ソースネクストは、既発売のAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」やAIボイスレコーダー「AutoMemo(オートメモ)」で、新たな機能が利用できるアップデートを実施します。
AI通訳機能がオンライン対応を強化
ポケトークは、2017年に初代モデルが発売されたポケットサイズのAI通訳器。クラウド上の通訳エンジンとAIを使った翻訳精度の高さが特徴で、長い文章も自然な言葉に訳すことができます(61言語を音声・テキストに翻訳、21言語をテキストのみに翻訳可能)。Wi-Fiのないところでも、世界130以上の国と地域でそのまま使えるモバイル通信機能を内蔵し、「契約不要、通信料なし(2年間)」で、買ってすぐに使える手軽さもポイント。
新たに追加される新機能は、いずれもコロナ禍でオンラインコミュニケーションが増え、直接会って会話をする機会が減った時勢に合わせ、オンラインでも言語の壁を越えてコミュニケーションしやすくするもの。
新機能「ポケトーク字幕」は、リモート会議での発言を瞬時に翻訳して画面に字幕で表示する機能で、互いに無料の専用ソフトをパソコンにインストールしポケトークで会話するだけで、相手の発言が映画の字幕のように自国語で表示されます(利用には両者がそれぞれポケトークを持っている必要があります)。
通訳を挟むことなく会話できるので、テンポよくコミュニケーションを取ることが可能。82言語に対応しています。ZoomやSkype、Microsoft Teams、Google Meetなど、様々なビデオ通話サービスに対応する予定です。
2021年8月より提供開始予定で、ポケトーク利用者は無料で利用できます。
2つめの新機能「グループ翻訳」は、最大100人までが多言語間で、チャットのような同時コミュニケーションができるというもの。自国語で話すだけで、それぞれの言語に翻訳されてテキストで表示されます。
例えば、日本語話者、英語話者、中国語話者の3人がポケトークを使用した場合、日本語話者が話した日本語が、英語話者のポケトークには英語で、中国語話者には中国語に通訳されて表示されます。逆に、日本語話者のポケトークには、様々な言語で話された言葉がすべて日本語に通訳されて表示されます。
こちらは2021年7月より提供開始予定。
なお、アップデート対象となる機種は、「ポケトーク W」「ポケトーク S」「ポケトーク S Plus」で、初代機は対象外です。また、アップデートにはWi-Fi接続が必要となります。
ほかの端末の音声データもテキスト化する新サービス
AIボイスレコーダー「AutoMemo(オートメモ)」には、新サービス「ファイル・テキスト化サービス」が8月4日より提供開始されます。
オートメモは、端末で録音した音声ファイルを自動でテキスト化できるボイスレコーダー。録音ファイルはWi-Fiで自動的にクラウドへ転送されて、専用アプリで音声とテキストを確認できます。また、あらかじめ設定するとメールでテキスト化したデータを受け取ることも可能。
テキスト化には3つの料金プランがあり、ベーシックプラン(毎月1時間までの録音データをテキスト化)は無料、プレミアムプラン(毎月30時間までの録音データをテキスト化)は月額980円、10時間チャージ(1回のチャージで10時間分の録音データをテキスト化し、余った分は翌月以降に繰り越し可能)は1回1480円で利用できます(価格はすべて税込)。
今回追加される新サービスは、オートメモ以外のデバイスで録音した音声/動画ファイルをテキスト化するというもの。オートメモ以外のICレコーダーやスマホの録音機能、動画ファイルの音声などもテキスト化することができます。
出力されたテキストは専用のアプリに転送して確認できるほか、設定すればメールやクラウドにもテキスト化データを送ることもできます。
テキスト化できる音声/動画ファイル形式は以下の通り。
音声:.mp3、.wav、.aac、.m4a、.flac、.aif、.aiff、.3gp
動画:.mp4、.avi、.mov、.m4v、.hevc、.mxf
サービス利用料金は、1時間300円(税込)の従量課金制。なお、6月15日から8月4日の本サービス開始まで、同サービスのβ版を無料で利用できます(音声データのアップロードは1日10時間までの制限あり)。利用には専用アプリが必要となります。
オンライン上でのコミュニケーションが増えた昨今の状況に合わせて進化したポケトーク&オートメモは、グローバルなビジネスの頼もしい味方になってくれそうですね。
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