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2023/5/23 11:15

アップル、初のApp Store透明性レポートを発表。週平均ダウンロードは約7億5000万回、20億ドル以上の詐欺行為を阻止

アップルは19日(米現地時間)、App Store初の透明性レポートを公開しました。

↑App Store

 

App Storeでのアプリ審査について、却下ないし削除されたアプリの本数や、無効化された顧客および開発者アカウントの数、検索クエリーと結果に関するデータなどが明らかとされ、今後も有意義な統計情報を開発者に提供することを約束しています。

 

これは米国のアプリ開発者らがアップルを相手取った集団訴訟につき、2021年に合意に達した和解に基づくものです。開発者らが要求した情報はすべて透明性レポートおよび補足データに記載されており、アップルの法務サイトからダウンロードできます。

 

まず2022年時点では、App Storeには総計178万3232本のアプリがあるとのこと。提出された総アプリ数は610万1913本で、安全や性能、デザイン、法的など様々な理由で却下されたアプリは167万9694本とのことです。

 

そして開発者がアップルと協力して問題を解決した場合、却下後に承認されたアプリは合計25万3466件、App Storeのルール違反でストアから削除されたアプリは18万6195件とのこと。削除アプリの大半はゲームであり、次いでユーティリティ、ビジネス、教育の順番となっています。

 

さらに各国政府の取締りによりストアから削除されたアプリ本数も概説されており、中国がトップとなっています。中国政府はアップルに1435本の削除を要請しており、そのうち1276本がゲームで、政府が要求するライセンスがないことが理由だとされています。

 

こうした削除アプリにつき、開発者は1万8412本を不服として申し立て、そのうちアップルが復帰させたものはわずかに616本。これほど却下が多いのは、一般的には詐欺や違法行為が理由のためだと説明されています。

 

そしてApp Storeへの週平均訪問者数は6億5673万9889人、週平均ダウンロード数は7億4787万3877件でした。また、先日ニュースリリースで発表されていた「2022年内に20億ドル以上の詐欺行為を阻止した」ことにも言及されています。

 

Source:Apple
via:MacRumors