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2019/12/27 16:00

「何も考えずに汗を流すのがいい」――ドラマ「サ道」主演・原田泰造が語る“サウナの楽しみ方”

この夏、折からのサウナブームの波に乗ってヒットしたテレビ東京系のドラマ「サ道」が、年末スペシャルとして帰ってきます。今回の舞台は北海道。主演の原田泰造さん扮するナカタが、北の聖地とよばれる上富良野町「白銀荘」を目指します。放送は12月28日(土)午後4時~5時。

(C)「サ道」SP製作委員会

 

「サ道」は、タナカカツキ作の「マンガ サ道」(講談社モーニングKC刊)を原作にした、“サウナ好きによるサウナ好きのためのドラマ”。ナカタ(原田泰造)、偶然さん(三宅弘城)、イケメン蒸し男(磯村勇斗)のサウナ好きの3人によるサウナトークを中心に、全国各地のサウナやサウナ界の重鎮も登場する、観るだけで“ととのう”ドラマとして話題になりました。

 

今回は、本作の主人公・ナカタアツロウ役を務め、ご自身もサウナ好きとして知られる原田泰造さんのインタビューをお届けします。サ道ファンだけでなく、サウナー(注:サウナ愛好者)もそうでない方も必見です!

↑ご自身もサウナ好きで知られる原田泰造さん

 

サウナーの聖地で“ととのう”

――年末SP放送決定ということで、おめでとうございます。今回は北海道に行かれたとのことですが、見どころを教えて下さい。

原田:北海道にはいいサウナがいっぱいあって、それだけでワンクール撮れるくらいなのですが、今回の年末SPではそのなかの2つのサウナを訪れています。

 

1つはサウナーのあいだで“北の聖地”といわれている上富良野町「白銀荘」で、ここでは雪景色を借景にしたサウナのシーンがあります。雪とサウナという、東京のサウナではなかなか体験できない組み合わせですね。

(C)「サ道」SP製作委員会

 

もう1つは、旭川の星野リゾートOMO7の「サウナ プラトー」。こちらはホテルサウナで、とても味があるサウナなんです。この2つのサウナを訪れるシーンが見どころですね。

 

ほかにも、地元の人の温かさやサウナめしなど、北海道の“すごさ”を感じてもらえるものになっていると思います。

 

「白銀荘」

住所:北海道空知郡上富良野町吹上温泉
アクセス:JR富良野線上富良野駅から町営バス十勝岳温泉行きで30分
URL:http://kamifurano-hokkaido.com/

 

星野リゾートOMO7「サウナ プラトー」

住所:北海道旭川市6条通9丁目
アクセス:JR旭川駅より徒歩約13分、タクシーで約5分
URL:https://banquet.omo-hotels.com/asahikawa/

 

――今回、北海道に行かれたのは原田さんのご希望だったのですか?

原田:いえ、サ道の制作チームはみんなサウナ好きで全国のサウナに詳しく、僕の希望というよりは、まずは各地の名施設を巡っている感じです。放送されたドラマに出てきたサウナも、出演者やスタッフのホームサウナだったりするんですよ。

 

――そうなんですね! 放送された全12話で訪れたサウナのなかで、印象に残ったサウナはありますか?

原田:難しいな~どれもいいサウナなんですよ、本当に。あえて挙げるなら、熊本「湯らっくす」かな。ドラマにも出てきたあのMAD MAXボタンはびっくりしますよね。あと錦糸町の「ニューウイング」も大好きだし、名古屋の「ウェルビー栄」も。大磯プリンスホテル「THERMAL SPA S.WAVE」ももう1回行きたいし。

 

サウナに通い始めたのは20歳ごろ

――原田さんご自身もサウナがお好きとのことですが、普段はどのようなルーティンでサウナに入られていますか? 一般にはサウナ5分、水風呂1分、休憩5分で1セットとして、それを3~4セット。人によっては5分を7分にしたり、セット数を増やしたりするそうですが。

原田:あまり厳密に決めてなくて、そのときの気分や体調によって決めますね。僕はお風呂も好きで湯船にも浸かりたいので、だいたいサウナにかける時間は30分くらい。そのなかでサウナと水風呂と休憩を何回か繰り返す感じです。

 

――サウナに行きたくなるのはどういうときですか?

原田:うーん、仕事終わったあとに行きたくなるし、休みのときも行きたいし、毎日行きたくなります(笑)。実際、ほとんど毎日のように行ってると思います。

 

――そんなサウナ好きの原田さんが、サウナに通い始めたきっかけを教えて下さい。

原田:20歳くらいのころかな。まだネプチューンを結成する前に、健(編集部注:ネプチューンの堀内 健さん)と2人で、終電を逃したときにサウナに行くようになったのがきっかけですね。

 

――堀内さんとはいまでも一緒にサウナに行かれるんですか?

原田:健はその後、岩盤浴派になっちゃったから(笑)。潤ちゃん(編集部注:ネプチューンの名倉 潤さん)は昔一緒にサウナ入ったことあるけど、熱くて入ってられないってすぐ出ちゃったな。

 

――名倉さんの気持ち、わかります! サウナって初めのころは「熱い」としか思えない方が多いと思うのですが、いつそれが「気持ちいい」に変わるんでしょうか?

原田:うーん……水風呂に入れるかどうか、かな。サウナでよくある光景なんですけど、2、3人くらいの若い人のグループが、サウナから出てきて水風呂に入ろうとして、足だけ入れたところで「冷たい! 無理!」ってあきらめちゃうんですよ。そこをグッと我慢して肩まで浸かれば、サウナを気持ちいいと思えるようになるのかも。

 

――水風呂が大事なんですね! 「サ道」では、毎回「ととのう」シーンが出てきますが、原田さんは普段から「ととのう」ことを意識されていますか?

原田:普段はあまり意識してないですね。「ととのう」という感覚は人によって違ってくるので、お風呂に浸かってサウナ入って気持ちよければそれでよし、くらいに考えています。

 

日常の疲れや悩みを忘れられるひととき

――原田さんが考える“いいサウナ”の条件は何だと思われますか?

原田:やっぱり清潔なサウナがいいですね。サウナ室が広いとか狭いとか、明るめとか暗めとかは人によって好みがあるんですけど、僕はそれぞれに良さがあると思うのでそんなにこだわりません。

 

それから、色々なサウナに通うようになってくると、それぞれの施設にオーナーや設計者のこだわりを感じるようになってくるんです。この水風呂なんでこんな形なんだろう、とか。

 

ドラマにも出てきた熊本「湯らっくす」なんかは、浴場のど真ん中にでっかい水風呂があって、そこにMAD MAXボタンを備え付けているんです。あれは映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の滝の場面を再現したかったらしいんですけど、それを聞いて天才だなと思いましたね。そういうのを考えながら入るとすごく楽しいので、サウナを楽しみつつ、そのサウナを作った方のサウナ愛を感じてほしいと思います。

 

――最後に、「サ道」を見て、自分もサウナに行ってみたいと思ったサウナ初心者に、何かアドバイスをお願いします。

原田:実は僕、マンガの「サ道」を読むまで、休憩するって概念がなかったんです。それまではサウナと水風呂を行き来するだけだったんですけど、そこに休憩を入れるというのをマンガで学んだんですよね。だから、これからサウナに行く人は、まずはサウナ→水風呂→休憩のセットで何回か繰り返す、というの意識してみるといいかな。

 

ゆっくりサウナに入って汗を流しながらリラックスしていると、日ごろの疲れや悩みが薄らぐというか頭から消えちゃう。サウナに入っているときだけは、何も考えない。ブルース・リーじゃないですけど、「考えるな。感じろ」の世界です。そういう風にサウナと付き合ってみたらいいかもしれないですね。

 

――本日はありがとうございました!

 

原田さんのお話からは、サウナへの愛とリスペクトが伝わってきて、取材に伺った記者も思わずサウナに行きたくなってしまったとのこと。この年末は、テレビ東京ほか「サ道」年末SPを見て、そのあとはぜひお近くのサウナへ足を運んでみて下さい。

 

【番組概要】

番組名 : 「サ道」2019 年末 SP-北の聖地でととのう-
放送日時 :
2019年12月28日(土)午後4時(テレビ東京 テレビ北海道 TVQ 九州放送)
2019年12月29日(日)午後4時15分(テレビ大阪)
2020年1月6日(月)午後11時(BSテレ東)ほか
原作 : タナカカツキ『マンガ サ道』(講談社モーニング KC 刊)
出演 : 原田泰造 三宅弘城 磯村勇斗
主題歌 : Cornelius 「サウナ好きすぎ」(ワーナーミュージック・ジャパン)
エンディングテーマ : Tempalay「そなちね」(SPACE SHOWER MUSIC)

■公式 SNS
サ道ドラマ公式 @sado_PRsauna
Twitter https://twitter.com/sado_PRsauna
Instagram https://www.instagram.com/sado_PRsauna/
公式ハッシュタグ「#サ道」「#サ道年末 SP」

■番組公式HP https://www.tv-tokyo.co.jp/sa_una37/

 

撮影:福永仲秋(ANZ)

スタイリスト:鈴木成実

衣装協力:DIGAWEL/03-5722-3392