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2017/12/29 12:15

【小室プロデュース】TKファンが選ぶ「安室奈美恵の名曲ベスト10」

2018年9月16日をもっての引退を発表した、歌手の安室奈美恵さん。その25年にわたるキャリアを語るうえで欠かせないのが、初期にプロデュースを担当したTKこと小室哲哉氏の存在ではないでしょうか。

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小室プロデュースのもとで、安室奈美恵さんは1995年10月発売の「Body Feels EXIT」から、2001年1月発売の「think of me/no more tears」まで17枚のシングルをリリースしています。

 

そこで今回は、TKの曲を愛してやまない筆者が選ぶ「小室哲哉がプロデュースした安室奈美恵の曲」を11曲セレクトしてご紹介します。どの曲も優劣はつけがたいので「ランキング」ではなく発売順とし、選曲もあくまで筆者の独断であることをご理解いただければと思います。

 

「小室哲哉プロデュースの安室奈美恵」10曲

1.Body Feels EXIT
リリース日:1995年10月25日 オリコン最高順位(週間):3位

小室哲哉プロデュース曲の第1弾。東芝EMIからavexに移籍した安室奈美恵は、この曲で第一歩を踏み出しました。それまでアイドルにも数多くの楽曲を提供してきた小室氏ですが、安室に提供した曲は、TM NETWORK時代を思わせるダンス・ミュージック。それまでのユーロビート路線をやや残しながらも、音を厚く重ねたシンセサイザーによるイントロはまさに小室サウンドの象徴。小室プロデューサーは、安室をアイドルではなくアーティストとして再出発させようとしていたのではないでしょうか。

 

2.Chase the Chance
リリース日:1995年12月4日 オリコン最高順位(週間):1位

小室プロデュース第二弾にして、初のオリコンシングルチャート1位を獲得。この年、安室は日本レコード大賞の優秀作品賞を受賞していますが、作品としては小室プロデュースではない「TRY ME ~私を信じて~」に対してでした。ただし、この年に初出場がかなった紅白歌合戦には、「Chase the Chance」で出場しています。この曲も、イントロや間奏は小室色バリバリのシンセ。ただし曲調はTM NETWORK調からやや離れ、ラップが効果的に用いられるなど、より安室の声質とダンスを活かすものになっています。

 

3.Don’t wanna cry
リリース日:1996年3月13日 オリコン最高順位(週間):1位

情報バラエティ番組「スッキリ!!」の2017年11月エンディングテーマだったため、それで知ったという人も多いかもしれません。それまでの2曲とはうってかわって、テンポを抑えたゴスペル調。のちに安室は小室プロデュースを離れ、本格R&B歌手としての道を歩み始めます。この曲は、そのきっかけのひとつだったのでしょうか。

 

4.You’re my sunshine
リリース日:1996年6月5日 オリコン最高順位(週間):1位

資生堂「SEA BREEZE」1996年イメージソング。本人が登場するCMでは、ゆったりとしたメロディーがさわやかな海辺の風景にマッチしていました。……と思いきや、実際に曲を聞いてみるとテンポは途中から一変し、アップテンポなダンスミュージックになります。実は、完成させた曲はアップテンポになっていたのですが、その前に納入したCM用バージョンはゆったりしたものでした。しかし発売する曲の中に「CMで使われている部分」がないのはまずいので、「ゆっくり→アップテンポ」という変化をする曲になったそうです。ちなみに、そのテンポの変わり目のメロディー(「1日中……」からのくだり)で、一瞬「BRAND NEW TOMORROW」(trf)を思い出してしまうのは筆者だけでしょうか……。

 

5.SWEET 19 BLUES
リリース日:1996年8月21日 オリコン最高順位(週間):2位

「Don’t wanna cry」よりもさらにブラックカルチャー色が強まったR&B曲。19歳にしてスーパースターの座に駆け上がってしまった安室が、当時の心境を小室氏に語ったことがありました。そのときにできたのがこの曲です。そのためか、この曲を歌う安室の表情にはいつも、親しい人に本心を打ち明けるときのような安堵感が浮かんでいた気がします。また、曲の途中で感極まって涙することもありました。このとき小室氏とのあいだにどのような会話があったのかは知るよしもありませんが、のちに小室プロデュースを離れた安室は、本格R&B歌手へと突き進んでいきます。彼女が本音を語る曲としてR&Bを選んだ小室氏は、安室のよき理解者だったのかもしれません。

 

6.a walk in the park
リリース日:1996年11月 オリコン最高順位(週間):1位

出だしは低音で大人っぽさを強調し、「小室感を抑えた本格R&B曲の第二弾」……かと思ったら、サビはガラリと変わって明るい小室サウンド。意表を突かれるとともに、小室ファンとしては嬉しい気持ちになります。安室の進みたい方向であるR&Bと小室サウンドがうまくミックスされた曲だといえるでしょう。

 

7.CAN YOU CELEBRATE?
リリース日:1997年2月19日 オリコン最高順位(週間):1位

説明不要、「いわずとしれた名曲」という紋切り型がピッタリな曲といえるでしょう。この曲が発表された数か月後に、安室は結婚を発表。長らく結婚式の定番曲でもありました。ちなみに、このタイトルは文法的に間違っているということがよく指摘されます。確かに「祝う」意味での「celebrate」は他動詞ですから、後ろに目的語(何を祝うのか)が続かないのは間違いです。ただ小室氏もそんなことはわかっているはずなので、おそらくメロディーへの乗りのよさを重視したのではないでしょうか。実際、ある歌手のレコーディングで、英単語を本来とは正しくない発音で歌うように指示していたこともありました。そのほうがメロディーになじむという理由からです。

 

8.NEVER END
リリース日:2000年7月12日 オリコン最高順位(週間):2位

第26回主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)のテーマ曲として、当時の内閣総理大臣であった故・小渕恵三氏が小室氏に制作を依頼した曲です。小渕氏は、誰にでも直接電話で相談や依頼をする「ブッチホン」で知られた人物で、この曲もブッチホンによって生まれた曲といえます。残念ながら小渕氏は曲の完成を待たずに急逝し、そのため曲調は哀愁を帯びたものになっています。曲には沖縄民謡のテイストがふんだんに散りばめられていますが、歌唱にはその要素がまったくなく、安室そのもの。とはいえ、やはり沖縄出身であるためか、歌声には沖縄への想いが籠められているように感じました。個人的な想いで恐縮ですが、大好きな小室サウンドと、愛する沖縄民謡がほどよく融合したこの作品は、「沖縄好きのTK信者」である筆者にはまさにベストソングなのです。

 

9.no more tears
リリース日:2001年1月24日 オリコン最高順位(週間):7位

声量を抑えて小刻みなリズムで歌う、安室のチャーミングな一面を堪能できる曲です。小室プロデュースによる(当時としては)最後の曲で、この曲をもって小室哲哉氏と安室奈美恵のタッグはいったん解消されることになります。1995年10月25日発売の「 Body Feels EXIT」から2001年1月24日発売の「no more tears」まで、およそ5年と3か月にわたる二人三脚でした。

 

10.How do you feel now
リリース日:2017年11月8日

営業開始25周年を迎えたNTTドコモと、同じくデビュー25周年を迎えた安室のタイアップ曲。この曲で、小室氏との約17年ぶりのタッグが復活しました。曲はベストアルバム「Finally」に収録されているのですが、発売日である11月8日までは、作詞・作曲・プロデュースが誰なのかは明かされていませんでした。もっともファンの間では、このタイミングで小室氏とのタッグが再結成されるのではないかという、ほぼ確信に近い予想と期待がありました。明るいダンスミュージックでありながら、かすかな哀愁と懐かしさが漂うという、まさに小室感満載のサウンド。スタジオで小室氏と安室が再開するというPVも、ベタな演出だなあと思いながら胸が熱くなってしまったのでした。タイトルの「How do you feel now」は、再開を果たした小室氏と安室がお互いに問いかけているのか、もしくは私達への問いかけなのなのでしょうか。

 

番外.YOU ARE THE ONE
リリース日:1997年1月1日(オリジナル)

ここまで10曲を紹介してきましたが、最後に「+1」として紹介したいのがこの曲。安室単独ではなく、小室氏にプロデュースや作詞・作曲を受けたアーティストたちの集まりである「TK presents こねっと」によるチャリティー作品です。アメリカでも、著名なアーティストたちが集まって「USAフォー・アフリカ」というユニットを結成し、「We Are The World」という作品を歌ったことがありました。それぞれの歌手が小室によって魅力を最大に引き出され、競うようにして歌うさまは圧巻。もちろん安室も参加しており、サビの部分など重要なパートを担当しています。のちに安室単体の作品としてもセルフカバーされ、シングル「SOMETHING ‘BOUT THE KISS」やアルバム「GENIUS 2000」に収録されています。

 

終わりに

わずか5年の間にメガヒットを連発した小室&安室のコンビ。コンビ解消後も安室はトップアーティストの座を維持し続け、そのまま引退しようとしています。その引退までの活動に再び小室氏が関わることは、両方のファンにとって大きな喜びといえるでしょう。

 

イラスト/マガポン

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