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2023/4/8 11:15

完全セパレート型のジンバルカメラも登場。Makuakeでいま話題の最新ガジェット体験会レポ

クラウドファンディング(応援購入サービス)サイト・Makuakeが、最新ガジェットの体験会を開催しました。ChatGPTによって進化したバーチャルキャラクターとの会話が楽しめる「Gatebox」や、最大10mのワイヤレス通信に対応した4Kジンバルカメラなど、興味深い製品の数々をレポートします。

 

世界初の完全セパレートジンバルカメラ「Feiyu Pocket 3」

筆者が最も惹かれたのが世界初の完全セパレートジンバルカメラ・Feiyu Pocket 3。ジンバルカメラは、回転台を備えたカメラのことで、激しいアクション下でもブレを最小限に抑えて撮影ができます。

↑カメラとリモコンが完全に分かれている。リモコンには録画中の映像をリアルタイムで表示

 

本機は、Wi-Fi通信によりカメラと本体リモコンを分離しています。特にカメラ部は86gと小型なので、設置性が抜群。カメラには強力なマグネットがついているうえ、小型三脚も付属しているので、活用できる場面は多そうです。

↑カメラにはマグネットが内蔵されている。写真は、スチール製の棚に貼り付けた様子

 

カメラと本体の通信距離は最大10m程度。購入時点でペアリングされているので、面倒な設定をすることなく撮影を始められます。

↑標準セットには、三脚などのアクセサリが付属

 

4K 60fpsでの動画撮影に対応しているので、ブレのない鮮明な映像を高解像度で残せます。130度の広角撮影や、4倍光学ズームも可能なうえ、タイムラプスや被写体追従、スローモーションにも対応。単純なカメラとして見ても高機能です。

 

アウトドアカメラとしては、GoProのライバルになれるポテンシャルを秘めているかもしれません。体験会で担当者に聞いたところでは、「耐久性では劣るが、ブレのない映像を撮影できるという点では勝るのではないか」ということでした。

 

防水ケース付きのセットも販売されており、このケースをつければ最大IPX8相当の防水性能を得られます。20mの潜水にも耐えるので、ダイビングカメラにも使えます。ただしバッテリーは無線で最大60分、本体と接続した場合でも120分が限界なので、その点は注意が必要です。

 

キャラクター召喚装置「Gatebox」が、ChatGPTによって大幅進化

キャラクターを“召喚”できる装置、Gatebox。オリジナルキャラクター「逢妻ヒカリ」をホログラムのように召喚して会話を楽しめるこのマシンは、2019年の発売当時から話題を呼んでいました。それがこのたび、ChatGPTとの連携により大幅進化。キャラクターとの会話にChatGPTのAIを利用することで、文脈のある会話が可能になったといいます。

↑Gatebox。装置の中に浮かぶように表示されているのが、オリジナルキャラクターの逢妻ヒカリ。「ヒカリちゃん」と話しかけると反応してくれて、会話が楽しめる

 

以前のGateboxでは、一問一答式の会話しかできず、キャラクターの人間味が損なわれていました。しかしChatGPTを活用したことで、前後の文脈を踏まえた話ができるようになりました。

 

ユーザー「どこかに行きたいね」
キャラクター「箱根はどう?」
ユーザー「いいね」
キャラクター「でも北海道もいいよね、おいしいものがたくさんあるし」

 

といった形で、話題にあった文脈を認識して、キャラクターが話をさらに広げてくれます。

 

ちなみに、ChatGPTのAPIが公開されたのは3月1日のこと。それを知った開発担当者が「これはやるしかない!」と思い立ち、怒涛の勢いで開発を進めたといいます。なお、ここまで進化したとはいってもまだ理想には届いていないそうで、キャラクターと一緒に花を見たりスポーツ観戦をしたり、ライフスタイルをともにできるまでにシステムを進化させていきたいと、同社担当者は語っています。

 

音ゲー感覚でピアノやギターを習得できる「Popupiano&Poputar」

Popupianoは、タブレットと接続して音ゲー感覚でピアノを習得できるMIDIキーボード。アプリの練習モードでは、弾くべき鍵が光るだけでなく、それを画面上で指示してくれるので、画面だけを見てピアノを弾けます。従来にも光る鍵盤はありましたが、画面がついているというのは新感覚。音ゲー感覚でピアノの練習ができます。

↑Popupianoと、iPadを接続した状態。キーボードは通常のMIDIキーボードとして使えるので、これで作曲までできる

 

ちなみに、Popupianoに先立って販売されたPoputarという製品もあります。こちらは、Popupianoのギター版ともいうべきもので、こちらはギターが光って押さえるポイントを指示します。アプリとの連携機能ももちろんついており、従来とは異なる楽器練習の方法を提案しています。

↑Poputar。弦の背後が光っている

 

注目の中華イヤホンメーカー・SOUNDPEATSのフラッグシップモデル

中国・深圳に拠点を置くイヤホンメーカー・SOUNDPEATS。これまでも日本市場での展開を行なっていた同社ですが、フラッグシップの完全ワイヤレスイヤホン・Operaは未上陸のままでした。今春、そのOperaが満を持して日本へ。「音が生き生きと踊り出す」をコンセプトにした本製品は、Opera 05、Oprera 03の2モデルで構成されています。

↑写真下、右がOpera 05、左がOpera 03。外見の違いは色だけ

 

上位モデルのOpera 05は、内蔵した3基のドライバーで、低音から高音まで全域の音を美しく奏でるのが特徴です。騒音を30dBカットできるアクティブノイズキャンセリングや、周囲の音も聞こえるようにする外音取り込みモード、通話時に50dB相当のノイズをカットする機能など、周辺機能も十分。充電はイヤホン単体で9時間、充電ケースも含めれば33時間持続するので、バッテリーで悩むこともなさそうです。

 

なお、下位モデルのOprera 03はドライバーの数が2基となっていますが、スペックの差はそこだけ。Makuake上の割引価格で比較すると、Opera 05が1万1000円(税込、予価より28%オフ)、Oprera 03が8250円(税込、予価より30%オフ)となっています。

↑写真右の表が、Opreraシリーズの仕様表

 

本物のペットのような動きをするペットロボLoona

開発に9年を費やしたというペットロボットLoona。カメラを搭載していて、子どもや高齢者の見守りに活用できるペットロボットですが、本機の最大の特徴は“感情豊か”であることです。スマホによるリモート操作モードをオフにすると、勝手に活動をスタートし、踊り出したり歌い出したりと、ランダムな行動を始めます。犬や猫ともまた違いますが、本物の動物のようです。

↑ひとりでに踊り出した様子。画面がついており、表情もある

 

人間とコミュニケーションをとることもでき、なでると喜んだり、デコピンをすると怖がったり、拳を向けるとグー(?)タッチしてくれたり。バッテリーは90分ですが、充電がなくなると勝手に充電ボックスへ帰っていくそうです。

↑グータッチ。人とのコミュニケーションも可能

 

愛猫の病気の早期発見につながるスマートトイレ

体調が悪くなっても、なかなか表に出してくれない猫。そんな猫の健康を、日々の排泄を利用して管理しようとする製品が、LuluPetスマートトイレです。トイレ内に搭載されたカメラでどれくらいの時間トイレに滞在したのか、排泄物の量、形状や色、硬さはどうだったかなどをチェック。体調に変化があると思われる場合は、スマホアプリから知らせてくれます。

↑写真左上のカメラが、猫の動きや排泄物の色・形状・硬さなどをチェック

 

AIによる猫の個体識別が可能なので、1台のトイレで最大15匹に対応。トイレ用の砂は、市販のもので問題ないため、いま使っているトイレと差し替えるだけで導入可能です。屋根をつけてもつけなくても良いため、猫の好みにあわせた形状に組み立てて使えます。

↑屋根を取り付け。猫の好みに合わせてトイレの形状を変えられる

 

Makuakeでは、日々新たな製品が展開されており、話題を呼ぶ製品がここから登場することも少なくありません。ここで紹介した製品の応援購入は現時点(本記事公開の2023年4月8日時点)で可能なので、気になるものがあった方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。