デジタル
2016/11/27 13:00

デジタルの持つ力が“共創”の場を作る――「チームラボ」猪子寿之さんインタビュー

「チームラボ」の名にピンとこなくとも、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」のオープニング映像や、北野 武氏を起用したDMM.comのCMに登場するデジタルアートを手掛けた集団と聞けば、うなずく人も多いだろう。プログラマやエンジニア、数学者、建築家など、多彩な才能を持つスペシャリストで構成された集団「チームラボ」を率いるのが、猪子寿之さんだ。

 

「チームラボを作ったのは2001年。インターネットやデジタルテクノロジーが急激に発達し、新しい時代の空気を肌で感じていました。そこで、仲間とともに、何か新しいものを作り出したいと思った。多様な専門職の人たちが“共創”する、実験の場にしたかったんです」

 

それから15年。アート、サイエンス、テクノロジーを融合させた共創の場は、国内のみならず、世界中へと広がりを見せている。「若冲展」など大規模な展覧会への出展で話題を呼ぶ一方、教育的な試みとして注目を浴びるのが、「学ぶ!未来の遊園地」だ。

 

「普通の遊園地だと、アトラクションの列に並んだ前後にいる人と友だちになることって、まずない。乗り物に乗っても、人間がより創造的になったり、他者と関係ができたりするわけではありません。でも、デジタル技術によってインタラクティブ(相互作用的)にすることで、同じ空間にいる人をポジティブな存在に変えてくれる。「お絵かき水族館」という作品では、紙に描いた魚の絵が、巨大な水族館で、命を得たように、他のみんなが描いた魚と共に泳ぎ出す。みんなが描いた絵で、世界が変わっていく。デジタルで作ったものの長所は、どんどん変化していくこと。創造は楽しいと感じてもらえるような、場になるといいなと思っています」

 

 【Profile】

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いのこ・としゆき

チームラボ株式会社代表取締役。徳島市出身。2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボ創業。現在、名古屋、シリコンバレー、シンガポール、韓国で、今後も国内外で大規模展覧会開催。さまざまなプロジェクトが国内外で同時進行するなか、多忙な毎日を送る。

チームラボ

http://www.team-lab.net

 

チームラボアイランド

http://island.team-lab.com/

“学ぶ! 未来の遊園地”と銘打ち、不定期で開催するデジタルアート空間。国内では、名古屋、岐阜県、秋田県、岩手県、北海道で順次開催。今年10月には、神奈川・ららぽーと湘南平塚で、国内2か所目となる常設展示がスタートした。

 

小人が住まうテーブル

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teamLab, 2013-, Interactive Digital Installation

 

お絵かき水族館

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teamLab, 2013-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi, teamLab

 

 

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