モトローラ・モビリティ・ジャパンは11月20日、折りたたみスマホの新モデル「motorola razr 40」と「motorola razr 40s」を発表しました。SIMフリー版のmotorola razr 40は11月22日発売で、ソフトバンク版となるmotorola razr 40sは12月8日発売です。
motorola razr 40はハイエンドながら、手頃な価格が特徴の折りたたみスマホです。米国では2023年6月に発表されていましたが、ようやく日本でも販売が決まりました。公式オンラインストアの価格は12万5800円(税込)。
折りたたんだときのサイズは約高さ88.24×幅73.95×厚さ15.8mmで、重さは約188.6g。シャツの胸ポケットにも収まるコンパクトなサイズ感を実現しています。また、ハイエンドらしく折りたたんだときの表面はヴィーガンレザー仕上げ。高級感を出しています。
ディスプレイは6.9インチの有機ELを採用。リフレッシュレートは144Hzとなっているほか、映像技術の規格であるHDR10+への対応、ブルーライトカットモードの搭載など、高性能な仕様となっています。
折りたたんだときは1.5インチのアウトディスプレイを活用できます。ディスプレイには時間が表示されるうえに、スワイプ操作で天気やアラーム、カレンダー、通知などを確認可能。さらにメインカメラを起動すると、ファインダーとしても使用できます。
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アウトカメラは約6400万画素のメイン、約1300万画素の超広角+マクロの2眼構成。インカメラは約3200万画素のレンズを搭載しています。上位モデル「razr 40 Ultra」のアウトカメラは約1200万画素+約1300万画素の2眼構成だったので、カメラの画素数だけを見ると、motorola razr 40の方が高性能といえます。なお、両モデルでカメラモジュールやセンサーなども違うそうです。
日本向けの仕様として、おサイフケータイやIP52相当の防水・防塵性能に対応しています。
このほかスペックは、SoCがSnapdragon 7 Gen 1、メモリーが8GB、ストレージが256GB、バッテリーが4200mAhです。また、SIMはnanoSIMとeSIMに対応しています。
いまのスマホはどれも同じ、だから折りたたみスマホの普及が重要
製品の発表に合わせて、発表会も開催。代表取締役社長の松原 丈太さんと、ソフトバンク モバイル事業推進本部 本部長の郷司 雅通さんが登壇しました。
松原さんは、フラッグシップモデルのrazr 40 Ultraに対して、今回登場したハイエンドのrazr 40は「違ったミッションを持った製品」と紹介。そのうえで、製品を出すにあたり、3つのポイントがあったと説明します。
ひとつは「テクノロジーの民主化」で、「(折りたたみスマホは)他社さんも含めて弊社も高価格帯でしか選択肢がない。これだとちょっともったいない。みなさんがより求めやすいものを提供したい気持ちがある」と、折りたたみスマホの価格面を指摘。
ふたつめのポイントは「ユーザーにもっと選択肢を」で、いま普及しているスマホは見た目がほぼ同じで、どこが違うかわかりにくいことを挙げました。そのうえで、ガラケー時代に多種多様なモデルがあったことを例に取り、折りたたみスマホがあることでその時代に近づけるのではないかと考えているそうです。
3つめのポイントは「モバイル業界にもっとワクワク感を」。上記の2点を足して「(ユーザーが)これは何? と手に取って触ってみて、こんな使い方ができるとか、これは新しいねとか、今までとは違う可能性を感じてもらえる製品を出し続けていきたい」とコメントしました。
ソフトバンクでは10万円以下で販売
ソフトバンクの郷司さんは、キャリアとして唯一razr 40sを取り扱うことになった経緯を説明。これまで、ソフトバンクはさまざまな先進製品を出してきた中で、次の一手は折りたたみの市場ではないかと考えているそうです。
とはいえ、ユーザーへのリサーチでは「壊れやすそう」「価格が高い」といった不安要素もあるとのこと。
そこで、ソフトバンクは故障、破損、水濡れ・全損、バッテリー交換などすべての修理割引が、配送交換とあわせて1年ごとに合計2回まで無料で受けられるアフターサービス「あんしん保証パックネクスト」をrazr 40にも適用すると発表。
さらに、販売価格は9万9696円(税込)からと、10万円を切る値段にすることを明らかにしました。
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