コロナの影響下でも家電市場は好調。巣ごもりに適した白物家電や、在宅勤務を助けるモバイル機器は特に人気を集めている。今回は、識者のオススメアイテムを紹介。“新しい日常”に適した逸品が中心となった。
※こちらは「GetNavi」 2021年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
【No.1】動画クリエイター・Kazuさんの殿堂入りモノ
バッグに気軽に入れられる映像のブレないジンバルカメラ
《ジンバルカメラ》
DJI
DJI Pocket 2
実売価格4万9500円
ポケットやバッグに入れて気軽に持ち運べるコンパクトボディに、4Kカメラや3軸ジンバルを内蔵。動きながらの撮影でも滑らかな映像を記録できる。新たにズーム機能を搭載したほか、セルフィー撮影時には美顔効果も働くようになった。
SPEC ●安定化機能:3軸 ●有効画素数:64MP ●駆動時間:140分 ●充電時間:73分 ●サイズ/質量:W124.7×H38.1×D30mm/117g
「これほどまでに小さく、そして誰にとっても使いやすいVlog用カメラはないです!」
そうDJI Pocket 2を熱くレコメンしてくれたのは、動画クリエイターのKazuさん。Vlogとはビデオブログの意味で、飾り気のない日常的な自分の行動を映像で記録するというのが特徴だ。そうした自分のVlogを投稿し、人気を博しているYouTuberも数多い。彼らの多くが自分たちの日常を撮影するためにジンバル付きカメラを活用している。
「DJI Pocket 2はジンバル付きカメラというジャンルの開拓者であるOSMO Pocketの後継機なんですが、音がキレイなうえに映像もブレが目立たなくて本当にイイ。場面の切り替わりが多かったり、荷物が多くて細かなカメラワークにまで手が回らなかったりするときは、これ1台で撮ることが多いです」(Kazuさん)
ズーム対応など、静止画撮影機能も強化されており、旅先に持っていく“思い出撮影カメラ”としてもピッタリだ。
【殿堂入りの理由】本体底部を取り外して多彩なアクセサリーが使える
「底部を取り外してアクセサリーを取り付けられる新設計を採用したことで、より便利になりました。アタッチメントが豊富なので、首からぶら下げてよく使ってます」(Kazuさん)
【No.2】動画クリエイター・Masuoさんの殿堂入りモノ
片手で取り回せるダイソン最軽量のスティック掃除機
《スティック型掃除機》
ダイソン
Dyson Micro 1.5kg
実売価格6万4900円
日本の住環境向けに研究開発され、質量1.5kgを実現したコードレスクリーナー。新たにボタンによるオンオフに対応し、使い勝手が向上している。クリーンな排気は従来どおりで、微細なホコリを99%カット。ごみ捨てもワンタッチで行える。
在宅時間が増えるなか、掃除をする機会が増えた人は多い。頻度が増えたことで掃除機の重さに小さなストレスを感じている人もいるだろう。本機は、そんな人にこそオススメの一台だ。
「Dyson Micro 1.5kgは、その名のとおり超軽量なのにパワーが強いので、自宅全般の掃除に重宝しています。コードレスで電源を探す手間もなく、ストレスフリーに使えるんです」(Masuoさん)
動画クリエイターのMasuoさんはそうベタ褒めする。気になる駆動時間についても「パワー“強”で掃除をすると充電が5分程度しか持たないという指摘もありますが、実際は“強”でなくともしっかりゴミを吸い取ってくれるので、使ってみると十分に快適でした」と太鼓判を押した。
【殿堂入りの理由】床だけでなく天井の掃除も楽にこなせる圧巻の軽さ
「とにかく軽く、グリップが手に馴染むので、片手で持ち上げての天井の掃除も、階段や段差の移動もとても簡単です。気軽に使えるので『掃除しよう!』という気になります」(Masuoさん)
★コレも殿堂入り!
《ドラム式洗濯機》
パナソニック
NA-VX300 BL
実売価格21万9780円
自動槽洗浄機能をはじめ、洗濯槽をキレイに保つ機能が充実したヒートポンプ乾燥対応機。「洗濯・乾燥容量が大きいのがうれしいポイント。いまは、洗濯と乾燥を完全にこの1台で行っています!」(Masuoさん)
【No.3】アーティスト・ピエール中野さんの殿堂入りモノ
ノイズキャンセリング機能も備え圧巻の重低音を堪能できる
《ワイヤレスヘッドホン》
Skullcandy
Crusher ANC
実売価格3万5800円
10Hz〜200Hzの重低音に反応してヘッドホンが振動するセンサリーベース機能を搭載したヘッドホン。アクティブノイズキャンセリングを備えるほか、専用アプリで聴力テストを行うことで最適な音質に自動で調整可能な新機能にも対応した。
近年、音楽配信サブスクの浸透とテレワークによる需要とが重なり、ヘッドホンやイヤホンへの注目はさらに高まっている。そんななかで「音質がとにかく良くて、物理的にも震える超重低音を楽しめる唯一無二のヘッドホン」と、「凛として時雨」のドラマーであるピエール中野さんはSkullcandyのCrusher ANCを猛プッシュする。
中野さんが特に注目するのは、ヘッドホンが振動するセンサリーベース機能。本機は同機能が作用する周波数帯域がさらに広がっており、音楽をエンターテインメントとしてより楽しめる。また、使用者に合わせて音質を調整するパーソナルサウンド機能も本機の目玉のひとつだ。同機能はアプリで行う3分ほどの簡単なテストを参照してその人の音の聴こえ方を計測。そのデータを参考に音質をチューニングしてくれる世界初の機能。使用者の左右の耳の特性を把握して、再生時に聴こえ方の差をなくしてくれる。
これにより、楽曲に鮮明なステレオ感がもたらされるのだ。さらに、同機能には、ボリュームを過剰に上げなくても大音量に感じられるようになるというメリットもあり、進化したノイズキャンセリング機能と併せて、耳への負担も抑えられる。
【殿堂入りの理由】パーソナルサウンド測定は人生を変える体験
「パーソナルサウンド機能を使用後はこれまでと違う方向から音が聴こえ、なじみ深い楽曲も新鮮に感じられます。本機はそもそもの音質が良いのですが、付加価値機能として面白いです」(ピエール中野さん)
★コレも殿堂入り!
《携帯オーディオプレーヤー》
ソニー
ウォークマンNW-ZX507
実売価格8万8000円
AIが再生中の楽曲をリアルタイムで解析し、アップスケーリングしてくれる携帯音楽プレーヤー。「音楽再生のプレーヤーにこだわるならこれ。ストリーミングサービスにも対応し、イコライザーなどのカスタマイズも豊富です」(ピエール中野さん)
【No.4】e☆イヤホン PRスタッフ・たにみくさんの殿堂入りモノ
低価格品の常識を覆す高品質で愛の詰まったイヤホン
《有線イヤホン》
Hi-Unit
HSE-A2000PN
実売価格3600円
ピエール中野さんがプロデュースし、音質をチューニングした有線イヤホンの第2弾モデル。ドライバーにはグラフェンコート振動板を採用。低音域はバスドラムとベースサウンドの生々しさを向上させ、高音域は澄みわたった音を楽しめる。
「高額な製品に手を出す勇気がまだないという人に、ぜひ試してみてほしいのがピエール中野さん監修の有線イヤホン第2弾、通称『有線ピヤホン2』です。比較的安価なモデルなんですが、クリアに澄んだ高音域や深く厚みのある低音域が絶品なんです!」(たにみくさん)
e☆イヤホンのたにみくさんは語る。「有線ピヤホンの第1弾は、1700円でイイ音を、というコンセプトで大好評でした。今回はリモコンマイクを搭載したり、服とケーブルが擦れた時に生じるタッチノイズ軽減のためのクリップが付属したりと大きくグレードアップ。通話やウェブ会議もできるようになって、使い勝手がグッと向上しました。音楽に没入して楽しめるだけでなく、仕事にも使える、超ハイコスパな逸品です!」(たにみくさん)
【殿堂入りの理由】格安なのに付属品まで充実しているのがイイ
「安価でもキャリングケースが付属しています。むき出しでカバンにしまうと起きやすいケーブルの断線を予防でき、長く使えるのがうれしい! 作り手の愛を感じます」(たにみくさん)
★コレも殿堂入り!
《Bluetoothスピーカー》
JBL
JBL GO 3
実売価格3990円
迫力十分な低音域が特徴の小型ワイヤレススピーカー。「カラーが6色と豊富でデザインもかわいい! 底面に滑り止め素材を使っているうえ、フックも一体化しているので気軽に持ち運べます」(たにみくさん)
【No.5】オーディオライター・山本 敦さんの殿堂入りモノ
iPhoneと高度に連携する賢い小型スピーカー
《スマートスピーカー》
Apple
HomePod mini
実売価格1万1880円
360度に音が広がる小型スピーカー。AIアシスタントのSiriに対応し、声による操作が可能。iPhoneと連携するAirPlay 2をサポートするほか、ワンタッチでiPhoneとHomePod mini間の楽曲切り替えが可能なハンドオフ機能も利用できる。
【殿堂入りの理由】2台使えばステレオに! 再生環境を自在に構築
「本機を2台揃えればステレオに! 用途や予算に合わせて再生環境を自在に構築できます。同じ音源を別々の部屋で同時に鳴らすマルチルーム再生に対応するのも◎」(山本さん)
【No.6】フリーライター・田中真紀子さんの殿堂入りモノ
食材を入れるだけで本格料理が失敗なし
《自動調理鍋》
シャープ
自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」KN-HW24F
実売価格6万1960円
レシピどおりに材料を入れるだけで、定番品から特別なごちそうまでおいしく作れる自動調理鍋。栄養を多く残す水なし調理に対応するほか、Wi-Fi経由でスマホと連携し、メニュー追加も可能。各種パーツは食洗器で洗える。
【殿堂入りの理由】本格的な低温調理もこの1台でこなせる!
「日常的なおかずづくりに加え、ローストビーフやサラダチキンといった本格的な低温調理にも対応するのが◎。袋に食材を入れて、水を張った内鍋で加熱するだけとお手軽です」(田中さん)
【No.7】IT・家電ジャーナリスト・安蔵靖志さんの殿堂入りモノ
光触媒を使って空気を除菌・脱臭する壁掛けデバイス
《除菌・脱臭デバイス》
カルテック
ターンド・ケイKL-W01
実売価格6万7650円
吸着フィルターを使用せず、光触媒のみを用いる除菌・脱臭機。壁掛けタイプで、わずか7mmの極細モールを採用しており、取り付けた際もデザインの調和を乱さない。フィルターは数か月に一度浸け置き洗いをするだけでOK。センサーの感度は環境に合わせて切り替え可能だ。
【殿堂入りの理由】メンテ頻度が少なくて済む新方式で除菌&脱臭する
「触媒に光を当てて有害物質を分解する方式を採用したのが画期的。フィルターに風を通すことで除菌・脱臭します。メンテナンスが楽で、腐敗ガスなども分解してくれます!」(安蔵さん)
【No.8】テクニカルライター・湯浅顕人さんの殿堂入りモノ
好みの打鍵感を選べば生産性が格段に上がる!
《キーボード》
FILCO
Majestouch 2 Tenkeyless 黒軸・テンキーレス・かなあり
1万3730円
基板をリニューアルして耐久性と打鍵感が向上したテンキーレスの高級キーボード。ドイツCherry社の黒軸メカニカルスイッチを採用。黒軸は、最大約60gのバネ圧で押し下げるほど重くなる特性を持ち、その反発力を利用してキーから指を離す感覚が得られる。
【殿堂入りの理由】操作性を大きく向上させるキーをしっかり搭載
「『HOME』『PageUp』などの独キーで、文章アプリでページ単位のカーソル移動や、範囲指定などのショートカットが可能です。生産性が格段に向上するので重宝しています!」(湯浅さん)
【No.9】動画クリエイター・セゴリータ三世さんの殿堂入りモノ
3台で構築する理想のサラウンド
《サラウンドシステム》
Sonos
Beam+One SLステレオペア
実売価格9万400円
テレビと組み合わせて使用するバースピーカーのBeamと、2台一組でステレオとして機能するOne SLのセット。BeamとOne SLはWi-Fiで連携し、サラウンドシステムとして機能する。AIアシスタントによる音声操作にも対応。
【殿堂入りの理由】家庭用テレビに適したサイズ感がうれしい
「両機種ともとても小さいのに音楽鑑賞時も十分満足できるほど高音質! 我が家のテレビは40V型なんですが、Beamがちょうど収まるのが気に入っています」(セゴリータ三世さん)
【No.10】パノラマ写真家・高松勝範(わっき)さんの殿堂入りモノ
360度写真もブレない動画もコレ1台で撮れる
《360度カメラ》
Insta360
Insta360 ONE X2
実売価格5万4780円
正面と背面の2基のカメラにより、360度の全天球動画を手軽に撮影できるアクションカメラ。片側のカメラだけを使って、ジンバルなしでブレを抑えた動画なども撮影できる。10mの防水にも対応し、オールラウンドに使用可能だ。
【殿堂入りの理由】全天球カメラとしては貴重な防水対応でタフに使える
「防水機能も備え、全天球カメラとアクションカメラの良いとこ取りな1台です。専用スマホアプリではAI自動編集なども可能で、初心者でもユニークな動画を撮れます!」(高松さん)
【No.11】モバイルライター・井上 晃さんの殿堂入りモノ
PCでも超快適なペン入力ができる!
《ペンタブレット》
ワコム
Wacom Intuos Medium ワイヤレス
実売価格1万7370円
PCとBluetoothで接続し、4096段階の筆圧検知対応の自然な書き味でペン入力が行えるタブレット。ペンにサイドスイッチを2つ、タブレット側にショートカットキーを4つ備えており、操作性も高い。
【殿堂入りの理由】テレワークで重宝する手書き環境を安価に!
「紙に書き込むようなごく自然な感覚でペン入力が行えます。PCさえあれば、iPadなどを買うより安価に手書き環境を構築できるのでオススメ! イラスト用途も十分こなせます」(井上さん)
【No.12】フォトグラファー・永山昌克さんの殿堂入りモノ
超高画素なのに動作は俊敏な新・名機
《ミラーレス一眼》
ソニー
α7R IV
実売価格39万4330円(ボディ)
α史上最高の約6100万画素センサーを搭載したハイアマ向けモデル。5.5段ぶんの5軸手ブレ補正をボディに内蔵。最高10コマ/秒の連写が可能なほか、リアルタイムで被写体の瞳を捉えるAFに対応する。EVFも576万ドットと超高解像度だ。
【殿堂入りの理由】驚異的な低ノイズと秀逸な操作性が魅力
「常用最高ISO32000に対応し、高感度でもノイズが気にならない画質はため息モノ。3基のダイヤルやスティックを備え、使い込むほど快適になる優れた操作性も素晴らしい!」(永山さん)
【No.13】家電ライター・平島憲一郎さんの殿堂入りモノ
卓上でそのまま使える小型の全自動圧力鍋
《電気圧力鍋》
アイリスオーヤマ
電気圧力鍋 KPC-MA2
実売価格1万4710円
材料を入れてボタンを押すだけで圧力による自動調理が可能。65種類の自動調理メニューを搭載し、オリジナルレシピブックも付属する。卓上で取り分けやすい高さに設計されており、食卓で調理して、そのまま食事をすることも可能だ。
【殿堂入りの理由】台所に立つ時間を減らして自由な時間をつくれる
「本機があれば、これまで台所でコンロの前にいなければならなかった時間を有効活用できるのが魅力。卓上で鍋料理なども作れるので、想像以上に毎日活躍してくれます!」(平島さん)