「LINEマンガ」で連載され、46か月連続で読者数ランキング1位を獲得、全世界累計view数は累計64億回(※注釈)を記録した、韓国発の大ヒットWEBマンガ「女神降臨」。主演にKōki,さんを迎えた日本オリジナルの映画版『女神降臨』が二部作で製作され、3月20日から公開中の前編『女神降臨 Before 高校デビュー編』が大きな話題を呼び、5月1日からは後編の『女神降臨 After プロポーズ編』の公開。本作で高校の同級生でバンドメンバーでもある3人を演じる渡邊圭祐さん、綱 啓永さん、宮世琉弥さんに、撮影時のエピソードやお互いの印象などを中心に話をうかがいました。
※【注釈】:全世界累計view数(2024年3月時点)
【渡邊圭祐さん&綱 啓永さん&宮世琉弥さん撮り下ろし写真】
三者三様の個性的なキャラクターを熱演
──『女神降臨』の出演が決まったときのお気持ちから教えてください。
綱 素直にうれしかったです。僕の演じた五十嵐 悠は中身までしっかりとかっこよくて。ここまで熱くて情熱的な役をやったことがなかったので、自分の中で新しいチャレンジになりました。
渡邊 まず神田 俊が高校生ということで「マジですか!」というのがありつつ(笑)。脚本を読ませていただいたら、日本版オリジナルに書き換えられていて。原作は韓国なのですが、ちゃんと今の日本が下敷きにあって、見る側からしたら親近感が湧きやすい、共感しやすいシチュエーションになっているなと感じました。脚本を手掛けられた鈴木すみれさんは当時18歳で、若い風が吹いているのがいいなと思いました。
宮世 プロデューサーさんは以前、映画『恋わずらいのエリー』でもお世話になった方で。今回の作品への熱い思いや役どころについて話してくださって、僕の演じる葉山 楓が、悠と俊の仲を分かつキーパーソンということで、本当に僕でいいのかなと思いつつも、すごくうれしかったです。
──それぞれ演じた役の印象を教えてください。
綱 悠は喜怒哀楽が激しいんですが、良いことも悪いことも、思ったことははっきり言う、素直な人だなと思いました。
渡邊 俊は通称「氷の王子」と呼ばれているだけあってドライな感じに見えるんですが、実際は愛情深くて、好きな人には注げるだけの愛情を注ぎたいという、不器用な人だなと思いました。
宮世 楓は情緒が不安定なので、撮影中は役に入り込んでつらい気持ちにもなりました。もともといじめられっ子で、それを悠と俊が救ってくれて友達になり、一緒にバンドを組んで成長していくのですが、あることがきっかけでどん底に叩き落とされます。原作とは違う展開になっていて、今の日本だからこそ伝えたいメッセージが詰まった役どころになっているなと思います。僕の演じる楓を見て、救われる方がいればいいなという思いで演じさせていただきました。

映画の役柄に負けないぐらい息の合った3人の関係性
──今回共演してみて、お互いの印象をお聞かせください。
綱 琉弥は3作目の共演で、ほぼ年1ぐらいのペースで共演しているので、安心感があります。もうファミリーですね。琉弥は途中からの参加だったのですが、お芝居はもちろん、お互いのことも全て理解しているので、やりやすさを感じました。圭祐さんとは数年ぶりの共演でしたが、変わらずおちゃめな人で面白くて、現場でずっと笑わせてくれて、すごく救われていました。大好きなパイセンですね。
渡邊 綱くんとは数年ぶりでしたが、後輩力がめちゃくちゃ高くて、弟気質みたいなところがあります。本人は否定するんですが、おそらく後輩がいると、お兄ちゃん気質なところもあるんだと思います。何事にも柔軟ですし、よく笑うんです。ずーっと歯を出しているので、共演する上でありがたい存在だなと感じました。真面目な性格で、ちゃんと役について悩んで、それを消化して役に落とし込んでいる。その一方でチャラさもあって、ちょうどいいバランス感覚を持っています。宮世くんとは初共演でしたが、宮城出身の同郷ということで、勝手にシンパシーみたいなものを抱いていて、「ようやく会えたな」という感じでした。そこまで長い時間、一緒に撮影した訳ではなかったのですが、自分のペースを持っていて、共演する側も楽なんです。
──楽というと?
渡邊 ちゃんと自分の足で立って歩いているというか。すでに関係性のできている役者の中に途中から入ってくるのって相当気を遣うと思うんです。本来なら、こちら側も気を遣って、途中からでも楽しんでやってもらえるように、おもてなしの姿勢を持たなければいけないと思うんですけど、それが一切必要ないぐらい完成されているんです。宮世琉弥という人間が降臨してくれたので、すごくやりやすかったです。自分に素直な人というか、おちゃめな人だなという印象です。
宮世 綱くんもファミリーと言ってくれましたが、今回のお話で、「綱くんはこういう立ち位置で、こういう役を演じています」と聞いただけでワクワクしましたし、現場に入るなり、いつもの関係性になることができました。渡邊さんは僕もシンパシーを感じていて、ずっとお会いしたかったんです。でも最初は、どこまで踏み込んでいいのか悩んでいました。僕のほうが年下ですし、同郷というだけで、「なんで、この子は親近感を持ってくるんだろう」と思われるのもあれなので、少しずつ様子を見ながらでしたが、すぐに打ち解けることができて、うれしかったです。同級生であり、バンドメンバーでもあるという設定なので、ラフに接してくださったことで自然と役に入ることができましたし、しっかりと支えてくださっているのが撮影中も伝わってきました。

──Kōki,さんの印象もお聞かせいただけますか。
宮世 天真爛漫で、現場では周りをよく見ている方です。
綱 琉弥は撮影で会ってないのに、言ってることは合ってます(笑)。
宮世 こうやって活躍されている同世代の方を見ると尊敬しますし、今回は共演できなかったので、どこかでまた共演できたらいいなと思っています。
綱 圭祐さんは、いつも僕が笑っていると仰っていましたが、Kōki,ちゃんは僕よりもずーっと笑っているのが印象的でした。
渡邊 すごく真面目で、本読みの段階から、セリフの一つひとつまで自分でお芝居のプランを考えて、真剣に取り組んでいました。良い意味で負けず嫌いなんだと思います。それでいて天真爛漫なところや女性らしい部分もありつつ、少し男っぽいところもあったりと、いろんな面を持っていて、谷川麗奈という役にぴったりな方だなと思いました。

キャラクターとして持っている余白の部分、個性が弾けていたバンドの演奏シーン
──3人でのバンドの演奏シーンは、千葉の高校で撮影されたとお伺いしました。渡邊さんが「すごく楽しかった」とコメントされていましたが、振り返ってみていかがでしたか?
渡邊 最高でした!
綱 ただただワチャワチャしていました。役を超えて、素の自分たちで楽しんでいましたね。
宮世 僕のクランクインが演奏のシーンだったんですが、そのときにお二人から聞いたのは、「ずっと撮影でギスギスした関係だから、こうやって仲良いのは新鮮で楽しいね」と。お二人が覚えているかは分からないですが……。
渡邊 言ってたかも!
綱 言ってた! もちろんカメラが回っていないときはずっと笑っているんですが、役を通して芝居してるときの俊の笑顔は、あのときに初めて見たかもしれません。
渡邊 実際、僕の歯が出ているシーンはあそこしかないですから(笑)。あの瞬間が一番、若返ったなと思います。果たして、あの笑顔が渡邊なのか俊なのかは難しいところですが、それぐらい楽しむことができました。俊に限らず、悠、楓がキャラクターとして持っている余白の部分、個性みたいなものが弾けていました。
──他に、それぞれ印象的なシーンを挙げていただけますか。
綱 文化祭で悠が弾き語りで歌うシーンです。この撮影のために家でもアコースティックギターの練習をしていたんですが、座りでやっていたんですよ。ところが本番は立ったほうがいいということになって、それから毎日立って練習をして、すごく大変でした。座りと立ちだと別物ぐらい違いますからね。座るとギターが固定されるんですけど、立つと位置がぶれちゃうんですよ。でも、それが報われるようなシーンになったと思います。
渡邊 文化祭で悠が弾き語りをするシーンの直前に、悠と俊の目配せのシーンがあるんですけど、そこが個人的に映画のなかでで一番良かったです。
宮世 悠の歌を聴きながら、ある人物が空を見るシーンが好きです。誰とは言わないですけど(笑)。ぜひ劇場で確かめてください。
──最後に綱さんと渡邊さんから、改めて『女神降臨』の見どころをお聞かせください。
綱 みんなが本気で夢に向かって突き進む姿がグッと来る映画で、勇気や元気をもらえる作品になっています。胸キュンの要素もあって、盛りだくさんな作品なので、ぜひご覧ください。
渡邊 『女神降臨 Before 高校デビュー編』は良い意味で“青さ”が感じられますが、『女神降臨 After プロポーズ編』は大人になろうとしている若者たちの話で、観ていて飽きない展開があり、いろんなエッセンスも入っているので、様々な年代の方に観ていただける作品になっています。
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『女神降臨 Before 高校デビュー編』/『女神降臨 After プロポーズ編』
大ヒット公開中
(STAFF&CAST)
監督:星野和成
脚本:鈴木すみれ
原作:「女神降臨」yaongyi(「LINEマンガ」連載)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
出演:Kōki,、渡邊圭祐、綱 啓永、菅井友香、堀 夏喜(FANTASTICS)、筒井真理子、宮世琉弥、鈴木えみ、津田健次郎、佐藤二朗 ほか
(STORY)
地味で冴えない容姿から、メイクの力で誰もが振り向く“女神”へと大変身を遂げた麗奈。人生を再スタートさせようと転校先で出会ったのは、クールで謎多き秀才【氷の王子】こと神田 俊と、歌手を目指す情熱的な【御曹司】五十嵐 悠。文化祭でまさかの事件に巻き込まれながらも、彼らと過ごす日々のなかで、麗奈は“なりたい自分”を見つけていく 。やがて高校を卒業して大学生になり、メイクアップアーティストへの夢を決意した麗奈は、悠に薦められ、『レイナのメイクルーム』チャンネルで動画配信デビュー。美容系インフルエンサーとして一躍有名人となる。そして俊と悠も、夢に向かってそれぞれの道を歩み始めていた。しかし突如、麗奈の超トップシークレットであるすっぴん姿が日本中に晒される事態に! いったい誰が、何のために…!?
【映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』/『女神降臨 After プロポーズ編』よりシーン写真】
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(C)映画「女神降臨」製作委員会
撮影/武田敏将 取材・文/猪口貴裕 ヘアメイク/木内真奈美(Otie)(渡邊)、牧野裕大(vierge)(綱)、椎津 恵(宮世) スタイリスト/九(Yolken)(渡邊)、三宅 剛(綱)、徳永貴士(宮世)