新しく登場してきたオンライン専用プランは確かにお得だが、モバイル通信をあまり利用していない人ならば20GBも使い切れずに持て余してしまうだろう。そうした人は、格安SIMなどを利用すれば、より安価に回線を維持できる。
※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
そのまま割高でいるか、少しでも安い選択肢を探すか
「月7GB」というのが、かつて標準的な通信量の目安だった。しかし、20GBや無制限のプランが台頭するいま、10GB未満のプランはすでに節約のための選択肢になりつつある。5G化などを踏まえれば、こうした流れは必然だ。
一方、新型コロナウイルスの感染予防策などにより、一部業種ではテレワークが推進されており、外出頻度が減っている。通信プランが大容量化するトレンドはあるものの、Wi-Fiの活用などで通信量が抑えられている人ならば、より安価な通信プランで、維持費を低減する選択も合理的だ。
具体的な候補には、大手キャリアの段階定額制プランや、サブブランドの月10GB前後のプランなどが挙がる。ただし、これらは新参のオンライン専門プランと比べるとお得感が少ない。そこで検討したいのが、サブブランドの小容量プランやMVNOが提供する1〜3GBプランだ。大体1100〜1500円で運用ができ、例えばBIGLOBEモバイルの場合、月1GBで1160円になる。
また、日本通信のようにMNOのオンライン専門プランの対抗策となる通信プランも選択肢として登場してきている点にも注目。今春は、20GB前後を2000円弱で利用できる格安SIMプランがさらに増える可能性もありそうだ。
月1〜10GBで済むならもっと安くなる 格安SIMも検討すべき価格帯
MVNOが提供する格安SIMの通信プランならば、月に1〜3GBだけを使えるという小容量プランを選択可能。外ではほぼ通信しないが、電話番号を維持したいという場合に検討したい。
【コレも要チェック! MVNOの格安個性派プラン】
個性派の格安SIMならユニークな運用も可能
MVNOが提供する格安SIMのプランには、珍しい仕組みを採用する通信プランやオプションが用意されていることもある。想定用途に合致さえすれば、より安価な運用に繋がる場合もあるだろう。見逃さずにチェックしておきたい。
[その1]経済的にタブレットを運用したいならコレ!
IIJmio
従量制プラン
月額480円(1GB)、月額700円(2GB、以降1GBごとに+200円)
IIJmioの従量制プランはデータSIM専用なら月額480円〜で運用可能。音声通話機能付きのプランだと、1GB未満の運用なら1180円〜となるが、キャンペーン中につき、6か月間は480円〜だ。
[その2]YouTube好きにオススメの裏ワザ
BIGLOBEモバイル
エンタメフリーオプション
月額2080円(3GB+エンタメフリー)
3GB以上の通信プランを選択している場合に、月480円のオプションを追加すると、合計2080円〜で、対象サービスの通信量がカウントされなくなる。対象にはYouTubeの動画視聴も含まれる。
[その3]特定ゲームのみ通信が無制限に
LinksMate
カウントフリーオプション
月額1620円(3GB+ゲームフリー)
LinksMateが提供するゲームカウントフリーオプションでは、特定のゲームアプリの通信量がカウントフリー対象になる。モバイル通信下で対象ゲームを遊ぶ時間が長いなら狙い目だ。
★小中容量プラン、向いているのはこんな人
在宅時間が多めでWi-Fiを使いやすい人
自宅のWi-Fi環境下で過ごすことが多い人向きで、外出時に、モバイル通信を多少利用するくらいなら、月1〜3GBも使えれば十分だ。プランを変更することで維持費を削減できる。
●本特集の情報は1月15日時点のものです