デジタル
2021/10/8 17:30

3:2の4K多機能ディスプレイ「HUAWEI MateView」をジャッジ! 在宅ワークスペースを大きく変えるその実力は?

コロナ禍がいつまで続くのか分からないいま、会社に出社せずに働く、リモートワークもかなり一般化しました。自宅に上質なワークスペースを整えるうえで、こだわりたいアイテムのひとつが、作業効率を高めるディスプレイです。

 

そこで今回紹介したいアイテムが、「HUAWEI MateView」。アスペクト比(縦横比)3:2の4K表示対応28.2インチディスプレイに、PCやタブレットからのワイヤレス投影や最大65Wの充電出力など、様々な機能を詰め込んだ、多機能ディスプレイです。ビジネスはもちろん、日常をも充実させてくれるその魅力を、サブディスプレイがないと生きていけないほどマルチディスプレイ環境に慣れた筆者が、1週間のレビューで感じた実感も交えながら語っていきます。

 

 

 

【HUAWEI MateViewの詳細を写真でチェックする】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

自宅ワークスペースに設置するディスプレイを選ぶうえで、筆者が特に重要視しているのが、下記の3つです。

 

1.省スペース性

同一サイズのディスプレイであっても、占有するスペースの広さには大きな差があります。厚みや、脚の大きさなど、実際に設置してみたら「思ったよりデカい……」なんてことは少なくありません。厚みのあるディスプレイを選んでしまったために、目と画面の距離が近くなってしまい、眼の疲れを招くことだってありえます。

 

ディスプレイにとって最大の役割が「情報を表示する」ことである以上、画面の大きさは妥協すべきではありませんが、アイテム選びの際は”画面外の”サイズにも注目するべきです。特に、奥行きが狭いデスクを使用している場合は要注意でしょう。

 

2.機能性

ノートパソコンとディスプレイ。この2つ以外をデスク上に置かず、作業ができたら、省スペース性の観点からもよい作業環境を作れます。

 

そのため、自宅ワークスペースに設置するディスプレイには、それ1枚で完結する、機能性を持ったものを選ぶべき。ディスプレイを用意したあとになってから、“かゆいところに手が届かない”のは、避けたいものです。また、長い時間向き合うものですから、仕事疲れの要因にもなりえます。それゆえ、目の疲労を軽減する、ブルーライトカットの機能はほぼ必須だと、筆者は考えています。

 

3.プライベート活用

自宅をワークスペースとして活用するにしても、そこが書斎であったり自分のプライベート空間を兼ねる人もいると思います。なので、ディスプレイは能率を最大限引き出すデバイスであるとともに、ゲームや動画鑑賞などのプライベートを充実させる用途でも活用できると、そのありがたみは格段に上がります。

 

これら3つの観点を重要視しているわけですが、HUAWEI MateViewの実力がどれほどのものだったかご紹介していきたいと思います。

 

軽量で設置しやすい設計

MateViewは、28.2インチでオフィス向けディスプレイとしては大型なモデルでありつつ、無駄がそぎ落とされた省スペース設計になっています。設置に必要な奥行スペースも小さく、しかも男性の片手で持てるくらいの重さなので、その画面サイズと反して設置のしやすさはかなりの高水準です。画面の高さは、上下110㎜、向きは-5~18°の範囲で容易に調整できるので、カスタマイズ性もあります。

↑画面を下げた状態。実際に触ってみると、その可動域は広めな印象です

 

トップ・サイドのベゼル厚はわずか6㎜に抑えられており、ディスプレイ表面の画面が占める割合はなんと94%。奥行の狭さ、アルミニウム合金のボディがもたらす上品さと相まって、ミニマルさに加え、インテリアとしての上質まで感じさせる佇まいです。

↑ディスプレイ角度の変更もワンタッチで可能です

 

さらに、本品には電源以外のボタンは設置されておらず、入力切替などの操作は、画面中央下のスライドスイッチから行います。操作性は抜群で、筆者は何度か操作してみたら、あとは案内を見ずとも操れるようになりました。

↑スライドスイッチは、画面正面の中央下部にあります。ボタン式ではなく、タッチとスライドで操作します

 

また、脚部には、スピーカーのほか、外部機器への給電が可能なUSB-C差込口が内蔵されていて、スペースを無駄なく使い、機能を凝縮しています。

↑スピーカーは脚部正面と背面に内蔵。右側には、上からUSB-Aポート×2、USB-Cポート、ステレオミニプラグ、電源ボタンが見えます

 

「スペースは限られているが、大きなモニターを設置したい!」MateViewは、そんな方にぴったりの一台になっています。

 

また、本品の脚部右脇についているUSB-Cポートは、最大65Wの充電出力に対応しています。この65Wという数字は、ノートパソコンの充電もできるほどの高出力です(※)。

※環境温度により外部充電電力が低下する場合があります。実際の外部充電電力は、接続されているUSB-Cデバイスの充電容量に左右されます。

↑65W出力に対応したUSB-Cポート(画面左中央)。背面には、画像入力用のHDMI、MiniDP、給電用のUSB-Cポートがあります

 

なので、MateViewを使っていれば、卓上にコンセントを設置せずとも、ディスプレイから延びるコード1本でノートPCの充電ができてしまう、というわけ。PCの充電器はスマートフォンなどの充電器と比べてサイズが大きいですから、それがコード1本だけでよくなる、というのは省スペース性の意味で大きなポイントです。

 

 

4K対応アス比3:2の画面に、ディスプレイ2枚ぶんの情報を表示できる

MateViewの大きな特徴は、ディスプレイのアスペクト比(縦横比)に、3:2を採用していること。ほとんどのディスプレイ、あるいはノートパソコンが採用している16:9に比べ、縦にやや長く、新規性の強いサイズとなっています。本品の解像度は、3840×2560ピクセル。縦に長くなっているぶん、本品の解像度は4K(3840×2160ピクセル)を超えます。

↑3:2と、16:9の場面の比較。3:2の方が、多くの情報を表示できます

 

3:2のディスプレイは、16:9のものと比較して縦方向に最大18.5%多くのコンテンツを表示できます。縦方向にスクロールする時間を節約できるので、仕事の効率化につながるのはもちろんのこと、高解像度に対応しているため、一度に3つのウェブページを縦に並べて比較するなど、従来のディスプレイではなかなかできなかった使い方も叶えてくれます。筆者は24インチのディスプレイ2枚でマルチディスプレイ環境を作っていますが、このMateViewは、「ディスプレイ2枚以上の情報を1枚にまとめて表示できる」ような感覚を私に与えてくれました。

 

ちなみに筆者の場合、本品の解像度をわざとフルHD相当まで下げて使うこともありました。というのも、画面が大きいぶん、解像度を下げれば文字サイズが大きく表示されるので、画面を手元から離して設置しても文字や画像がよく見えます。画面を近くで眺めているとどうしても疲れてしまいますから、その軽減のためにMateViewの大画面を活用したのでした。

 

なお、本品にはブルーライトカットモードも搭載されていて、もちろん筆者はフル活用。画面のちらつきを抑えるフリッカーフリー機能も搭載しているので、目をいたわるにも良いディスプレイといえます。

 

 

タブレットとのワイヤレス接続は、デザイン作業に活かせる

MateViewの新規性の強い機能として、スマートフォンからの、ワイヤレス画像投影に対応していることが挙げられます。

↑本体脚部にある、HUAWEI MateViewベースのマーク

 

本体の脚部にある上記マークに、対応のファーウェイ端末をタッチすると、スマホの画面をワイヤレスで本品に投影可能。スマホ画面の操作がMateViewの画面を通して行えるようになります。

 

また、ミラキャスト対応のノートPCやタブレット端末からワイヤレスでの画面共有ができます。クリエイティブな作業が多い方にはありがたい機能ですね。

 

ワイヤレスでの画像投影となると遅延があるのではと気になる方もいるかもしれませんが、筆者が試した限りでは、遅延によるストレスはありませんでした。その点では、安心して購入できる商品です。

 

MateViewの機能性でもう一つ触れておきたいのが、ノイズキャンセリングに対応したデュアルマイクを内蔵していること。このマイクは、最大4メートル離れた場所からの声も拾えるので、画面から多少離れて作業していてもオンライン会議に対応できます。

 

↑パワフルなサウンドを生み出す設計

 

また、本品の脚部に内蔵された5W×2台のデュアルスピーカーは、ディスプレイ内蔵であることを感じさせないどっしりした強さのある音を鳴らします。画面は10億7000万色が表示可能で、シネマレベルの色域に対応していますから、その美麗な映像とあわせて、ホームシアターにもなってしまう一台です。

 

 

ビジネスはもちろん、「あらゆる時間」を充実させる一台

MateViewが一台あれば、仕事はもちろん、プライベートの時間の楽しみをも、確実に拡張してくれます。インテリアとしての存在感もバッチリで、これが一台あるだけで部屋がおしゃれに見えるような、そんな感覚すら所有者に与えてくれるでしょう。

 

ワンランク上の在宅勤務、そして仕事後の時間を豊かに充実させるHUAWEI MateViewを、ぜひチェックしてみてください。

 

 

撮影/松浦文生