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2017/10/31 19:00

“旅の真実”は、いつもひとつ! 『名探偵コナン』に登場した日本の観光名所たち

これまでバニラプレスで『弱虫ペダル』や『けものフレンズ』など人気アニメの“聖地”を紹介してくれた、アニメディア編集長の馬渕悠さん。今回は20年以上にわたって放送されている、あの超メジャーアニメを通じて日本のさまざまな観光名所をガイドします。外に出るのが苦手なインドア派の方も、旅行のきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

 

幅広い世代に愛される名作には観光スポットも多数登場

これまで紹介してきたアニメの“聖地”は、成田空港付近からアニメ&マンガの聖地・秋葉原への自転車旅、関西国際空港周辺のサーバルキャットが見られる動物園でした。自分の職場の同僚・後輩、そして家族からは「面白いけど、そろそろ万人受けするものを……」と手厳しい意見をもらいました(笑)。

 

自分自身、紹介してきたものが極端だとは思わないですし、現在の日本のアニメーションで誰でも知っている、いわば“メジャー”なものなんて探すほうが難しいと考えていましたが、この偉大な作品を忘れちゃいけません。

 

1996年1月からTVアニメの放送がスタートして、昨年に放送20周年を迎えた『名探偵コナン』。「見た目は子ども、頭脳は大人」の主人公・江戸川コナンくんがさまざまな事件を解決する姿を描く本作は、原作コミックスの全世界累計発行部数が2億冊を超え、TVアニメは海外各国で放送・配信されています。とくに中国では、日本で放送された最新エピソードを数時間後に中国語字幕で視聴できる環境にあり、大きな支持を得ています。

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↑劇場版最新作『から紅の恋歌』で活躍する江戸川コナン

 

本作の作中での時間経過は約半年たらず……ではあるのですが、日本が舞台であるだけに数多くの観光スポットが描かれてきました。とくに劇場版は、第13作『漆黒の追跡者(チェイサー)』では東京タワーをモデルにした東都タワー、第18作『異次元の狙撃手(スナイパー)』では東京スカイツリーをモデルにしたベルツリータワーと、東京を代表する観光名所が登場しています。Jリーグファンの筆者が個人的に気になるのは、第16作『11人目のストライカー』に登場した東都スタジアム。こちらのモデルとなったのは、改修中の国立競技場……ではなく、愛知県豊田市にある豊田スタジアム(注:スタジアムの一部分は、東京都調布市にある味の素スタジアムもモデルになっている)。なんと“通”なセレクト。

 

そして今年4月に公開され、シリーズ史上最高興行収入記録を更新した第21作『から紅(くれない)の恋歌(ラブレター)』はコナンくん(工藤新一)の最高のライバルであり、最高の相棒でもある服部平次が、劇場版としては第7作『迷宮の十字路(クロスロード)』以来の大活躍をしている作品です。今作は関西地方が舞台になっており、明言はされていませんが、大阪城や近江神宮(滋賀)、渡月橋、嵐山天龍寺をモデルにしたと思われるスポットが描かれています。先述した『迷宮の十字路』には清水寺や京都市街の有名スポットが描かれているので、平次たちの物語も含め2つ同時に観ると楽しさ・感動が倍増します。

 ↑『から紅の恋歌』では関西の名所が登場
↑『から紅の恋歌』では関西の名所が登場

 

情緒のある日本古来の建造物も大きな見どころですが、個人的に『から紅の恋歌』のなかでオススメしたい“聖地”があります。それは、とある事件の標的となった「日売(にちうり)テレビ」のモデルである読売テレビ本社ビル。今作でこのテレビ局がどんな目にあったのか、機内誌を読まれているお客さんに詳述するのは控えますが、この日売テレビはシリーズを通しても、いろんなことに巻き込まれています。とにかく、詳しく説明するのがしのばれるほど、「このテレビ局、本当に大丈夫なの?」と言われる出来事がたくさん起こっている、いわば『名探偵コナン』の“事件の聖地”と言えるでしょう。大阪市・京橋にある読売テレビ本社ビルの敷地内には、なんと江戸川コナンくんの銅像も建っています。近くには大阪城公園などの名所もありますので、遠景からでも一度押さえておく価値はあり。撮影する際は、大川を挟んだJR京橋駅側の高いところから撮るとよいでしょう。

 

メインターゲットの子どもだけでなく、いまや親世代、はてはシニア世代に至るまで圧倒的な知名度を誇る『名探偵コナン』。BD&DVDが発売中の劇場版を観ると、じつに幅広い世代の方々から愛されていることがわかります。

 

コナンくんがさまざまな難事件を名推理で解決する“ミステリー”としての面白さのみならず、新一と毛利蘭、そして平次と遠山和葉といった男女が繰り広げる王道の“ラブコメディ”的な展開、警察関係者・FBI関係者・「黒ずくめの組織」などの個性的なキャラクターたち、そして劇場版で魅せるスペクタクルなアクションシーンなど、いろんな側面から物語を楽しむことができる本作は、まさに日本を代表するアニメーション作品のひとつです。

 

そんな本作に登場する日本の観光名所は、もしかしたら、みなさんはすでに訪れたことがあるメジャーなスポットなのかもしれません。しかし、本作でこれらのスポットをアニメで観てから、もう一度そのスポットに訪れてみると、きっと新たな発見があると思います。何より『名探偵コナン』は、コナンくんら主要キャラクターや犯人・被害者などを取り巻く人間ドラマが大きな見どころ。人情味あふれる本作を知っている方々であれば、コナンくんたちが訪れた日本の名所をより身近なものに感じられるのではないかと思います。

 

土曜は1日東京や大阪の“聖地”をまわり、夕方にホテルに帰ってきて『名探偵コナン』の最新話を視聴、さらにBD&DVDや配信サービスで『迷宮の十字路』『から紅の恋歌』を視聴する……なんていう“『名探偵コナン』を骨の髄まで楽しむパッケージツアー”を自分なりに作ってみてはいかがでしょうか。あなたが目撃する“旅の真実”は、いつもひとつ!

 

そして個人的な期待も込めて、ぜひ『名探偵コナン』で香港、台湾などを舞台にしたエピソードも観てみたいです。香港の100万ドルの大パノラマ夜景をバックに、コナンくんがスケボーを駆って犯人を追い詰めるなんて展開を想像するだけで鳥肌が立っちゃいます。もちろん、行き帰りはバニラエア。トラブル(事件)のない機内で素敵な旅を……。

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名探偵コナン から紅の恋歌

Blu-ray&DVD

発売元:小学館  販売元:Being

Blu-ray(初回限定特別盤7400円+税/通常盤6200円+税)

DVD(初回限定特別盤6400円+税/通常盤5200円+税)

 

原作/青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)

©2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 

※本記事は航空会社・バニラエアの機内誌「バニラプレス 2017年11-2018年2月号」に掲載された内容の転載になります