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2022/5/4 12:45

Surfaceみたいなキーボード!?「iPad」の2年前の設計図が公表される

AppleはiPad Pro向けに独自のMagic Keyboardを、何世代にもわたって販売しています。が、同社がMicrosoftのSurface用タイプカバーに近いキーボードも検討していたことが、特許出願から最近、明らかになりました。

↑AppleはSurfaceに近いキーボードを検討していた

 

「タブレットコンピューティングデバイス用の複数のインストールモードを備えたヒンジ付きキーボードアクセサリ」と題された特許は、2020年7月に申請されたもの。米特許商標庁が公開した文書では、スライド式カバーやヒンジに始まり、本体からキーボードを取り外す方法まで、デバイス全体が説明されています。

 

まず人間が操作するインターフェースについては「1つ以上の入力デバイス「(たとえばキーボード、トラックパッド、タッチスクリーンディスプレイなど)を備えたベース部分を含められる」とのこと。つまりタッチパッド付きキーボードに画面付きのタッチパネルを追加してもよい、というわけです。

 

また「複数の異なる設置モードで、アクセサリ装置のベース部分をタブレットコンピューティング装置に着脱できる結合機構を含めてもよい」との記述や、「結合機構は、スタイラスを受け入れるための凹部を含んでもよい」という注釈もあり。要はタブレット本体に着けたまま色々な形に変形したり、タッチペンを置くスペースを設けたりしてもよい、ということでしょう。

 

同文書に添付された図面(以下の画像)は、どう見てもSurface用タイプカバーそのもの。もっとも「こうした製品を発売する」と約束したわけではなく、あくまでも特許の主張を分かりやすくする補助的なイメージに過ぎません。

↑Appleが開発していた(る?)Surface用タイプカバーの図面

 

さらにタブレット画面として描かれた図面(以下の画像)は、iPadOSやiOSでもなく、明らかにmacOSそのもの。2つ以上のウィンドウが画面の中に浮かんでおり、iPadアプリにはないメニューバーも確認できます。

↑タブレット画面として描かれた図面

 

加えて「タッチスクリーン画面の一部が、アクセサリ機器の結合機構に覆われていることに応じて変化する」との説明もあります。この「カップリング機構」により画面のインターフェースが変化する図面は、かなり作り込まれたバリエーションが何種類かあるという気合いの入れようです。

 

これらを総合すると「iPadをキーボードに繋ぐとmacOSのような画面になる」可能性も浮上します。以前もAppleが20インチ前後のiPadとMacのハイブリッドを開発中との噂話や、iPadの「Proモード」が準備中との観測もありましたが、そちらとも関係あるのかもしれません。

 

Source:USPTO
via:AppleInsider