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2020/12/17 20:30

最年長ファイナリスト「錦鯉」は、M-1チャンピオンになって皆に恩返し、いや「つぐない」をします!

M-1グランプリ2020のファイナリスト9組が12月2日決定、発表された。ここ数年(2017~2019年)は吉本興業所属以外のコンビは1組だけだったのが、2020年は3組がファイナリストに! 中でも注目なのがM-1史上最年長の49歳で初ファイナリストとなった長谷川雅紀と渡辺 隆(42歳)のコンビ・錦鯉。爆発的な笑いを生み出すネタ作りから、バイト暮らしの苦労、芸人仲間との交流、そしてM-1決勝への意気込みを聞いた。

(企画・撮影:丸山剛史/文:金田一ワザ彦 )

 

 

 

49歳は審査員より年上!?

――M-1“最年長ファイナリスト”と呼ばれることについてどう感じてしますか?

 

長谷川 今回最年長、さらにM-1の歴史の中でも最年長ということなんですが、変ホ長調の小田ひとみさんがM-1決勝に進出した当時41歳で、それまでの最年長だったらしいんです。それでボクが49歳で最年長になったことを「最年長ファイナリストじゃなくなってホッとした。こういうとこ乙女」みたいなツイートをしてた(笑)。

 

※変ホ長調=2006年結成のアマチュア女性お笑いコンビ。2006年にアマチュアとしては史上初で唯一のM-1ファイナリストとなる。今年コンビ結成15年でM-1はラストイヤーだった。

 

渡辺 変ホ長調さんが今年ファイナリストに入っていたら、年齢負けてたのか。

 

長谷川 そう、ボクらより一回りぐらい上なので。

 

渡辺 あのとき41だったらもう50過ぎてるか。

 

長谷川 ラストイヤーで注目されて、YouTubeでインタビューされてましたね。ボクも年齢のことをすごく注目されます、“中年の星”とか。でも、あまり年齢のことは気にせずに思いきり楽しみたいと思っています。審査員より年上というのもありますが(爆笑)。

 

渡辺 40代の審査員が今年は5人いますからね。ボクが一番年下のナイツの塙さんと同い年で、ギリギリ同級生で済んでおります(笑)。

 

長谷川 東京ホテイソンのたけるくんが今回25歳で、もし優勝したら霜降り明星の最年少記録を超えるんです。ボクはたけるくんの父親と同じ年齢なので、親子対決みたいで面白いですよね。それを麒麟の川島さんが「スターウォーズみたいだ」と言って、ボクの顔とダースベーダーの仮面を外した顔を比較して「確かに似てる」というのがTwitterに上げられていて(笑)。

 

渡辺 ボクらが参加したことによって、イカれた大会にしてしまっているようです(笑)。でも注目されるのはありがたいです。

 

――こちらで年齢や長い芸歴の話題で盛り上がっている中、R-1グランプリは参加資格が芸歴10年以内に変わりましたね。

 

長谷川 それでR-1に出られなくなったピン芸人のおいでやす小田と、こがけんが組んだ、おいでやすこがもM-1ファイナリストなったというのも、シビレる話ですよね。

 

――初のM-1決勝進出ですが、ネタの手応えは感じられていましたか?

 

渡辺 過去5年出た中で、今年は一番手ごたえがありました。ネタの内容的にはそんなに大きく変わってはいないんですけど、題材もおっさん臭くてよかったんじゃないかな(笑)。意図したわけではないんですが、おじさんがやりそうなネタだなって、やってみて気づいたんです(笑)。

 

――ネタはお互いに相談しながら作るそうですね。

 

渡辺 基本はそうですがボクが作ることもありますし、(長谷川)雅紀さんが作ることもあります。だいたい2人でしゃべって作っていくことが多いです。

 

長谷川 今年はほとんどできなかったけど『錦鯉が新ネタを5本やるライブ』というのを毎月やっていたんです。それでライブに向けて喫茶店に集まってネタを作る。もちろんそこから先のM-1に向けてということでもあるんですけど、ライブはボクらを見に来ているお客さんばかりなので、そこでウケたからいいなと思っても、ほかの会場でやったときに反応を見て「あれ、おかしい、ウケないなあ」「やっぱり面白いんだ」という風に段階を踏んで詰めていきますね。

 

――お二人の意見が分かれることは?

 

渡辺 基本的に雅紀さんがまったく否定をしないので、「こういうのはどう?」って言ったらだいたい全部オッケーなんです。実際にお客さんの前でやってみて手応えがなかったら変えようか、という感じですね。

 

長谷川 頭の中でのシミュレーションではわからないんですよね。面白いと思ってやったネタがウケなかったり、これどうなんだろうっていうのがウケたりとかが多々あるので、とりあえず一回やってみないとわからない。

 

渡辺 雅紀さんが書いてきたネタで、このフレーズの何が面白いんだろうって思ってもやってみたらめちゃくちゃウケたりするんですよ。キャラクターもあると思うんですけど、書いているこの人自身も面白いところに気づいていないのかも(笑)。

 

長谷川 言い方とか表情、流れなのか、わからないんです。(渡辺)隆がボクのセリフを考えたときも、これどうなんだろうと思っても実際にやってみたらウケて、そのときに初めて、ああウケるんだって知るんですよ。

 

渡辺 基本的にボクら、あんまりお笑いのことを知らないのかも(笑)。

 

――2020年はライブもなかなかできない中、M-1という目標に向かっていくのは苦戦されたのでは?

 

長谷川 お客さん集めての新ネタライブができなかったし、ばたばたしましたね。

 

渡辺 新ネタを試す場がまったくなかったですから。

 

――結果的にファイナリストを見ると吉本以外のコンビが3組入りました。

 

長谷川 他事務所でも無観客でネタの配信をしている人はいましたけど、吉本は劇場を持っているし、早くから生配信などでネタを披露できる場がありました。だからM-1も例年通りファイナリストに他事務所は1組ぐらいかと思っていたら、フタを開けてみたら3組いたので、わからないもんです。

 

カッチリとしたバカキャラ・長谷川と縦横無尽で時に暴走するツッコミ・渡辺によるネタ作り

――ファイナルまで残るとネタを2本やることになりますが、ネタ選びや順番の作戦などはありますか。

 

渡辺 やる2本は、ほぼほぼ決まっています。

 

長谷川 錦鯉の8~9年の歴史の中で、今までM-1に5年挑戦してきました。それで今回、何をやろうかと話をしたときに、「このネタだよね」と通じ合いました。

 

――それは一番自信のあるネタ、2番目に自信があるネタという2本に?

 

渡辺 自信もありますし、やっていて楽しいネタですね。ただ、先にやるほう、あとにやるほうという順番は未定……かもしれない。

 

長谷川 うんうん、決まってないかな。

 

――生放送なのでアドリブ対応する部分も出てくるかと思いますが、そのあたり、普段はどうなんですか?

 

渡辺 基本的にボクのツッコミの言葉はそんなに決まっていないんです。ボケの雅紀さんはカッチリやってもらわないと困るし、本当に大変なハプニングがあったら対処しますけど、変にイジるより基本はボクらの作ってきたネタを見せたいですね。

 

長谷川 ボクらのネタって、ボクが一人で勝手に突き進んで、隆が客観的にツッコむという形が多いんです。それで隆がその場で気づいたこと、ひらめいたことをアドリブで言うこともあるし、同じセリフでもちょっとニュアンスが変わっていたり、語尾が違ったり、一言つけ足すという感じでやるから、確かに読めない部分はあるんですよね。

 

――ネタを作るとき、M-1の舞台とか4分という時間制限は意識していますか。

 

渡辺 作っているときはそんなに考えていないですね。ボクら、ネタを作り出すのがめちゃくちゃ遅くて、だいたい締め切りに迫られて作っている(笑)。ライブ前日に3本作ったこともあります。

 

長谷川 気にしないでただ面白いと思うものをノリで作っちゃう。完成してライブでやって、あとからテレビのオーディションでネタを選ぶときに、これ使えない、あれも使えないっていうのはけっこうありますね。ライブだと何でもありなので、使えないワードが入っていたりします。

 

渡辺 『そろそろ にちようチャップリン』で放送されなかったネタもあります。ちょっとやり過ぎました。

 

――台本チェックではオーケーだったということは、渡辺さんのアドリブがすごかったわけですか?

 

渡辺 ちょっと出過ぎてしまったかもしれないです。ボクが悪かった(笑)。番組に申し訳ないです。笑ってはいただきましたけど。

 

長谷川 でも、このことはある意味すごく勉強になったと思ってます。これからのネタ作りもテレビを意識して変わってくるだろうと思いました。

 

――いわゆるテレビ、地上波では引っかかるネタはけっこうあるんですか?

 

渡辺 あります。毎月5本作っていたらそのうち1本は絶対に出てくる(笑)。

 

長谷川 あぶない単語とかもあるんですけど、単純な下ネタ、うんことかおしっことか……。

 

渡辺 そういうのがボクら、好きなんですよね(笑)。

小学生とか小学校に入る前の子たちに好かれる

――若い世代に受け入れられたという感覚はありますか?

 

渡辺 どうですかね。意識はしていないですけど。

 

長谷川 単純に何か面白いことをやろうというノリでやったのが、たまたま受け入れられたという感じはありますけど、でも若い層といっても10代~20代の女性は生理的にウケつけないみたいなこと、よく言われます(笑)。

 

渡辺 お父さんを嫌う世代はボクらのこと嫌いだと思うんです。

 

長谷川 もっと若い小学生とか、小学校に入る前ぐらいの子たちに好かれるという。

 

渡辺 お父さんを好きな世代は好きだという(笑)。

 

長谷川 ボクがすごくうれしかったのは、昨年の敗者復活戦で「数え歌」というネタをやって、それを「うちの5歳と7歳の子どもが数え歌を覚えて大きな声で歌ってます」とか言われたとき。

 

渡辺 早急にやめさせたほうがいい、あんなみっともない歌(笑)。

 

長谷川 「みっつ右手はどっちかな」「ふたつふつうの石を食う」とか歌ってる子がいたら、大人は心配しちゃう。でも、マネしてくれるというのがうれしくて。

 

――年代の近い爆笑問題さんや華丸大吉さん、ナイツさんがラジオやいろいろなところで「錦鯉いいよ」という話をしているようですが、それについて思うことは。

 

渡辺 もう本当に感謝しかないですよね。あれがなければ今ここにいないぐらいのもあるもんね。

 

長谷川 ありがたいですね。ボクはよくエゴサーチするんです。そうしたらナイツさんとかアンタッチャブルの柴田さんがラジオで言ってくれたとか、爆笑問題さんもそうだし、有吉さんも。いろいろな方が「錦鯉」という名前をラジオで言ってくださっている。感動しますね。

華丸大吉さんは、2015年の『華丸・大吉がはじめて会う5組の芸人たち』というライブにボクらも呼ばれて、そのとき初対面でお話ししたら、ポロっと「錦鯉面白いね、売れるんじゃない」って言ってくださったのがYahoo!ニュースになって注目されたんです。そのあと、ボクらがテレビに出るたびに「錦鯉に一言お願いします」とカメラが華丸大吉さんのところに行くのが5~6回続いたんです。お二人は毎回「錦鯉面白いですよ~、注目です」って言ってくださったのに、なかなかボクらの芽が出ない。

 

渡辺 それから5年以上も月日が経ってしまって。本当に申し訳なかったです。

 

長谷川 風の噂なので本当におっしゃったかどうかはわからないんですけど、華丸大吉さんが毎回毎回カメラに向かって「お願いだから錦鯉、いい加減売れてくれ」って(笑)。

 

渡辺 そういう風にお願いされてるって(笑)。

 

長谷川 その下北沢のイベント以来お会いしていないので、今回やっとここまで来れましたっていうお話をしたいですね。

 

――爆笑問題さんとの交流は?

 

長谷川 『シンパイ賞!!』に出していただいたときに楽屋でお話をしたんです。

 

渡辺 挨拶を済ませて帰ろうと思ったら、ボクらのことをばんばんイジってくれて。

 

長谷川 隆が太田さんの好きな松田優作のTシャツを着てたから。

 

渡辺 松田優作のモノマネが始まって(笑)。ボクも好きですけど、太田さん、マニアック過ぎて全然わからない(笑)。

 

長谷川 そのあとラジオでボクらのことを話してくれて、『日曜サンデ―』にも呼んでくれてという流れです。

 

渡辺 爆笑問題さんのDVDの収録にも呼んでいただいて見させていただきましたけど、すごかったですね。

 

長谷川 スタジオですごく近い距離で見させていただいて、感動しました。

 

渡辺 あんなにテレビで活躍していて、これだけすごい漫才ができるって最強じゃんって。

 

M-1チャンピオンになってバイト仲間にも芸人仲間にも恩返し、いや「つぐない」をします!

――M-1の決勝は敗者復活組を入れて10組出ますが、出番の理想的な順番はありますか。

 

渡辺 どこでもいいんですけど、希望だったらボクは最後です。

 

長谷川 大トリね~。6~7番目ぐらいがいいのかなと言われていますけど、今年のM-1を盛り上げるんだったら、ボクらがトップバッターなのが面白いと思います! 大会自体が順番で雰囲気変わりますよね。トップバッターがローテンションのコンビかハイテンションのコンビかどうかで、その日の流れ、雰囲気が変わると思うんです。ただトップバッターはどうしたって辛い点数になるから、そこを考えたら真ん中らへんがいい(笑)。

 

渡辺 もしくは審査員にめちゃくちゃ怒られて最悪の空気になる可能性もあります(笑)。

 

――現在でもアルバイトをされているとのことですが、職場の方の反応はいかがですか?

 

渡辺 12月2日に決勝行きが決まってからはバイトには一度行けたんですけど、職場の人は誰も気づいていなかったですね。芸人やっていることも言ってないですし、ボクの職場、おじいちゃんしかいないので。

 

長谷川 ボクは決勝行きが決まった翌日の12月3日からバイトが入ってはいたんですけど、いろいろな仕事が決まりだして行けなかったんです。それで今日(12月8日)、まさに決勝決まってから初バイトだったんです。ボクの職場の人は芸人やっていることを知っているので「おめでとう、がんばってね」と言ってもらいました。ボクが休んだ分、ほかの人がお仕事をやらないといけないので、ご迷惑かけてすまなく思っています。一応まだ籍は置いていますが、今後どうなるかというところですね。

 

渡辺 明日がバイト最後の日になるかもしれない、本当にそうなればいいと思います。

 

長谷川 「テレビに出るんだろう、教えて」って聞かれて、これに出るんですってメモを渡すんですよ。するとそれを回覧板みたいに職場で回して、応援してくれているんです。カップラーメンやTシャツをいただいたり、感謝感謝です。

 

渡辺 もらい物で生きてるもんね(笑)。

 

――週何日ぐらいバイトをしていたんですか?

 

渡辺 平均したら週4~5日ぐらいしていましたね。コロナ禍でもあまり関係ない青果市場での仕事だったので。

 

長谷川 ボクは水道料金徴収のバイトをしていて、出勤が月15日なんです。コロナの影響がなかったので、フルに月15日出る形でした。

 

渡辺 コロナでお笑いができなかった分、バイトが増えていました。

 

――M-1というと、優勝しなくても爪痕を残してブレイクしていくオードリーや南海キャンディーズのようなパターンもありますが、お二人は今後の道筋をどのように考えていますか?

 

渡辺 ベストは優勝してテレビにひっぱりだこですけど、テレビも出つつ、漫才もやっては行きたいなと思っています。

 

長谷川 ボクもライブでネタをやりつつ、テレビのお仕事をやりたいというのもあります。ボク、奥歯がないってよくテレビでも言っているんですけど、部分入れ歯なんです。だから部分入れ歯のCMとか来ないかなあって。

 

渡辺 洗浄剤? 「おじいちゃん、お口くさ~い」の役、俺がやんなきゃいけなくなりそう(笑)。雅紀さん、口が臭いよ~。

 

長谷川 そんなときはこれ! しゅわしゅわ~って(笑)。あとは、サプリメントでサメの軟骨成分とかミツバチとかあるじゃないですか。そういうお仕事ほしいよね。

 

渡辺 年相応のCMいいね。

 

長谷川 若い方はできないような、ボクに相応しいのができればいいなと。膝とか。

 

渡辺 コンドロイチン(笑)

 

長谷川 夢は広がりますね(笑)。

 

――出てみたいテレビ番組は?

 

渡辺 今あるネタ番組は全部出たいと思います。『THE MANZAI』とか出てみたい。テレビで漫才やりたいですね。

 

長谷川 ボクが出たいのは『徹子の部屋』。自分が年齢を重ねるにつれて『笑っていいとも!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』とか好きな番組がどんどんなくなっていくわけですよ。残っているのは『徹子の部屋』。小学生のころに見ていたあの番組に出たい。芸人さんは、徹子さんのことを怖がっていますよね、無茶ぶりされたりするって。ボクは出られたら徹子さんに思いをぶつけたいですね。『ザ・ベストテン』もリアルタイムで見てましたし。

 

渡辺 これはずっと言ってますね。熱望してますよ。

 

長谷川 あと、札幌時代にタカアンドトシとずっと一緒にやっていたんですが、先にタカトシが売れちゃった。『帰れま10』とか、温水さんとの『路線バスの旅』に出たいですよね。ボクはタカトシが学生服を着ているの知ってます。彼らが18歳でボクが5つ上の23歳で、そのころからおっさんって呼ばれていました。老けてたんでしょうね。

 

――東京に来てからの交流は?

 

長谷川 プライベートでご飯に連れていってもらったり、仕事でもラジオやBSの番組に出させてもらったり、とにかく世話になっています。最近もトシと『テネット』っていう映画を見に行ったり、タカと2人で富山に旅行したり。同期なのにお金は全部出してもらって、めちゃくちゃ感謝してます(笑)。

 

渡辺 売れっ子ですから。

 

長谷川 そうなんです。ボクはお金ないので、申し訳ない!

 

渡辺 ボクは仲良くしていただいているのは、うちの事務所だとハリウッドザコシショウ、バイきんぐあたりですね。あと他事務所では永野さん。

 

――長谷川さんのキャラについてハリウッドザコシショウさんからアドバイスがあったとか?

 

渡辺 「こいつはバカなんだから、バカ丸出しでいけよ」って。そういう挨拶をネタの最初にしたらどうだって。かなり大きいアドバイスですね、あれから変わりましたから。

 

――応援している方も多いと思います。最後にM-1決勝への意気込みを!

 

渡辺 親、後輩、一緒にライブに出ていた仲間、うちの事務所もですけど他事務所のヤーレンズやわらふじなるお、ライバルなのにボクらにアドバイスくれたりするM-1トーナメントに出ているみんなに、優勝することで恩返しをしたいなと思っております。

 

長谷川 やっとここでちょっと日の目が当たって、あと一歩というところまでこれたので、もちろん優勝目指します。ここから先、ボクの人生は今まで迷惑をかけた人に恩返しするしかない。先輩だけじゃなく同期にもおごってもらってきたので、これからは後輩たちにおごれるようになって恩返しをしていきたいです。

 

渡辺 恩返しというか、つぐないです。これから我々のつぐないが始まる。そのためにはまず優勝しないと。

 

長谷川 親孝行もしたことなかったし、少しは楽をさせて、安心させたいですね。とにかく優勝目指します!

 

 

【プロフィール】

錦鯉(にしきごい)

ボケの長谷川雅紀(1971年北海道生まれ)と、ツッコミの渡辺 隆(1978年東京都出身)によるお笑いコンビ。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。両者とも事務所内の芸人プロジェクトであるSMA NEET Projectに所属し、ピン芸人として活動していたが、2012年4月1日にコンビ結成。2015年からM-1グランプリに参戦、準々決勝まで進出。2016年、2019年には準決勝まで進出したが、敗者復活戦で敗退。2020年、テレビ出演などマスコミ露出を徐々に増やし、M-1グランプリ決勝についに進出。