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2016/11/25 18:00

スマホなのにJBLスピーカー? スマホなのにハッセルブラッド? モトローラ「Moto Z」の変身力がスゴイ

モトローラモビリティが10月に発売した最新のSIMフリースマホ「Moto Z」は、用途に応じて「Moto Mods」と呼ばれるモジュールを自由に付け替えられることが特徴。豊富に用意されたモジュールのなかから、お好みのものを選んで本体の背面に装着すると、スマホをカメラやオーディオ、プロジェクターといったまったく別のガジェットに変身させることができます。「いや、スマホ自体がカメラやオーディオ機能を備えているでしょ」という人もいるでしょう。では、変身するものがJBLのスピーカーだったり、ハッセルブラッドのカメラだったら……といえば、気になってしまいませんか?

 

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用意されているMoto Modsは「リアカバー」「スピーカー」「プロジェクター」「カメラ」「バッテリー」の5種類。装着にはマグネットを使用するため、工具など不要で簡単に脱着でき、複数のMoto Modsを持ち歩いて必要に応じて交換することも容易です。今回はこのMoto Modsの使い勝手をレビューしてみたいと思います。

 

まずはMoto Z本体のポイント

Moto Zはモトローラの最新フラグシップモデルとしてリリースされました。5.5インチの大画面にはスーパーAMOLEDディスプレイを採用し、1440×2560ドットの高解像度を実現。指紋センサーやUSB Type-Cなども採用しています。フルメタルボディは最薄部で5.2mmという超薄型を実現し、重量は134g。SIMフリー仕様なので、格安SIMを使用することも可能です。

↑Moto Z
↑Moto Z

 

本体の背面には、Moto Modsを装着するためのマグネットコネクタを備えています。このコネクタは、単にMoto Modsをくっつけるだけでなく、Moto Modsとのデータの送受信や電源の供給なども行っています。

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↑背面。下部にはMoto Mods用のマグネットコネクタを備えています

 

↑画面の下には指紋センサーを搭載。ロック画面の解除に使われます。ホームボタンの機能はありません
↑画面の下には指紋センサーを搭載。ロック画面の解除に使われます。ホームボタンの機能はありません

 

↑1300万画素の標準メインカメラ
↑1300万画素の標準メインカメラ

 

↑充電用端子はUSB Type-Cを採用しています
↑充電用端子はUSB Type-Cを採用しています

 

標準的なリアカバー「Moto Style Shell」

最も基本的なMoto Modsといえる「Moto Style Shell」。いわゆるリアカバーですが、好みに合わせて着せ替えることができます。マグネットで吸着するので、脱着が簡単なのもポイントですね。ほかのModsを使わない時は、Moto Style Shellを装着しておけば持ちやすさが向上し、本体の保護にもなるのでおすすめです。デザインバリエーションは、木目調、レザー調、ファブリック調など全部で6種類を用意します。価格は1980円(税抜)~

↑木目調のMoto Style Shellを装着したところ
↑木目調のMoto Style Shellを装着したところ

 

大迫力サウンドが楽しめる「JBL SoundBoost」

JBL SoundBoostは、JBL製のスピーカーを搭載したMods。スタンドを備えているので、画面を見ながら迫力のあるサウンドで楽しむことができます。音質は、標準のスピーカーとは比べものにならず、特に大音量で鳴らしたときに音割れが発生しにくいので、パーティーやイベントなどでも活躍してくれそう。スマホの背面から音が出るので、動画を試聴していると逆方向に音が響くのが少し残念なところ。壁際に置いて、音を反射させるなどの工夫が必要です。価格は1万1800円(税抜)。

↑JBL SoundBoostを装着したところ
↑JBL SoundBoostを装着したところ

 

↑スタンドを立てた状態
↑スタンドを立てた状態

 

プレゼンで使えるプロジェクター「Moto Insta-Share Projector」

スマホをプロジェクター化してしまうのが「Moto Insta-Share Projector」。ちょっとしたプレゼンや、大画面での動画視聴などに役立ちます。ただし、専用機と比べると光量が弱く、部屋を暗くしないとやや見づらいので注意しましょう。価格は3万3800円(税抜)です。

↑Moto Insta-Share Projectorを装着したところ
↑Moto Insta-Share Projectorを装着したところ

 

↑スタンドを立てて照射角度を調節できます
↑スタンドを立てて照射角度を調節できます

 

↑部屋が暗ければクリアに見ることができます
↑部屋を暗くして大画面で動画を見るのもおすすめ

 

10倍ズームで望遠撮影が可能なカメラ「Hasselblad True Zoom」

Moto Modsのなかでも、最も注目なのがスウェーデンのカメラメーカー「ハッセルブラッド」製の光学10倍ズームレンズを搭載した「Hasselblad True Zoom」です。コネクタで接続されるので、無線接続のようなラグや遅延もなく、簡単にカメラ機能を強化可能。専用のアプリを使わなくても、標準のカメラアプリで使用でき、撮った写真はそのままSNSやメッセンジャーで送信可能です。価格は2万8800円(税抜)。

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↑Hasselblad True Zoomを装着したところ。デジカメにしかみえません

 

↑光学10倍のズームレンズ。スマホがデジカメに早変わり!
↑光学10倍のズームレンズやフラッシュを備えています

 

【作例紹介】

↑本体背面の標準メインカメラで撮影
↑本体背面の標準メインカメラで撮影

 

↑Hasselblad True Zoomの1倍で撮影
↑Hasselblad True Zoomの1倍で撮影

 

↑Hasselblad True Zoomの10倍で撮影
↑Hasselblad True Zoomの10倍で撮影。光学ズームなので画質の劣化もありません

 

光学10倍ズームの効果は素晴らしく、スマホでは撮れなかった写真が簡単に撮影できるようになります。旅行やイベントなどにもおすすめです。

 

ポケモンGOも安心な予備バッテリー「Incipio offGRID Power Pack」

「Incipio offGRID Power Pack」は、2220mAhのモバイルバッテリーです。Moto Z本体に搭載されているバッテリーとほぼ同容量なので、バッテリー駆動時間を約2倍に増強することができます。価格は1万800円(税抜)。

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背面にピッタリとフィットするので、従来のモバイルバッテリーのような持ち歩きに煩雑さを感じないのがメリット。また、ワイヤレス充電にも対応しているため、本体から外すことなく充電できます。

 

兄弟機「Moto Z Play」との比較

Moto Zには同時期に発売された「Moto Z Play」という兄弟機があります。Moto Z Playはゲームや動画を楽しむためにバッテリーが大容量化されているほか、ディスプレイ解像度がフルHDに抑えられるなど、ミドルクラス仕様となっています。

↑Moto Z Play(左)とMoto Z(右)。液晶はどちらも5.5インチサイズ
↑Moto Z Play(左)とMoto Z(右)。液晶はどちらも5.5インチサイズ

 

↑厚さ比較。Moto Z(上)とMoto Z Play(下)。厚さはややMoto Z Playのほうが厚くなっています
↑厚さ比較。Moto Z(上)とMoto Z Play(下)。ややMoto Z Playのほうが厚くなっています

 

これまでにない拡張性を備えたMoto Zシリーズ。個別にModsを購入していくとかなり高価になってしまうのが難点ですが、従来のスマホのカメラ性能やスピーカー機能などに不満を感じていた人にとっては、ほかにない魅力を感じる機種だと思います。気になるMoto Modsがあった人は、ぜひチェックしてみて下さい。