そこに各種割引がついて、「最安3460円」も実現します。適用できる割引は以下の通り。

 

・家族割プラス ── 家族2人で契約なら月500円、3人なら1000円、4人以上で2020円を割引
・auスマートバリュー ── 固定回線契約で月1000円割引
・スマホ応援割II ── 最初の6か月間は1500円割引

 

なお、「5Gスタートキャンペーン」は2020年8月31日までの契約が対象の期間限定のキャンペーンとなっています。auでは半年に一度以上の頻度でプランを改定しているため、半年後には新たな割引が始まる可能性もありますが、現時点で9月以降は「月1000円割引」の対象外となる点は注意が必要です。

 

また、「データMAX 5G」にはデータ通信を月2GB以下しか使わなかった場合には1480円割引という、ソフトバンクの新プランに対抗する内容も含まれています。

 

auでは、今回の発表にあわせてこれまでauビデオパスとして提供していたビデオ見放題サービスをテレビ朝日と提携して「TELASA(テラサ)」と改名することを発表。5G料金プランには、このTELASAとNetflixの基本料が含まれた「データプラン5G Netflix パック」も用意されています。

 

 

さらに最上位のプランとして、「データプラン5G ALL STARパック」も用意。5G料金とNetflix、TELASA、さらにApple MusicとYouTube Premiumの基本料金がセットになったパッケージで、まさに5Gで映像も音楽も楽しみ人向けのプランです。

 

一方で、あまり通信を使わない人向けの段階制料金プラン「ピタットプラン 5G」も用意されています。

 

最初はごく限られた場所だけ5Gエリアに

期待した新サービス5Gですが、つながる場所はかなり限定されています。auの場合、3月末時点では全国15都道府県から展開し、全国で使えるようになるのは2020年6月ごろ。2021年3月までに5G基地局を全国で1万局設置、2020年3月ごろまでに2万局超を展開する方針を示しています。2万局の基地局展開で一応は全国で使えるようになりますが、どこでも5Gにつながるという状況になることはなさそうです。

 

↑当初はLTEエリアの一部で5Gが使えるイメージです

 

auを運営するKDDIの高橋社長は、かねてから「ピカピカの4G、スペシャルな5G」という言葉で5Gを紹介してきました。auの4G LTEは全国の人口カバー率(人が住んでいるエリアの展開率)で99.9%超に達しており、5Gが使えないところでは、5Gスマホでも4G LTEにつながります。高橋社長の表現は「全国で4G LTEが使える一方で、一部の場所にいくと特別な5Gにつながる」ということを示したものです。

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