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2022/4/25 17:00

Z世代実業家×HUAWEI MateBook E――ビジネスの“共有”と“探究”を促進させるPCについて

「Z世代」の定義は文献によって異なる部分もありますが、1990年代の半ばから2010年までに生まれた人たちを指すことが多いようです。

 

彼らは、生まれたときからインターネットやデジタル機器が身の回りに存在し、それまでの世代よりも情報収集への関心が高く、社会変革への熱意も大きいと評価されることがあります。その真偽はさておき。Z世代には、世の中に役立つソリューションやサービスを生み出そうという意欲の元、若くして自ら会社を立ち上げている人物が数多く存在しているのも事実。

 

株式会社アルゴリズムのCEO・勝俣篤志(かつまた あつし)さんもZ世代起業家の1人です。本稿では、同社の立ち上げの経緯や事業内容と合わせて、デジタルネイティブでもあるZ世代の視点から、HUAWEIの2in1 PC「HUAWEI MateBook E」を評価していただきました。軽量で高精細な有機ELを搭載するキーボード着脱式のHUAWEI MateBook Eは、Z世代の目にどう映るのでしょうか。

勝俣篤志さん(25歳)

株式会社アルゴリズム CEO。2017年、東京大学在学中に弱冠20歳という若さで株式会社アルゴリズムを企業。コンテンツマーケティングの経験を生かしたメディア事業をはじめ、医療機関のDXを支援する事業を行う。

 

製品の紹介

●HUAWEI MateBook E

メインとしてもタブレットとしても活用できる2in1 PC。有機ELディスプレイを搭載しており、ダイナミックで躍動感のある色彩で映像を楽しめるほか、画面占有率も90%と高い。●サイズ:12.6インチ/幅286.5×厚さ184.7×縦7.99mm/質量709g ●プロセッサー:インテルCore i3/Core i5  ●メモリー:8GB ●ストレージ:128GB /256GB ●画素数:インカメラ800万画素/アウトカメラ1300万画素

画像のキーボードはグローバル版ですが、国内販売モデルは日本語キーボードです

 

医療機関のDXは進んでいない。取り巻く古い仕組みを、新しい仕組みに置き換えたい

――まず、株式会社アルゴリズムの立ち上げの経緯を教えてください。

 

勝俣さん:僕がITの分野に参入したのは、浪人時代のことです。海外のガジェット系のリーク情報を日本向けに翻訳して、発信するようなニュースサイトを立ち上げたんです。当時、ちょうどクラウドソーシングなどが台頭し始めていて、僕も広告で収益をもらうようなことをしていました。その流れで、学生時代に起業家が集まるサークルに参加するようになり、アルゴリズムの立ち上げにつながりました。今では医療機関やクリニック向けのDXを主事業としていますが、もともとは複数のウェブメディアを運営している会社だったんですよ。いろんなジャンルのウェブメディアを譲り受けて、収益を伸ばすという事業からスタートしました。

 

――なぜ、医療機関のDXに注力するようになったのでしょう?

 

勝俣さん:メディア運営をしていく中で、とあるクリニックから「メディアを集客につなげられませんか?」とご相談をいただいたことがきっかけです。色々調べてみたら、ウェブ診療システムやウェブ広告での集客を頑張っているクリニックは多いのに、その後の診療に結びつける工夫ができていなかったり、デジタルネイティブ世代にとっては使いにくいウェブ診療システムが採用されていることがとても多いことに気づきました。広告、集客、その後のウェブ問診まで一気通貫で請け負うことができる事業は、医療業界全体のDXにもつながっていくのではないかと考えました。

 

――そこに情熱を持てるのは、やはりZ世代ならではの特性なのかもしれませんね。

 

勝俣さん:もともと、古い仕組みを新しい仕組みに置き換えていくことに興味があるんですよね。例えば、風邪をひいて病院に行くとずっと待たされるじゃないですか。なのに診察は5分で終わるみたいな(笑)。僕も含めデジタルに慣れた世代は、スマホから予約して時間通りに向かえば、サービスが提供されることが割と当たり前なので、そういった経験ってあまりないんですよね。なので、今までの仕組みが全部デジタルに置き換わって便利になれば良いのに、と日頃から思っています。それも関係しているのかもしれません。

 

情報の非対称性を無くすデジタルの力で「探究」する強い組織を作る

――アルゴリズムという会社の社風や特徴はなんですか?

 

勝俣さん:僕たちの会社では「探究」という姿勢を大事にしていて、組織の運営ルールも、その時に応じてけっこう頻繁に変えているんですよ。例えば、コロナ禍に入ったときにはフルリモートに切り替えました。その後、リアルなコミュニケーションの重要性に気が付き、週一の出社日を設けました。今は、集中して作業する日と、コミュニケーションを図る日を作るという意味で、週二で出社、週三でリモートという体制です。「組織の運営ルールは変わっていくのが前提」ということも全社員に伝えていますし、そういう意味では受容性の高い人が社風に合っているかもしれませんね。物事を探究するという姿勢も、状況に合わせて最適なやり方を探ろうとする、好奇心から生まれるものだと思います。

――勝俣さんは学生時代に起業されていますが、その背景にも「探究」があるのでしょうか。

 

勝俣さん:自分の中から湧き上がる好奇心やモチベーションのまま動きたいタイプなんですよね。なので、大学を卒業した後に就職して働いている自分も想像できなくて(笑)。自分の好奇心の赴くままに仕事・働き方を見つけようと思っていました。就活時期を待たず在学中に起業してから、1~2年後にはもうこの道かなという確信があって。まさに自分の好奇心に従って、大学を中退してすぐにビジネスという一つのことに集中することにしました。

 

――潔いですね! では、勝俣さんが経営者、組織のリーダーとして特に大切にしていることはなんですか?

 

勝俣さん:そうですね、特に情報共有は常に強く意識しています。情報の非対称性といいますか、「この人は知っているのに、この人は知らない」という状況が、組織に不和を生むと思っているんです。それを解消するために、ビジネスで使用するサービスにはこだわっていて、情報を可視化することに重きを置いています。スクショに書き込んだものを送ったり、プレビュー画面のシェア、資料のやり取りも含めて、自分から情報共有することも多いので、いつでもどこでも情報共有できる環境にいたいと感じています。

 

「情報共有」と「探究」−–HUAWEI MateBook Eは勝俣さんにどうフィットするのか

――普段の業務の中で、デジタル機器とはどのような付き合い方をしていますか?

 

勝俣さん:自宅では、デスクトップPCとモニターの2台を使っています。左側にチャットツールやメッセンジャーを、右側にブラウザーやパワーポイント、スプレッドシートなどを表示して、情報処理とコミュニケーションの両方がまかなえるように。オフィスではノートPCを主に使っていて、クライアントにお会いするときは、プレビューの用途でタブレットも併用することが多いですね。チャットツールで返信したりとか、簡易なコミュニケーションはスマートフォンですることも多いです。

 

――現在のデバイス環境で、大切にされている情報共有は十分にできていますか?

 

勝俣さん:僕は出先ではノートPCとタブレットを携帯して、移動中など簡単なメール・チャットの返信はスマホで行っていますが、時折不便を感じる状況はあります例えば、移動先だと常にPCを開ける状態じゃなかったりしますよね。スマホだとエクセルなどの資料は開けないし、そうなるとカフェに寄ってPCをわざわざ開いて、資料確認をして送り返すという手間が発生して、フラストレーションが溜まります。タブレットもビューイングはできるけれど、資料を編集したいとなるとやり難いというのが難点です。

 

――なるほど。そんな作業の要となるPCを選ぶ際には、どんな点を重視しますか?

 

勝俣さん:持ち運びが簡単かどうかは重要です。どこにいても何が(ファイルや資料など)送られてきても確認、編集、共有ができるかどうかを重視しています。そこが一連でシームレスにできることが理想ですね。先ほど話した例でいうと、出先で送られてきた資料をスマホで確認したくても、見切れてしまったり開けなかったりするし、PCでそれをしようとするとカフェを探すところから始めなきゃいけない。これでは何度も手間が発生するので、持ち歩きに不便がないデバイス、しかもどんな資料も編集まで出来るOSが入ったものがやっぱり望ましいです。あとは、使っていてストレスがないことが一番大事だと思っているので、スペックは見ますね。それほど詳しい方ではありませんが、CPUの型番と、メモリー容量と、ストレージ容量くらいはチェックします。

 

――今触っていただいているHUAWEI MateBook Eは、ラップトップとしてもタブレットとしても使える2in1 PCなんですよ。

 

勝俣さん:HUAWEI MateBook Eを最初に見て思ったのですが、画面がとにかく綺麗ですよね。ベゼルが狭いので、本体のサイズに対して、画面もすごく大きく見えます。この、キーボードの打鍵感も僕の好みです。深いストロークのキーボードを好む人も多いですが、僕は軽く打ち込める薄いタイプのキーボードの方が好きなんですよね。普段使っているタブレットは、ほぼ本を読むためのビューワーとなっています。資料の編集もしたいけれど、タブレットはそういう作業には向いていないと思う理由の一つは、作業しにくいキーボードにあると感じていて。閲覧から編集までをシームレスに行うにはキーボードも重要なので、HUAWEI MateBook Eなら、普段使っているPCのキーボードと比べても感触に違和感がないし、作業効率も上がりそう。

 

【お気に入りポイントその1】709gの軽量ボディでどこにでも持ち運べる

HUAWEI MateBook Eはキーボード着脱式の2in1 PC。ディスプレイサイズは12.6型とタブレットとしては十分なサイズながら、重量は709gと軽量。かつWindows 11搭載のため、勝俣さんが語る閲覧~編集までのシームレスな作業が可能です。コンパクトかつ十分なビジネス環境を、バッグの中でいつでも持ち歩けます。

画面占有率90%の狭額ベゼルは、見たい情報を画面ギリギリまで表示してくれます。スマホでは見切れてしまう資料も一気に確認でき、編集作業画面のスペースも快適なものに。

 

【お気に入りポイントその2】ストローク1.3mmの打鍵感が気持ちいいキーボード

デスクにピタリと接着するキーボードカバーは、薄型ながらストロークは1.3mm。その打鍵感の良さに勝俣さんも満足顔。ラップトップなどの本格的なPCと変わらない使い心地が実現します。カバーはキックスタンドになっており、110〜160度で角度調整が可能です。

画像のキーボードはグローバル版ですが、国内販売モデルは日本語キーボードです

 

――普段、どのようにして情報共有することが多いですか?

 

勝俣さん:クライアントさんにプレビュー画面を見せて説明したり、簡単な資料をその場で作って送ることもあります。あとは、調べ物をしているときに、その画面をキャプチャーして社員などに送ることも多いです。その場合、プラスの作業としてチャットで気になったポイントとか読んでほしい箇所を別途伝えています。

 

――HUAWEI MateBook Eは、PC・タブレットのどちらのモードでもペンが使えるので、スクショ画面への書き込みもできるんですよ。ちなみにスクショはペンの軸をダブルタップするだけで撮れます。勝俣さんの共有作業に役立ちそうな機能です。

 

勝俣さん:(ペン軸をダブルタップして)あ、本当だ! この機能を使えば気になった箇所に線を引いて送ったり、コメントを書き込んで共有するのもラクですね。この機能好きかも!

 

――逆に他の人から大切な話を聞いたり、勝俣さん自身が情報共有を受けることもあると思います。そうして生まれる考えやアイデアはどのように管理、アウトプットしていますか?

 

勝俣さん:僕、メモを取るのがすごく好きなんですよ。ミーティングの際に気になった発言・情報をメモすることもあるし、自分の発想を書き留めることもあります。後で見返して「この時はこう考えていたんだな」とか、新しい発想につながることがあったり。手書きの直感的な感覚が好きというのと、自分の思考をアウトプットするのにはアナログなほうが向いていると考えています。でもそういった考えごとは手書きでアナログだけど、逆に調べものをするときは速さと効率が大事だと思っていて。いつも紙でメモを取って、バッグからPCを取り出して調べものをするという流れなんですが、HUAWEI MateBook Eのような2in1 PCでペンも使えるとなると、その間をいつでもすぐに行き来できると思うので魅力的ですね。

 

【お気に入りポイントその3】HUAWEI M-Pencil(第2世代)でフレキシブルに使える

4096段階の筆圧検知に対応するHUAWEI M-Pencil(第2世代)が使えるのも、HUAWEI MateBook Eの特徴。最小2msと、ほとんどレイテンシー(遅延)がないため、勝俣さんが言う「手書きの直感的な感覚」をリアルに味わえます。軸部分をダブルタップするだけでスクリーンショットが取れるので、コメントを書き込んでの情報共有には最適です。

 

――クライアントとの情報共有で言えば、「マルチスクリーンコラボレーション」という機能も面白いんですよ。ファーウェイのデバイス同士を連携して、ディスプレイをミラーリングしたりデバイス間のファイルをドラッグ&ドロップで移動したり、色々な使い方ができます。

 

勝俣さん:うわ、これで(ファイルが)移動できちゃうんですか⁉︎ これは面白いですね。先ほども話したように、会食の席などでプレビューをお見せする機会も多くて。そういう席でラップトップのPCを“バーン”と取り出すと、なんとなく大袈裟に見えるし、相手も身構えちゃって空気が壊れてしまうので、タブレットを使うようにしているんですが、このミラーリング機能ならもっと自然かつ効率的にプレゼンできそうです。

 

――勝俣さんなら、マルチスクリーンコラボレーションを情報共有にどう活用しますか?

 

勝俣さん:リモート会議のときは画面共有をすれば伝わりやすいけれど、逆にオフラインで隣の人や対面の人に画面を共有するのは大変。デバイスを相手側と自分側に向けるという動作が逐一発生しますから。でも、マルチスクリーンコラボレーションのミラーリングを使えば、便利ですよね。新入社員やインターン生にOJTをするときにも、タブレット一枚を渡せばいいだけなので。あとは、ツールなどの操作を共有したいときに、横に来てもらって同じ画面を眺める必要があるけれど、それもタブレットを渡せばもっと分かりやすく簡単に共有できるんだから、便利だろうな。

 

――では最後に、‟探究心“を企業理念にするほど大切にされている勝俣さんから見て、HUAWEI MateBook Eのどんな点に‟探究心”がくすぐられましたか?

勝俣さん:1台のパソコンというだけでなく、タブレットにもなるしペンを使えばクリエイティブなデバイスにもなる。他のデバイスに繋げても使えるし、エンタメを楽しむこともできる。やれることの選択肢が多いんですよね。色々できるからこそ、工夫して自分だけの使い方を「探究」することができる2in1 PCだと感じました! それこそ、マルチスクリーンコラボレーションとか、まだまだ本当の使い方を見つけられてない、見つけたい! と思わせてくれます(笑)。

 

【お気に入りポイントその4】マルチスクリーンコラボレーションで使い方の幅が広がる

「マルチスクリーンコラボレーション」を使うと、ファーウェイデバイス同士のディスプレイを連携させることができます。片方のデバイスをもう一方のデバイスのサブディスプレイとして使ったり、デバイス間のドラッグ&ドロップでのファイル移動、デバイスをまたがってのファイル検索、ミラーリングが可能。勝俣さんの場合を例にすると、ミラーリングしたタブレットを説明用としてクライアントに渡し、手元のHUAWEI MateBook Eで操作をする、といったことができます。複数のデバイスをひとつのまとまったソリューションとして運用できる使用感は、一度使うと手放せなくなります。

↑「マルチスクリーンコラボレーション」で連携すると、デバイス間のファイル共有が劇的にラクになる。HUAWEI MateBook E(左)で選択したファイルが、青いアイコンとなってHUAWEI MatePad 11(右)に移動しているのが分かる

 

パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタル機器を巧みに使い、医療業界のDXを推進する株式会社アルゴリズム。CEOの勝俣さんには、穏やかな話し方の中にも、ひたむきに邁進する力強さを感じさせられました。彼のデジタルとの付き合い方に一貫している点は「コミュニケーションを円滑化、効率化させるためのデジタル」です。

 

勝俣さんのお話を通じて、さまざまな環境に合わせて使い方を変化させられるHUAWEI MateBook Eのフレキシブルな使用感も、改めて感じることができました。使い方の幅が広いからこそシーンや用途に限定されず、ユーザーに合わせた形で活用できること。これが、HUAWEI MateBook Eの最大の魅力なのです。

 

撮影/篠田麦也