日本ではインターネット回線の「ブロードバンド」を上り(アップロード)下り(ダウンロード)ともに30Mbps以上としています。が、米FCC(米連邦通信委員会)はブロードバンドの定義を下り100Mbps、上りを20Mbpsに変更しました。
2015年以来、米国でのブロードバンドは上り3Mbps/下り25Mbpsに留まっていました。2021年の頃には、当時のFCC委員長は退任前に、それ以上はまだ必要ないと主張したこともあります。
最新の声明では、FCCはすでに米連邦政府や州の助成金が要求しているもの、そして「消費者の利用パターンや、インターネット・サービス・プロバイダーで実際に利用でき、販売されているもの」に基づいたと述べています。
つまり政府の助成金を与えられる水準や、現実にプロバイダーの提供している回線スピードから導き出したようです。
今回の報告によれば、地方に住む米国人のほぼ28%は、有線インターネットさえ満足に利用できないそうです。回線スピードが速い・遅い以前に、ネットの普及が進んでいない地域もあるというわけです。
これまでは、少なくとも下りについては日本の方が基準が高めでしたが、逆に追い抜かれた格好です。日本政府もブロードバンドの基準を変えるのか、また米国での「ブロードバンド」の条件をクリアしているプロバイダーがどれほどの割合なのか、興味深いところです。
Source:Google Docs
via:The Verge