米Googleはスマートディスプレイ「Nest Hub Max」向けに、独自OS「Fuchsia(フクシア)」をPreview Programとして配信を開始しました。
FuchsiaはGoogleが独自開発しているOSで、組み込みシステムからスマートフォン、コンピューターまで幅広いデバイスでの動作を想定しています。またLinuxをベースとしたAndroid OSとは異なり、Zircon(ジルコン)とよばれるカーネル(OSの中核部分のこと)を採用。2021年5月には、スマートディスプレイの「初代Nest Hub」向けにOSの配布が開始されました。
そして今回は、このFuchsiaの展開がNest Hub Maxにも広がったこととなります。なお初代Nest Hubのときと同じように、システムがFuchsiaに切り替わったとはいえ、特別な機能が追加されるわけではなく、またはっきりとわかるような違いもありません。
今後は初代Nest HubやNest Hub Maxだけでなく、Nest Hub(第2世代)もFuchsiaにアップデートされることが予測されています。一方、そのほかのスマートスピーカーやChromecastデバイスがアップデートされるかどうかは不明です。
Googleがすすめる、未だに謎の多いFuchsiaの戦略。現在のようにスマートディスプレイなどの小型デバイス向けOSにとどまるのか、あるいは動作の想定どおり、スマートフォンやタブレット、コンピューターまで展開することになるのか、今後の計画が注目されます。
Source: 9to5Google