富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、設立から1000日となる1月25日に、「DAY1000 Memorial Reception」をオンラインで開催。DAY1からの取り組みと成長、そして今後の展開について発表しました。
生活に寄り添うコンピューティングを
FCCLは、1981年のFM-8にはじまり、富士通のPC事業を担う会社としてさまざまなPCをリリースしてきました。2018年5月1日からはレノボグループの傘下となり、レノボと富士通の合弁会社として、社名はそのままに新体制としてスタートしています。
FCCLの齋藤邦彰 代表取締役社長は、「われわれはパソコン屋ではありますが、本質は“コンピューティング”にあります」と説明。コンピューティングを世間に浸透させ、人々の生活をより良いものにすることが、FCCLのミッションであると話します。
昨今のコロナ禍では人々のライフスタイルが大きく変わったなかで、PC市場も変化。しかし、「ユーザーの生活に寄りそうこと」はどんな状況でも変わらないとし、コンピューティングにできることはまだまだあると意気込みを見せていました。
コロナ禍により社内の開発体制も整えたとのこと。社員向けに「Tech Pit」を設置し、機材の手配や通信環境の整備、ビデオ会議ツールの整備に加えて、出勤状況やPC利用状況の管理、在宅ワークのルール構築などを行っています。そういった社員の悩みは、ユーザーが抱く悩みでもあるため、課題解決が製品の品質向上にも繋がると捉えているそうです。
“軽さ”への究極のこだわり
FMVブランドの開発についても説明がありました。FMVの開発指針となっているのが「生活者発想」と「チャレンジ精神」。ユーザーが何を求めているのかを常に考え、可能性を広げるチャレンジをしていくというもの。
昨年発売された世界最軽量ノートPC「LIFEBOOK UH-X/E3」も、そうした環境でも開発を止めなかった成果であると言います。徹底的に軽さを追求しつつ、ユーザーがどう使うか? 生活がどう変わるか? というところまで考えてデザインされているそうです。
UHシリーズは2020年春にアジアに進出しました。また、さらに軽く、強力なパフォーマンスを備えたUHシリーズを開発中とのことです。
シニア層に向けたサポートサービスも
これからの事業展開として、デジタルが苦手な人にも徹底的に優しいサービスを提供するとのこと。あらゆるサービスがオンライン経由(もしくはオンラインのみ)で利用できるようになったいま、デジタルが使える人と使えない人とでは、大きな生活格差が生まれてしまいます。
すべての人に快適でワクワクするオンライン生活を体験してもらいたい。そうした思いから、AIアシスタント「ふくまろ」を使ったサポートサービスを拡大。ふくまろに「旅行の予約をしたい」「不用品をオークションで売りたい」などと伝えると、オペレーターにつながり、画面が自動でシェアされます。その後、具体的な操作をレクチャーしてくれるサービスです。
オペレーターはマウスの握り方から自社サービスでないもの(YouTubeなど)の使い方も丁寧に教えてくれます。まだ開発中でテストを重ねているそうですが、評価は上々とのこと。
設立から1000日目。FCCLが宣言したのは「世界一お客様に優しいコンピューティング会社になること」。生活をより豊かにすることだけを考えてきた、それは1001日目からも変わらないといいます。今後どんな製品やサービスが登場するのか、FCCLに期待しましょう。