アップルが忘れ物トラッカーAirTagを発売してから、興味深い話がネット上でもたびたび報じられてきました。その新たなストーリーとして、新婚旅行中に航空会社に荷物を行方不明にされた男性が、AirTagの力を借りて無事に取り戻したことを報告しています。
エリオット・シャロッド(Elliot Sharod)さんと妻のヘレン(Helen)さんは、4月17日に南アフリカでの結婚式から英国に戻る飛行機に搭乗しました。当初、夫妻はアブダビとフランクフルトでストップオーバー(途中降機)するチケットを購入していたものの、新型コロナ禍により別ルート便に変更を迫られたそうです。その結果、本人達は英国に戻れましたが、荷物はそうではありませんでした。
しかし幸いなことに、シャロッドさんは3つのバッグすべてにAirTagを入れており、iPhoneなどの「探す」アプリから追跡できるようにしていました。おかげで荷物がフランクフルトまで行ったものの、ロンドン行きの飛行機には積まれなかったと突き止めたとのことです。
航空会社のエアリンガスは、荷物はご自宅に届けると連絡してきたものの、翌日の夜に届けられたのは3つのうち2つだけ。シャロッドさんは同社に何度も電話やメールを繰り返しましたが解決せず、Twitterでも苦情を伝えましたが、それでも満足な対応はありませんでした。
そこでシャロッドさんは、「探す」アプリの画像を使ってPowerPointのプレゼンテーションを作成、それを動画にしてツイッターに公開する方法に打って出ました。何度もバッグがこの場所にあると言っているのに、何もしてくれない!と全世界に見える形で航空会社に訴えかけたわけです。
https://twitter.com/aviosAdventurer/status/1517419980953989120?s=20&t=8jjKT4omJiNHjgiFPlrhgg
このプレゼン動画が米大手メディアCNNにより取り上げられ、直後にシャロッドさんの自宅に残り1つのバッグが届けられたそうです。
たしかにAirTagは世界中どこでも忘れ物・なくし物を追跡できる(近くにiPhoneなどアップル製品がある限り)便利な製品ではありますが、最後にはユーザー本人のプレゼン力がモノをいうのかもしれません。
Source:CNN