デジタル
2016/8/15 6:00

検証! ワイモバイルの「Android One」と「Nexus 5X」はどちらが買いか?

Y! mobile(ワイモバイル)から、日本初登場となるAndroid One端末「507SH」が発売されました。ワイモバイルで取り扱う「Nexus 5X」と比較したとき、どちらも純正Androidを搭載しており、月額料金の合計も同じです。507SHを選択するメリットはどこにあるのでしょうか。

 

「Android One」は、Googleが提供するスマホブランドです。新興国を中心に、各国のメーカーと協業して低価格なモデルが展開されています。国内で初登場となる「507SH」はシャープ製。ワイモバイルから販売されました。

↑「507SH」はワイモバイルで販売中
↑「507SH」はワイモバイルで販売中

 

同じくグーグル主導で開発されているスマホに「Nexus」シリーズがあります。ワイモバイルでは、「Nexus 5X」を販売中。507SHを検討する際のライバル機となりそうです。

↑「Nexus 5X」もワイモバイルで販売中
↑「Nexus 5X」もワイモバイルで販売中

 

価格は群を抜いて安いわけではない

507SHを購入する場合、NTTドコモ、auからMNPで「スマホプランM」に乗り換えると、基本使用料+端末代金(分割)で月額3758円となります。「Nexus 5X」(16GBモデル)を同条件で契約する場合と比べてみると、価格の差はありません。

↑507SHの端末代金と、スマホプランMの総額は3758円(NTTドコモ・auからMNP転入、端末代金24回払いの場合)
↑507SHの端末代金と、スマホプランMの総額は3758円(NTTドコモ・auからMNP転入、端末代金24回払いの場合)

 

507SHのOSには、カスタマイズされていない標準的なAndroidを搭載しているため、ホーム画面が非常にスッキリしています。これは「Nexus」シリーズも同様です。

↑純正のAndroidを採用する
↑純正のAndroidを採用する

 

純正のAndroidが使いやすいかどうかは、人によって異なります。筆者は「分かりやすくて良い」という印象を持っていますが、キャリアのAndroid端末に慣れている人のなかには、「もっと多様な機能が欲しい」と感じる人もいるでしょう。

 

ちなみに507SHには、エモパーのようなメーカーの独自機能は搭載されていません。ただし、ディスプレイには省電力性に優れる「IGZO(イグゾー)」が採用されています。この点はメリットです。

 

アップデートが保証されているため長く使える

507SHは販売から最低18か月間(2018年1月頃まで)はメジャーアップデートが保証されています。次期の「Android 7.0 Nougat」には必ず対応しますし、その次のバージョンにも対応する可能性はあります。また、セキュリティの面でも最低2年間の自動アップデートが保証されています。

↑最新のAndroidを使えるのがウリの一つ
↑最新のAndroidを使えるのがウリの一つ

 

 

一方、Nexusシリーズは、2017年9月までアップデートが保証されています。この点については後から発売された507SHがやや優位です。

↑Nexusにアップデートが提供される期間
↑Nexusにアップデートが提供される期間

 

さて、OSを最新に維持できることは、常に新しいアプリに対応することを意味します。端末の買い替え頻度が遅い人にとっては、長く使い続けられるというメリットがありますね。

 

日本向け仕様への対応がポイント

507SHのディスプレイは、5インチ。筐体にはシンプルなデザインを採用しています。3010mAhの大容量バッテリー、ワンセグ機能、防水・防塵性能などを備える日本向け仕様となっているのが特徴です。

 ↑ワンセグに対応している一方で、ディスプレイはHD画質。内蔵スピーカーの音量・音質もそれなりなので、視聴時にはイヤホンの使用がオススメ
↑ワンセグに対応している一方で、ディスプレイはHD画質。内蔵スピーカーの音量・音質もそれなりなので、視聴時にはイヤホンの使用がオススメ

 

↑アウトカメラは1310万画素
↑アウトカメラは1310万画素

 

↑インカメラは500万画素
↑インカメラは500万画素

 

↑Nexus 5Xとのスペック比較
↑Nexus 5Xとのスペック比較

 

Nexus 5Xは、ある程度スマホの知識をもった人におすすめできる端末。一方、507SHは日本仕様の機能に対応したことで、より初心者層のユーザーにもおすすめしやすい端末だといえます。価格やアップデート保証にはそれほど差がないので、防水・防塵性能やワンセグ機能などを必要とするかどうかが選択のポイントになりそうです。