Googleの最新スマートフォン「Pixel 6a」は、廉価モデルながらも上級モデルPixel 6が持つ機能をほとんど備えています。どちらもGoogleの独自開発チップ「Tensor」を搭載し、デザインもほぼ同じ。メインの広角カメラはPixel 6の50MPに対してPixel 6aは12MPと差が付けられていますが、その他のスペックは横並びです。
そしてPixel 6aの画面は、Google公称では最大リフレッシュレートが60Hzとされています。Pixel 6の90Hzよりも差が付けられた……と思いきや、実は90Hz表示できることが分かりました。
Twitterユーザーでアプリ開発者のNathan氏は、Pixel 6aの隠された90Hz表示をロック解除できたと報告しています。
Budget phone of the year? Pixel 6a with 90Hz unlocked pic.twitter.com/3suHD88KyZ
— Nathan (@TheLunarixus) August 10, 2022
有名リーカーMax Weinbach氏も確認が取れたと言っており、事実だと裏打ちされています。本当は90Hzで表示できるというのに、Googleがあえて封印していたというわけです。
Pixel 6aは日本では5万円前半のお手ごろ価格ながらも有機ELディスプレイを採用しており、液晶を使ったアップルのiPhone SE(第3世代)よりも見やすいと評判です。それでも、この価格なら高いリフレッシュレートの表示は無理かなと諦められていたはずが、思いがけないプレゼントが舞い込んだかっこうです。
では、なぜGoogleはPixel 6aの性能を抑えているのか?
1つにはPixel 6が599ドル~(以下、米国価格)に対してPixel 6aは449ドル~であり、かなりの価格差があります。Pixel 6にはより多くのRAMやメインカメラが搭載され、フレーム素材もいいものは使われていますが、性能がそれほど違うわけではありません。そのため、高いリフレッシュレートで差別化してやる必要があるとも推測されます。
もう1つの理由として考えられるのは、Pixel 6aはPixel 6よりもバッテリー容量が少ないことです(4614mAhに対して4410mAh)。リフレッシュレートが上がれば、それだけバッテリーの消耗も速くなるので、あえて60Hzに制限したのかもしれません。
Source:Nathan
via:PhoneArena