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2020/6/8 21:30

2万円台で4眼スマホが買える! 心配になるほど安い「シャオミスマホ」の性能をチェック

中国のスマホメーカー・Xiaomi(シャオミ)が、SIMフリースマホ2機種の日本発売を発表しました。どちらもミドルレンジながら大画面ディスプレイ&クアッドカメラを搭載するモデルで、6月9日に発売されます。最も安い「Redmi Note 9S」の64GBモデルは、なんと2万4800円(税込)。節約したいが、カメラの性能には妥協したくない! という人は見逃せませんよ。

↑発表会は新型コロナウィルス感染防止のため、Twitterでライブ配信された。シャオミ グローバル 東アジア地域のジェネラルマネージャー、スティーブン・ワン氏がプレゼンテーションを行った

 

Xiaomi(小米)は世界第4位のスマホメーカー

シャオミのスマホは、メインブランドの「Mi」シリーズと、コスパ重視のサブブランド「Redmi」シリーズに分けられます。ちなみに「Mi」とは「米」の中国語発音で、シャオミの中国での社名は「小米科技」です。日本では、まだ馴染みの薄いメーカーですが、2019年のスマホの世界出荷台数のシェアでは、サムスン、アップル、ファーウェイに続く4位という実績を持っています。

 

その「Mi」シリーズですが、「Mi 10」「Mi 10 Pro」などのフラッグシップのほかに、「Mi Mix」「Mi Max」「Mi Note」などの派生シリーズがあります。「Mi Note」は、サムスンの「Galaxy Note」に対抗する大画面モデルですが、いまや、ほとんどのモデルが大画面になったので、シリーズ名だけで機種の特徴を語るのは難しくなってきています。

 

6400万画素メインの4眼カメラを搭載する「Mi Note 10 Lite」

今回発表された「Mi Note 10 Lite」は、昨年12月に日本向け第1弾として発売された「Mi Note 10」の廉価版という位置付け。「Mi Note 10」は、1億800万画素がメインの5眼カメラを搭載するハイエンドモデルですが、「Mi Note 10 Lite」も廉価版とは言え、6400万画素のメインとする4眼カメラを搭載しています。

 

6.47インチの有機ELディスプレイは、画面アスペクト比が19.5:9で、解像度は2400×1080ドット。左右には3Dカーブを施し、ベゼルがほとんど見えない狭額縁を実現しています。ディスプレイ内に指紋センサーも搭載しています。

 

↑6.47インチの高精細ディスプレイを搭載する「Mi Note 10 Lite」。水滴型ノッチに搭載されたフロントカメラは1600万画素で、顔認証にも対応

 

4眼カメラは、広角(6400万画素/F1.89)+超広角(800万画素/F2.2)+深度センサー(500万画素/F2.4)+マクロ(200万画素/F2.4)という構成。AIによるシーン認識に対応し、4Kビデオも撮影できます。簡単にエフェクト付きのビデオが撮れる独自の「Vlogモード」も備えています。

 

↑背面にはAI対応のクアッドカメラを搭載。日本で発売されるカラバリは2色で、このモデルは「ネビュラパープル」

 

↑もう1色の「グレイシャーホワイト」は、グラデーションが施され、光沢強めの仕上がり

 

プロセッサーはSnapdragon 730G(最大2.2GHz)で、RAM(メモリ)は6GB。5260mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、ゲームや動画をとことん楽しみたい人にも安心。しかも、30Wの急速充電にも対応しています。市場想定価格は64GBモデルが3万9800円(税込)、128GBモデルが4万4800円(税込)です。

 

↑付属のAC充電器を使えば、30Wの急速充電が可能

 

↑ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの量販店、Amazon.co.jp、IIJmio、goo Simsellerなどで購入可能。販売チャネルによって取扱機種が異なる

 

↑上位モデルの「Mi Note 10」も引き続き販売される

 

日本の格安スマホユーザーにも支持されそうな「Redmi Note 9S」

「Redmi」は、中国語では「紅米」と書き、コスパを最重視したミドルレンジモデルを展開するシリーズです。その中でも「Redmi Note」シリーズは、世界での販売台数が1億1000万台を超えるほどの人気になっているそうです。

 

↑前モデルの「Redmi Note 8/8T」は、アジア地域を中心に大ヒットを記録

 

「Redmi」シリーズとして日本向けに初めて発売される「Rendmi Note 9S」は、画面サイズが6.67インチ。パンチホール状のフロントカメラを搭載し、狭額縁を極めたこのディスプレイを、シャオミは「タイニー・ドットディスプレイ」と呼んでいます。解像度は2340×1080ドットで、HDR10にも対応しています。

 

↑6.67インチの「タイニー・ドットディスプレイ」を搭載。パンチホール状のフロントカメラは1600万画素。側面の電源ボタンが指紋センサーを兼ねる

 

4眼カメラは、広角(4800万画素/F1.79)+超広角(800万画素/F2.2)+マクロ(500万画素)+深度センサー(200万画素)という構成。Mi Note 10 Liteより低いスペックですが、2万円台で買えるミドルレンジとしては十分すぎる仕様です。

 

↑カメラユニットを上部に配し、シンメトリーのデザインを実現。日本で発売されるカラバリは2色で、このモデルは「オーロラブルー」

 

↑もう1色の「グレイシャーホワイト」も、廉価モデルとは思えないリッチ感のある仕上がり

 

プロセッサーはSnapdragon 720G(最大2.3GHz)。5020mAhの大容量バッテリーを搭載し、18Wの急速充電に対応しています。RAM(メモリ)とROM(ストレージ)の容量が異なる2モデルが用意され、4GB+64GBモデルは2万4800円(税込)、6GB+128GBモデルは2万9800円(税込)。

↑量販店、Amazon.co.jp、一部のMVNOなどが取り扱う

 

シャオミは、7月以降にau(KDDI)から5G対応スマホ「Mi 10 Lite 5G」を発売することが決まっています。価格はまだ発表されていませんが、海外での販売価格などから推察すると4万円台で、購入サポートやキャンペーンなどで、さらに安く買える可能性もあります。

 

シャオミのスマホを、ものすごく端的に説明するとしたら「心配になるほど安いけど、スペックに妥協はなく、デザインもキレイめ」。そんな感じ。電池持ちの良い機種が多いので、2台目として使うのもアリでしょう。

 

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