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2016/6/7 16:50

【玉木 宏インタビュー】「天才を演じるのは快感」ただ「“彼”に追いつかなければと必死だった」

累計発行部数550万部を超える、大人気推理小説の「御手洗潔シリーズ」がついに映画化! 映画「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」として6月4日(土)より全国で公開されました。

 

 

尋常ならざる推理速度で周囲を翻弄する主人公・御手洗潔を演じたのは玉木 宏さん。なんと、原作者の島田荘司先生が、「御手洗を演じられるのは彼しかいない」と惚れ込み、実現したキャスティングなんだとか。

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最近はNHK連続テレビ小説「あさが来た」での名演技が記憶に新しい玉木さん。今回、天才の名探偵を演じるにあたり、どんなことを考えていたのでしょう? そして、俳優としての今後はいったい――? スタッフが玉木さんを直撃しました!

 

「この作品では、なぜか“芝居をした!”という印象がないんです」

「今回は、“芝居をした!”という実感があまりないんです」。映画「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」で、主人公の天才脳科学者・御手洗 潔を演じた玉木宏さんから発せられたのは意外な言葉でした。一体どういう意味なのか? 今回の演技にあたっての意識とともに、その発言の意図を聞いてみました。

 

「人よりも二手三手先を読んで、周りを翻弄する頭脳明晰な天才を演じるのは快感でした。ただ、感情に揺さぶられる人物ではないので、今回は芝居らしい芝居をしていないんです。淡々としながらも、彼の中に生じた変化を観客にどう伝えるかがポイントでした」

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クールで寡黙、何が起きても動じない御手洗を、劇中でよくよく観察すると、その変化がみてとれます。事件が難解になればなるほど、輝く瞳――。

 

「あまりわかりやすく喜んでしまうと、御手洗らしくない。その匙加減が難しかったです」

 

感情に酔いしれる芝居をせず、原作ファンの多い御手洗潔というキャラクターを、玉木さんは繊細かつ客観的にクリエイトしたのです。

 

「御手洗という完璧な人間を、成長途中にいる自分が演じるわけですから、撮影中は彼に追いつかなければと必死でした。(撮影当時)35歳というタイミングでこの役に出会えたことは、今後も俳優という職業を続けるためのスキルアップをする意味で、とてもありがたかったです」

 

そんな玉木さんに、役者としての今後を尋ねると、御手洗らしい答えで返してくれました。

 

「役者は“パズルのピース”でしかないですから。これからも役者として必要とされた作品に、役として同化できる俳優でありたいです」

 

このプロ意識こそ、第一線で輝き続ける俳優・玉木 宏の原動力だといえるでしょう。これからも、進化し続ける俳優・玉木 宏さんから目が離せませんね!

 

映画「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」は6月4日(土)全国ロードショー。

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Profile

たまき・ひろし 1980年生まれ。愛知県出身。映画「ウォーターボーイズ」(2001年)で注目を集め、テレビドラマ「のだめカンタービレ」(06年)で人気を不動のものとする。主な映画出演作は、「真夏のオリオン」「MW―ムウ―」(09年)、「すべては君に逢えたから」(13年)、「神様はバリにいる」(15年)など。最近ではNHK連続テレビ小説「あさが来た」(15–16年)での好演が話題に。

 

作品紹介

探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海

6月4日(土)全国ロードショー

東映配給

原作:島田荘司「星籠(せいろ)の海」(講談社刊)

監督:和泉聖治

出演:玉木 宏、広瀬アリス、石田ひかり、要 潤、谷村美月 ほか

 

発行部数550万部を超える人気小説、「御手洗 潔シリーズ」の最新作が映画化。編集者の小川みゆき(広瀬アリス)は天才脳科学者、御手洗 潔(玉木 宏)にある事件の解決を依頼するのだが、事件は1つではなかった――。

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©映画「星籠の海」製作委員会

映画「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」公式サイト http://www.mitarai-movie.jp/

 

文/須永貴子 写真/中村介架

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