iPhoneとAndroidスマートフォン、どちらのソフトウェアが優れているのか? それぞれの人により感想が異なる可能性はありますが、先日AndroidからiPhoneに乗り換えた米国ユーザーの比率が、5年ぶりの高水準になったとの調査結果も出ていました。
Android情報サイトAndroid Policeで長年にわたり執筆したマニュエル・ヴォナウ氏は、なぜiPhoneアプリがAndroidアプリよりも優れていると感じるのか。なぜ、自分がAndroidからiPhoneに戻り続けるのかを分析した記事を公表しています。
その理由の1つとされるのが、iPhoneの機種は選択肢が少ない、ということ。Androidスマホは性能やプロセッサー、ディスプレイやカメラ等が多種多様ですが、iPhoneは数えるほどの種類しかありません。
最近アップルはiPhoneのモデル数を増やしていますが、どれもが最も要求の厳しいアプリを何年にもわたって活用できる完成度の高い仕上がりです。そのため、どのモデルを選んでも満足度が高いということでしょう。
興味深いことにヴォナウ氏は、GoogleのアプリもiPhoneの方が優れていると指摘しています。たとえばGoogleマップは「その場でルートを探し、動きのある感覚を与えてくれる」し、YouTubeでは「スマホを横向きにすると、リッチで長時間のアニメーションが表示されます」という具合です。
もう1つの理由は、iOSのジェスチャー操作は(フラッグシップ機では)iPhone X以降は標準となっているのに、Androidスマホは機種ごとにバラツキがあるということです。たとえば「戻る」操作にせよ、「戻る」ボタンを押すか、「戻る」ジェスチャーをするか、各端末メーカーの判断に任されているというわけです。
またテックメディアBARは、iPhoneユーザーはAndroidユーザーよりもアプリにお金を使う傾向があることを指摘しています。調査会社Statistaは、ユーザーがApp StoreとGoogle Playストアでどれぐらい支払うかを示したグラフを掲載していますが、その差は歴然としています。そのためアプリ開発者も、iPhoneユーザー向けに良いアプリを作るのは当然だと推測されています。
ヴォナウ氏は、これらは次期Android 14により改善すると予想しています。が、Android 14にアップデートできる機種は限られているため、できる限り高価なスマホを買った方が、ソフトウェア体験も良くなりそうです。
Source:Android Police
via:BGR