デジタル
2016/7/26 21:00

採算度外視!? Ingressの世界観にひたれるツアーバス「NL-PRIME」登場

先日お伝えしたIngressのイベント「XM アノマリー Aegis Nova」の会場にて、ウィラートラベルが運営するIngress仕様のバス「NL-PRIME」がお披露目になりました。

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↑NL-PRIME。全体がIngress仕様になったラッピングバスです

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世界観にこだわり抜いた特別仕様のバス

「NL-PRIME」は、「Ingressの世界にバスがあればこんな感じかな」というようなデザインを採用し、ゲーム中に登場する未知の新エネルギーXM(エキゾチックマター)の調査機と想定されています。バス内はIngressの世界観に没入してもらうために、あえて窓を塞いで、外界との接触を避けている構造を採用。窓の代わりにタブレットPCが埋めこむなど、徹底した演出がなされています。

 

椅子の背面にもタブレットPCが埋めこまれており、これを使って“XMを感じれるセンシティブであるかどうかのテスト”などが行われるとのこと。外装も内装もIngress一色になった特別仕様のバスですが、ウィラーグループ代表取締役の村瀬社長は「まだまだバスらしさが残っているので、XM調査機らしさをもっと出していきたい」と語っていました。

 

座席数は2座席+1座席の3列仕様となっており、ゆったりくつろげる空間になっています。余裕を持った作りにながら、1座席を2か所潰してまで搭載しているプロジェクターも設置され、まさに採算度外視の贅沢な作りになっています。

↑座席は1座席+2座席の3列になっています
↑座席は1座席+2座席の3列になっています

 

↑座席はこのような感じ
↑座席はこのような感じ

 

↑座席の背面にはタッチ操作対応のタブレットPCが埋め込まれています
↑座席の背面にはタッチ操作対応のタブレットPCが埋め込まれています

 

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↑座席ひとつひとつにコントローラーがついています。今のところ使用する場面はなさそうですが、今後なにか対応してくるかもしれません

 

窓がある部分にもタブレットPCが埋め込まれ、サイバーな雰囲気を演出。外界と断絶することで、Ingressの世界観に没頭できます。将来的には擬似的な車窓風景を流すことも考えているとのこと。

↑窓はなくタブレットが埋め込まれています
↑窓はなくタブレットが埋め込まれています

 

また8月31日まで、NL-PRIMEかNL-PRIMEグッズを身に付けた写真を撮って、twitterやGoogle+に投稿すると、NL-PRIMEのチケットがもらえるキャンペーンを実施中。#NLPRIMEのハッシュタグつけて投稿します。

 

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ウィラートラベルとIngressは今回のNL-PRIMEが初めての連携ではなく、すでに東北イベントのための深夜バスで、Ingress割を行った経緯もあります。こうした取り組みについて、ウィラーグループの村瀬社長は、「利益よりも楽しんでもらうことを念頭においています」と語り、トラベルバス最大手ならではの余裕を感じさせていました。

↑ウィラーグループ代表取締役社長の村瀬氏(写真左)とナイアンティックの川島氏(右)
↑ウィラーグループ代表取締役社長の村瀬氏(写真左)とナイアンティックの川島氏(右)

 

NL-PRIMEを利用したバスツアーは全部で4コース。東京を約1時間周遊する「水・金・土・祝日プラン」と、成田と東京鍛冶橋を結ぶ「水・金・土・祝日 成田発/成田着プラン」、半日をかけて東京鍛冶橋→横須賀→東京鍛冶橋を巡る「日曜日プラン」、成田プランの日曜版の「日曜日 成田発/成田着」プランがあります。海外へ渡航する予定のある人は、成田プランで移動するのがオススメです。ちなみにバスに搭乗すると、NL-PRIME専用の限定メダルがゲットできるパスコードが入ったカードとステッカーが貰えます。メダルはレアですので、ファンなら迷わずバスを予約しましょう。

 

物販ブースも盛り上がり

Aegis Novaの会場で賑わっていたのが、物販エリア。公式グッズの販売店やIngressと企業コラボしているローソンや伊藤園など、企業ブースをはじめ、個人やグループでIngressグッズを制作販売している人たちが多く参加していました。

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↑公式グッズは人気が高く、午後には売り切れになる商品も

 

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↑コラボ企業のローソンもテントで出店。ローソン公式のIngressグッズをはじめ、飲み物などを販売していました

 

↑コラボ企業の東京三菱UFJ銀行。コラボアイテムのMUFGカプセルの実物(?)を展示
↑コラボ企業の東京三菱UFJ銀行。コラボアイテムのMUFGカプセルの実物(?)を展示

 

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↑丸善、ジュンク堂、文教堂などの店舗とネット通販が連動したハイブリッド書店「honto」が出張所を開設。筆者が手がけた公式攻略本も販売して頂いておりました

 

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↑6番目のコラボ企業となったオートバックスのテント。車体に付けられるリボンマグネットやステッカーなどを扱っていました

 

6月に大手フリマアプリ「メルカリ」とIngressが提携し、Ingressグッズの二次制作のルールのようなものが策定されたばかり。個人で製作した商品も販売されていましたが、とても個人製作とは思えないクオリティに仕上がっていました。

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↑メダルデザインを使ったキーホルダーやピンバッジ。これらすべて個人で作成したというから驚きです

 

↑これも個人製作品。ドクロの額部分にグリフハックが刻印されたデザインが特徴的です
↑これも個人製作品。ドクロの額部分にグリフハックが刻印されたデザインが特徴的です

 

個人店ではないですが、近隣のマクドナルドではIngressとコラボで、限定カードがもらえるキャンペーンを展開していました。

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Ingressのイベントは多くのボランティアに支えられているところから、プレーヤーと運営が一緒に作り上げていく感じがあり、それが楽しさにつながっているところもあります。ポケモンGOで位置情報ゲームの楽しさに目覚めた人は、ぜひIngressにもチャレンジしてみて下さい。