エンタメ
2020/10/6 10:00

YouTubeは一人テレビ局−−ヒット請負人「マッコイ斉藤」に聞く人気コンテンツを作る秘訣

『とんねるずのみなさんのおかげでした』など、王道テレビバラエティを創ってきたディレクター・マッコイ斉藤。このバラエティの第一人者が現在、YouTubeでその神髄を世に知らしめている。とんねるず・石橋貴明とタッグを組んだ『貴ちゃんねるず』は、スタートからたった1か月で登録者数は100万人を超え、現在127万人、ボクシング元世界チャンピオン・竹原慎二の意外な魅力を伝える『竹原テレビ』も登録者数は20万人を超えている(どちらも2020年9月12日現在)。あっという間に爆発的な人気を誇るコンテンツを作りあげたその秘訣とは? そして、これからどのような作品を作ろうとしているのかを聞いた。

(企画・撮影:丸山剛史/文:金田一ワザ彦 )

 

 

大爆笑できるバラエティはこれだ!『貴ちゃんねるず』&『竹原テレビ』

――『貴ちゃんねるず』、すごい勢いですね。日本テレビの『24時間テレビ』放送中に配信した『24分間テレビ』も、かなりバズっていました。特にあの清原和博氏からのメッセージがすごかった! 古舘伊知郎氏もラジオ(オールナイトニッポンゴールド)で激賞していました。

 

斉藤 あのセリフを本気にする人がいるんです、本当に清原さんが言ったんじゃないかと。迷惑かかるからTwitterでこちらの真意を書きました。

 

※2020年8月23日、『24時間テレビ』のパロディとして配信された『24分間テレビ~石橋が地球を救うかも~』。お台場から国技館まで走る石橋貴明に、有名人からメッセージが次々届くという演出の中、清原和博からというメッセージも読まれた。斉藤氏はTwitterに「昨日の応援メッセージは全て私のアドリブですので!これからも貴ちゃんねるずで笑ってね!NO演出NOバラエティー」と書き込んだ。

 

斉藤 考えればわかるだろってことなんですけどね。『24時間テレビ』の裏で走ってるというのも設定だし、LIVEじゃないんだからメッセージなんか来るわけがない(笑)。

 

――インタビューをするにあたって、Wikipediaに書いてあることに間違いがないかご確認しようと思ったんですが……。

 

斉藤 『けいちょんチャンネル(極楽とんぼ山本圭壱 けいちょんチャンネル)』の件がね~、レギュラーとか準レギュラーとか勝手に書かれて本当に迷惑しているんです。いきなりやってきて勝手に配信されて。若いころからいっぱいお世話になった人なので良しとしていますけど、俺はもう本当に二度と出ない、出たくないと思ってます。

 

※YouTube『極楽とんぼ山本圭壱 けいちょんチャンネル』に、マッコイ斉藤氏はたびたび登場。レギュラーになって欲しいという山本氏とそれを拒否する斉藤氏との抗争も人気企画のひとつで、竹原慎二氏を巻き込んだボクシング対決などで多くの視聴数を獲得している。Wikipediaによると斉藤氏は「山本が唯一認めるレギュラー」。

 

斉藤 困ってるんですよ。昔から知ってる先輩から電話で呼び出されて行ったら、おかしなことに巻き込まれるみたいな感じで。自分が関わった数本は見てます。全部は見ないですよ、俺が出てるもの以外見るわけないじゃないですか、あんなクソつまんないチャンネル! どこが面白いんですか! だって面白くないのがわかるでしょ。媚びた企画をやってるだけですから。ただ『めちゃイケ』出身の松本君がディレクターやってるだけあって編集はうまいなって、ちゃんとしてるな~とは思います。

 

――竹原さんも巻き込んだボクシング対決の企画の、山本vs竹原パートは『竹原テレビ』で、山本vs斉藤パートは『けいちょんチャンネル』で配信されていますね。

 

斉藤 松本君が是非コラボしたいと言うので。何か面白いこと、ほかでやってないことをやりたいなって。向こうの目線とこっちの目線、両方を配信したほうがいいんじゃないかなと思ったんです。要はディレクター対決ですね。うちはまだ二十代後半の若いやつ、松本君は40代のベテランですから。編集はベテランに軍配が上がってます。そういうのもいいなぁと思って。

 

――『貴ちゃんねるず』の評判といえば、講談師・神田伯山氏も困ってる飲食店を訪ねる企画の「東京アラートラン」の中で、貴さんが店主に「助けに来たよ」ってさりげなく言う姿がかっこいい、スターにしか言えない、とラジオ(問わず語りの神田伯山)で語っていました。

 

斉藤 ラジオは相当影響がありますよね。ありがたいです。

 

※「東京アラートラン」企画は、コロナ禍で困っている飲食店を訪問し、激励するという内容。これまで第4弾まで配信されている。

 

――見ている側からは、貴さんとマッコイさんが相当行き当たりばったりにやっている、ように見えますが、どの程度、企画会議や打ち合わせをされているんですか。

 

斉藤 ほぼ貴さんとの話し合いで決まります。これがやりたいですけどどう思いますかって話をお互い出していって、すぐやっちゃう感じです。

 

――『貴ちゃんねるず』立ち上げ時に、最初におぎやはぎのラジオ(おぎやはぎのメガネびいき)に乱入して、告知をしましたね。

 

斉藤 おぎやはぎは昔からつき合いのある後輩ですし、貴さんも可愛がっている。だから一番甘えられるなっていうことで。あと一番リアクションもしてくれるので、ちょっと裏で頼みました、スタッフに出してくれって(笑)。おぎやはぎの2人は知らなかったんですけど。

 

――ラジオで聴くと、おぎさんが貴さんに「引退しろ!」って、かなり強いツッコミの印象だったんですが、YouTube(2020年7月20日配信・オギーの鎖骨は二度折る!おぎやはぎに内緒で「メガネびいき」生放送に乱入しちゃったでしょ。)で見ると、みんなずっと笑顔で本当に楽しそうに見えました。

 

斉藤 かなり久しぶりだったので緊張していたとは思いますけどね(笑)。

 

――見ていてすごいと思ったのは、マッコイさんが急に音楽スタジオに呼ばれていきなり唄うことになる「Ku-Wa de MOMPE」。

 

斉藤 あれは本当に何にも知らなかったんです。貴さんは本当に企画を考えるスピードが速いので。

 

※「Ku-Wa de MOMPE」は石橋貴明プロデュースによる、石橋貴明&マッコイ斉藤の音楽ユニット。レコーディングの様子と衣装制作の様子がこれまでに『貴ちゃんねるず』で配信されている。

 

今日考えた企画を明日撮って明後日配信!貴さんのスピード感にYouTubeが合っている

 

――やはりテレビ番組とは全然違いますか。

 

斉藤 テレビだと毎週何曜日に会議して、撮影を1週間後にやる、2週間後に編集する、1か月後に放送するって感じで遅いじゃないですか。キャスティングが1週間じゃ間に合わないからどうしようとか言いながら。YouTube って今日考えたら明日撮って明後日配信できちゃう。そのスピード感がすごく貴さんに合っている気がします。本当に考えるスピードが速いし、思ったことをすぐ吐き出せる。

 

うちは日曜日に収録して月曜日に出してます。一日一日、何をやったら次は面白いかなって考えてやるのが楽しい。テレビだと今はおじちゃんおばちゃんがよく見てるとか、そういうデータがあるから視聴者層に寄せたりするじゃないですか。YouTube は関係ないので、自分らが面白いと思ったことを貫いて、見たい人が見ればいいじゃんっていう。だからいちいち文句を言われる筋合いはない。面白いと思ってくる人のために作ってるだけなので。媚びなくていい。見たくない人は見なくていいですよと。これを楽しんでもらえて面白いなと思ってくれる人に見てもらえればいい。

 

――そもそもガラケーを使っていてSNSもやっていなかった貴さんをどう口説いたんですか。

 

斉藤 貴さんを面白くできるのはもう本当に俺しかいないという根拠のない自信、その情熱だけですね。15年も貴さんやとんねるずさんと仕事させてもらって、そのものすごい魅力を誰よりも知ってるつもりなので。あのぐらいの大御所になっちゃうと、ほかの人は気を遣ってどうしても無難な演出になってしまうんですけど、貴さんってそんな人じゃない。ディレクター、演出の人たちには「もっと来いよ!」っていう人なので。

 

俺も50歳ですから、もう自分がやってきたお笑いのすべてを出し尽くしたいなと。貴さんとまた新しいことに挑戦する、これは「気持ちいい」しかない。しかもYouTubeって爆発的に登録者が増えるじゃないですか。本当に好きなことだけやりたくて、儲けようとか考えてなかった。ゼロから始めて、やりたいことをやって配信してみましょうというそれだけだった。登録者数1万人目標でやり始めたら1週間で20万、30万と増えて驚きました。あっという間に今127万。貴さんも言ってましたけど、登録者数を争ってるわけではない。本当にそんなことじゃなくて面白いこと、昔のテレビこうだったよなぁとかそんな話をしながら、昔を経験してる俺たちが今のことを理解しながらアップデートして、今の時代にわかりやすい形にしているんです。

 

――やはりテレビではできないことがYouTubeではできるわけですね。

 

斉藤 今のテレビは、ちょっと攻めると「古い」と言われちゃう。でも笑いに古い新しいはないと思うんです。面白いか面白くないか。ところがテレビでは笑いをやらなくていいって会議で言われたりするんです。それがすごく寂しい。今のテレビは芸人が無難なことをやる、芸人に正しいことを求めすぎる。そんなことをするために芸人になりたかったわけじゃない人がいっぱいいると思うんです。ギリギリを攻めたいというような。もっとこう、芸人さんはふざけてましたよね。

 

そのふざけ方がセンスで、面白いとなるんだけど、今は芸人さんが正しい言葉を求められ過ぎてかわいそう。ふざけてなんぼの仕事だけど、そこには常識がある。最高の常識を持っているからこそ最高の非常識を作るという、そこが見えたものなんですけど。今は非常識はやったらダメみたいな感じが嫌ですね。その点YouTubeは炎上上等、昔のテレビっぽいですよね。

 

テレビのキー局がこぞってバラエティに力を入れていたころは、細かく台本を作って、真剣に命かけて作ってました。お笑いは古いって会議で言われるんですからね。 本当に作り込んだ笑いをやると、笑いはいいから情報入れて、と言われる。悲しいですよ。笑いは数字取らないから、と。今も笑いで頑張ってる番組もありますけど、俺らがやっていた全盛期のバラエティはすごかったです。みんなで一斉にバラエティ作れ~って。みんなそこに行きたくて、そこの雰囲気を味わってみたくて、その花形に行ったもんでした。

 

――今や地上波テレビのほかに、BS、スカパー、AbemaTV、Netflix 、u-next、 Amazonプライムなどいろいろなプラットホームがありますが、どのようにお感じになってますか。

 

斉藤 u-next 、Netflix、Amazonはやっぱりパッケージがしっかりしていて、『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』とか『全裸監督』とか、人気になるものは作品感がある。ふんだんに予算もあるから作れるんだとは思うけど。YouTubeはその人の感性で面白いことを短時間で見せるもので、全然違います。作品感がないとは言わないけど、その人のディープなセンスを楽しむというか。昔、サウナでは「あのテレビ番組見た?」が話題でしたけど、ここ最近は「あのYouTube見た?」ばかりですよ。若い子たちもみんなYouTube見てる。うちの子どもたちもテレビは見ないでずっと見てますから。自分で面白いのを探して見つけた感みたいなのもあるでしょうね。

 

――若い世代が見るようなゲーム実況とかは参考にしたりしますか?

 

斉藤 しないですね。ゲーム実況も「〇〇やってみた」も、いわゆるユーチューバーがやるネタはひとつも見ないです。ユーチューバーってパクリあいじゃないですか(笑)。誰かがバズったらそれと同じ企画をやってちょっとでも再生回数を伸ばすという、そういう考えの人がいっぱいいる。俺はテレビやってたから、そういう発想にならないですね。ほかでやってるならやめようってなる。YouTubeはほかがやってるんだったらマネようみたいな、悪いとは言わないですけど、『貴ちゃんねるず』ではしないです。オリジナルで勝負したいっていうのがあります。

 

今のテレビに負ける気がしません!YouTubeと相性がいいのかなあ

 

――そういう意味ではテレビは参考にならないということですね。

 

斉藤 テレビはもう正しいことばっかり・優等生・無難なことだけっていうのが一番嫌ですね。もっといろいろな種類の番組があったんですよ。今は本当にどうしたんだって感じです。予算も相当削減されているようですし。

 

――Youtubeの番組も登録者数100万人突破となってくると、お金を使ったこともできるようになってきませんか?

 

斉藤 そうですね。でも持ち出しのお金でしかやってないんです。お金のことは考えてない。だってまだ2か月ですよ。

 

――でも初回のYouTubeに誘うときに「暇でしょ」って言えちゃうのはすごいです。

 

斉藤 それはもう嫌われてもいい、でも貴さんを通したら面白くなるって勝手にわかってるつもりでしゃべってる。何を言われてもいいんですよ。そんなこと言っていいのっていうような言葉でも、怒られようが嫌われようが、貴さんが面白くなるんだったらいいんです。

 

――怒られたことはあるんですか。

 

斉藤 いっぱいあります。こういうのは違うとか、これはダメだとか、言ってくれるのは貴さんぐらいしかいない。番組を面白くするためだったり、取り組む姿勢が一流の人ですから、一流の仕事の仕方というのを貴さんに教わったと思います。

 

――貴さんは番組でもスタッフを育てている感じがありますね。

 

斉藤 どんな番組でもスタッフを見て育てながら、いろいろといじるじゃないですか。スタッフいじりのプロです。愛情を感じますしそれに応えようと俺らも思いますし。そういう貴さんがかっこいいですよね。

 

――マッコイさんご自身で『TOKYO BB returns』というバイク番組をYouTubeで配信されてますが、今後チャンネルを増やしていくお考えは?

 

斉藤 ありますよ。YouTubeは「一人テレビ局」になれるんですね。テレビは制作会社が放送局に放送枠をくださいって、それがお金になるから必死こいて枠を取りに行くんですけど、今はYouTubeで勝手に配信できるわけですから。

 

自分が面白いと思ったものをどんどん、いつでも、何曜日の何時にこれ流そうとか自分で勝手に決められるわけじゃないですか。ここはバイク番組だなとか。つまり俺が編成マンなわけですよ。うちの会社がテレビ局ですよね。その発想で作っているので、もう本当にいろいろ増やしていきたいと思ってます。釣りもいいし、車でもいい、恋愛番組だってできる。それをうちの会社で作って配信すれば、テレビ局と一緒ですから。それに育てていく楽しみがある。テレビ局は視聴率が悪いから打ち切りってなりますけど、こちらは2年がんばろうとか、1年がんばって何万にしようとか育てていける。『竹原テレビ』も突然600万再生いったりして、ナニコレってことが起きる。だから楽しいですよね。

 

あとは今の若い世代に俺らが作ってきた笑いの部分を見せられるっていうのが何よりも楽しいですよね。街ですごい声かけられるようになったんです。YouTube見ましたってみんな言うんですよ。やっぱり見てくれている人は見てくれてるんだなあって。みんな若い子です。メシ食ってても「マッコイさん!」って。本当にYouTubeって影響あるんだなあって思いました。こっちは有名人じゃないと思って生きてるのに。

 

――コロナ禍でYouTubeを始める芸人さんも増えましたけど、気になったとか、これはやられたなあとかありますか。

 

斉藤 ひとつもないですね。チャンネル登録してるのは自分が関わっているのと、好きな釣り関係だけですから。あと『獣神サンダー・ライガーチャンネル』か(笑)。本当に芸人さんのは見ないんです。評判だからって見ることはない。見てパクってしまったら嫌ですし(笑)。

 

もうこの歳になると、手法の引き出しの開け閉めだけなんですよ。昔からやってたことの積み重ねで、あの手法をアレンジしてやろうとか。やってきたことでしか結果は出ないですよ。いろいろなものを見てパクっちゃうと自分の色が出ない。テレビも見ませんね。毎週見るのはたけしさんと安住さんの『新・情報7daysニュースキャスター』だけです。Netflix、Amazonの攻めてる企画のものは見ます。テレビ以外って、みんな似てる。攻められるんです。だって見たい人が見ればいいんだから。だからテレビだけがいい子ちゃんになってる。

 

――有料チャンネルでの企画も考えていますか。

 

斉藤 もちろん考えていますよ。全落(ぜんらく)っていうのをやってましたから。あれをやってみたいですね。落とし穴の祭典を(笑)。

 

※全落は『とんねるずのみなさんのおかげでした』の名物企画。大がかりな仕掛けで落とし穴に落ちるときのリアクションや美しさを競う。

 

斉藤 誰もやろうとしないことをやれるんですよ。テレビが無難なことばっかりやってるので、こっちはまだまだ攻められる。自分がやってきたものを出すだけ。攻めた笑いでご飯を食べてきたので、もう変えられないんですよ、50歳なんで(笑)。今、『貴ちゃんねるず』『竹原テレビ』は本当にやりがいがあります。視聴率を追って失敗してきた番組を山ほど見てきたので、それに比べたら再生回数を争ってもいないし、好きなことやっていろいろな人が見てくれている、というだけのモチベーションでやれているので、ノーストレスなんですよね。

 

バラエティ作りってストレスかかるんですよ。いくら大爆笑させても、誰もが面白いと思ったのに視聴率が悪いと、あれはダメだなって、面白かった企画がなしになるんですよ。でもYouTubeは違うじゃないですか。面白かったものを貫けるし、見る人が見ればいいんだよって感じだから。別に再生回数の多い少ないで判断しない。でも不思議とこちらが面白かったやつが再生回数も多いんです。どーんと伸びる。YouTubeと相性がいいのかなあ。

 

――今がもっとも幸せな状態ですか?

 

斉藤 まあ(幸せの)ピークは今までもありました。最初は『元気が出るテレビ』でたけしさんとできたとき、次は『とんねるずのみなさんのおかげでした』で総合演出をやらせてもらったとき、そして今ですかね。まだ頂点を獲った感じはしないですけど、仕事している気持ちよさ、モチベーションとしてのピークというか。まだまだ何かが起きそうだと思ってます!

 

 

【プロフィール】

マッコイ斉藤(まっこい・さいとう)

1970年 山形県出身。ディレクター、演出家、プロデューサー。番組制作プロダクション「笑軍」の代表取締役。2児の父。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』にADとして配属され、のちにディレクターデビュー。『とんねるずのみなさんのおかげでした』では「全落・水落シリーズ」などのヒット企画を演出。『おねがい!マスカット』からはじまった「マスカット」シリーズでは総合演出を担当。映画『PLAY BALL』で映画監督デビュー。