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2021/5/28 17:45

デスクトップPCの新基準! スリムなiMacが仕事&エンタメを変える

アップルの「iMac」がデザインを大きく変えて、シゴトとエンターテインメントの両方にとても魅力的なオールインワンデスクトップになりました。24インチの4.5K Retinaディスプレイを搭載する新iMacの底力に迫ります。

↑明るく映えるデザインに生まれ変わった新iMac。グリーンのモデルをレポートします。

 

技術の粋を詰め込んだ11.5ミリのスリムな本体

iMacは1998年に誕生したアップルのデスクトップパソコンです。CPUにストレージなどパソコンの心臓部を備える本体とディスプレイを一体化、さらにBluetooth対応のワイヤレスキーボードやマウスが付属されます。購入後に箱から出して、電源とインターネットに接続すればノートパソコンのようにすぐ使える即戦力になります。

 

新しいiMacは眺めているだけで気分があがるビビッドな7色のカラーバリエーションを揃えました。本体のメインカラーと、付属するマウスにキーボードなどのアクセサリーやケーブルの色まで丁寧に合わせ込んでいます。

↑付属するマウス、キーボードにトラックパッドなどアクセサリーの色も丁寧に揃えています

 

↑背面はボールドな力強いカラーに

 

本体の薄さにはおそらく誰もが驚くでしょう。24インチのディスプレイを搭載するパネルの厚さはわずか11.5ミリ。Magic Keyboardを装着した12.9インチのiPad Proとほぼ変わらないサイズ感です。

↑左側はMagic Keyboardを装着した12.9インチの2020年モデルのiPad Pro

 

新しいiMacには、昨年アップルが発表した自社設計のApple M1チップが搭載されました。CPUにGPU、メインメモリなど従来は個別に配置されていた基幹部品をひとつのシステムオンチップアーキテクチャとしてより小さくなったロジックボードに搭載。本体のスリム化と駆動時の電力効率を高めることに貢献しています。

 

空冷方式による熱管理システムは全体の熱処理のバランスを図りながら、前機種よりもかなりコンパクトにしています。結果、4K動画ファイル編集などパソコンに高い負荷がかかる作業を行ってもファンノイズが上がらず静かな環境で作業に集中できます。

 

仕事の効率アップを引き出す24インチの広い画面

筆者もコロナ禍の影響により、働く環境を在宅リモートワーク中心に切り換えてから1年が経ちました。以前からパソコンは取材先に持ち出す機会が多かったためMacBookシリーズをメインにしてきましたが、在宅で働く時間が長くなるとiMacのように画面が大きくて高性能なオールインデスクトップの良さが身に染みます。

 

24インチの4.5K RetinaディスプレイはExcelやPowerPointのファイル作成を広々としたワークスペースでできるので、10インチ台のノートPCより作業効率が上がる実感もあります。Adobe Photoshopによる画像補正も細部までもれなくチェックができます。

 

ZoomやMicrosoft Teamsのようなビデオ通話アプリケーションを同時に開きながら、会議の資料としてExcelのデータやPDFのファイルを別ウィンドウで開いても、24インチの大きな画面にはまだ余裕があります。

 

ビデオ会議に“効果大”の高画質カメラと高音質マイク

iMacには高画質な動画が撮れる1080p FaceTime HDカメラや、スタジオグレードのマイクが内蔵されています。ビデオ会議に参加する際に、顔色の良い自分の姿を相手にアピールして、クリアな声まで届けられたら印象アップにつながること間違いなし。テレワークに必携のPC周辺機器として注目を集めている外付けタイプのカメラやマイクはiMacならば不要です。

↑iMacの1080p FaceTime HDカメラでキャプチャしたZoomの画面。明るく解像度の高いセルフィ動画が撮れます

 

一般的にテレビの場合、4K映像を視聴する際にはテレビの画面の高さに対して約1.5倍の最適視聴距離を確保することがベストと言われています。iMacは本体の縦寸法を測ってみたところ約37cm、スタンドからトップまでの高さが約46cmあるので、画面から60cm〜80cm前後離れると画面の隅々まで快適に見渡すことができて、目に負担も掛けません。

 

あるいは本格的に映画やドラマを楽しむ際にはもう少し画面から離れてもよいでしょう。24インチのiMacは省スペース設置が可能です。

 

指摘すべき点があるとすれば、新しいiMacは背面に搭載するポートの種類と数が少なめです。USB-A端子に外部オーディオ機器を接続したり、デジタルカメラで撮影した写真データをSDメモリーカードの抜き差しして直接読み込めないので、代わりになるUSB-Cタイプのマルチポートハブ、読み取りアダプターは用意したいところです。

↑新しいiMacは背面ポートの数がやや少なめ。USBハブ等を備えておくと安心です

 

iMac史上最強のサウンドシステムを内蔵

新しいiMacには合計6基のスピーカーユニットが構成するパワフルなサウンドシステムを、本体のボトム側に内蔵しています。音の出口を下に向けながら、独自のデジタル音声信号処理によって、あたかも画面から音が鳴っているような没入体験を引き出します。

↑本体のボトムにスピーカーからの音の出口を設けて、パワフルなサウンドを再生します

 

24インチの4.5K RetinaディスプレイにNetflixやAmazonプライム・ビデオの映像を表示しながら、内蔵サウンドシステムによるパワフルなサウンドを浴びていると、映画館よりもiMacで好きな作品をひとり占めしている方が贅沢な体験じゃないかと思えてきます。

 

アップルオリジナルの映画やドラマを多数揃える定額制動画配信サービス「Apple TV+」に公開されている作品の中には、音声をドルビーアトモス形式で収録するタイトルが充実しています。またはiTunes Storeで購入・レンタルしたドルビーアトモス音声の作品をmacOSのTVアプリで再生すると、視聴者の周囲をぐるりと効果音が取り囲むようなリスニング感が味わえます。アップルはこのような独自の没入型音楽体験を「空間オーディオ」と名付けて、新しいiMacのほかにiPhone、iPadなどアップルのデバイスに広く展開しています。

 

今年の6月から、アップルの定額制音楽配信サービスであるApple Musicにも数千を超える、ドルビーアトモスによる空間オーディオ作品が追加されます。もちろん新しいiMacならApple Musicの空間オーディオ再生もベストな環境で楽しめます。

 

新しいiMacは本体の質量が約4.48g。21.5インチの4K Retinaディスプレイを搭載する前機種のiMacよりも約1kg軽くなっています。本体背面にマグネットで着脱する電源ケーブルの抜き挿しも簡単にできるので、iMacを自分のワークスペースやプライベートルームから家族が集まるリビングルームやダイニングルームに移動させて、家族と一緒に映画や音楽を楽しむ用途にも楽しみ方が広げられます。

↑電源アダプターはマグネットで簡単に着脱できるコネクターを採用しています

 

テレビも見られるiMac。これからはリビングの中心的マシンになる?

24インチのiMacを仕事以外の用途に使うようになると、より大きな画面サイズのモデルが欲しくなってきます。

 

コロナ禍の中、リビングルームにあるテレビで視聴されるコンテンツがテレビ番組に限らず、動画配信サービスやゲームにビデオ電話など、ステイ・アット・ホームライフの時間を有意義に過ごすための多様な用途に広がっていると言われています。iMacはテレビチューナーを内蔵していませんが、サードパーティが商品化している外付けテレビチューナーを接続すると、大きな画面とパワフルなスピーカーによるスポーツ番組の観戦も簡単に楽しめるようになります。またドラマやバラエティ番組は見逃し配信を提供する「TVer」が便利。AbemaTVのニュースやバラエティ、アニメ番組も迫力の映像と音が楽しめるiMacと好相性でした。

↑iMacならゲーミングも高画質・高音質。ソニーのDualSenseなどBluetoothゲームコントローラーが幅広く使えます

 

もしかすると、今後は家の中で楽しむ様々なコンテンツの視聴もiMacに任せて使い倒すユーザーが増えてくるかもしれません。筆者は新しいiMacに触れながら強く思いました。

 

在宅リモートワークの中核としてもiMacは文句なしに優秀です。これからMacBookはさらに本体を軽量・スリムにしたり、モバイルポータブルPCとしての存在感を際立たせていかないと、iMacをメインのPCに選ぶ人が増えてきそうです。またiPadをアウトドア用のサブマシンに選ぶ人も多くなるのではないでしょうか。新しいiMacが登場したことで、MacBookとiPadの“三つ巴”によるライバルどうしの競争が激化しそうです。もちろん他社のオールインワンデスクトップPC製品にも負けない奮起を期待しています。

 

 

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