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2021/10/28 21:15

今こそ全力でライブが観たい! 常に日本語ロックの最前線を走る『サニーデイ・サービス』について

来る11月13日(土)、年内に閉館がアナウンスされたZepp Tokyoにて新たなギターロックイベント『BACK TO STAGE』が開催される。BACK TO STAGEは、コロナ禍以降にステージの機会が減ってしまった音楽業界の応援企画。夏に配信ライブやYouTube上でのアーティストインタビュー企画を行ってきた。

 

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BACK TO STAGE初のリアルイベントでは、いま日本のロックシーンの第一線で活躍するアーティスト、また今後のシーンを支えるであろうアーティストも含めた豪華4組のラインナップが出演する。長らく制限が続いているライブイベントに久々に出向きたい、そんなロックファンにはもってこいのイベントだ。

 

本記事では、そんな出演者の中でもロックファンから熱狂的な支持を得続けてきたトップリーダーである「サニーデイ・サービス」のことをご紹介したいと思う。

 

●サニーデイ・サービス/曽我部恵一(Vo./Gt.)、田中貴(Ba./Cho.)、大工原幹雄(Dr.) 1995年に1stアルバム『若者たち』を発表。フォーク、ネオアコからヒップホップまでを内包した新しい日本語のロックは、シーンに衝撃を与えた。現在までに13枚のアルバムをリリース。どの作品もバンド像を更新し続ける創造性/革新性に満ち、普遍的メロディと言葉に溢れる。今日に至るまで、国内外で揺るぎない支持を集め続ける。

 

 

94年にメジャー・デビューしたサニーデイ・サービスは、来年結成30周年を迎える。ベテランの域にいるバンドと言って差し支えないが、音楽に対する衝動は変わらないばかりか、むしろデビューの頃よりも高まっていて、ライヴでの演奏もパンク・バンドのように荒々しい。しかし、デビュー当初は若者の繊細な心象風景をすくい上げるようなバンドだった。

 

デビュー・アルバム『若者たち』と2ndアルバム『東京』はまさにそんなナイーヴなフォーク・ロックが展開されており、はっぴぃえんどがよく引き合いに出されていた。渋谷系が全盛を迎えていたタイミングにおいて、70年代の雰囲気をまとったサウンドと歌詞は実に新鮮で個性的であり、自ずと注目を集めることになる。東京という街の情景の中に20代の若者たちを見い出せるという点では、これもひとつのシティ・ポップと言っていいだろう。

 

 

その2作をダイナミックに、そして70年代サウンドからの自然な脱却が進んだのが97年発表の3作目『愛と笑いの夜』だ。彼と彼女の間によこたわる濃密な物語が、バンドの成長と共に語られており、「白い恋人」「サマー・ソルジャー」などの代表曲を収録している。

 

 

そして『愛と笑いの夜』の9か月後の97年10月に4作目『サニーデイ・サービス』をリリース。さらにその9か月後の98年7月には5作目『24時』を発表するなど、あふれんばかりの創作意欲に衝き動かされるように充実した作品を発表していった。

 

しかし、2000年9月発表の7作目『LOVE ALBUM』をもってバンドは解散。打ち込みのサウンドを大胆に導入して新たな魅力を打ち出す一方で、バンドは12月14日の新宿LIQUIDROOMでのライヴもって、空中分解するように歩みを止めてしまう。ヴォーカル&ギターの曽我部恵一はソロ活動を経て曽我部恵一BANDを結成することになる。

 

曽我部恵一BANDが初のアルバム『キラキラ!』を発表した2008年4月から3か月後の7月にサニーデイ・サービスの再結成を発表。曽我部恵一、田中貴、丸山晴茂のオリジナル・ラインナップで、2010年に10年ぶりとなるアルバム『本日は晴天なり』を発表した。そこでのメランコリックなサウンドと歌詞はかつてのサニーデイ・サービスに通じる一方で、40歳を迎えようとしていたメンバーたちが過ごしてきた10年間の甘さや苦さも感じ取ることができる作品となった。彼らと共に歳を重ねてきたファンならば、なおさらその時間の経過が醸し出す熟成を感じ取ったことだろう。

 

2016年2月、丸山が体調不良を理由にバンドを一時離脱。サポート・ドラムを迎えて活動を続ける。同年8月に通算10作目『DANCE TO YOU』を発表。スタイルや音楽性を限定せず、バンドとしてできることを一旦出し切ったような傑作で、多くの音楽メディアでも絶賛された。

 

バンドとして充実した時を過ごしていたが、2018年7月に丸山が死去したことを発表。その後、2020年1月にQomolangma Tomatoの大工原幹雄を新メンバーとして迎えることとなる。

 

『DANCE TO YOU』発表の10か月後、Apple MusicとSpotifyにおけるストリーミング配信のみという異例のリリーススタイルで11作目『Popcorn Ballads』を発表。現行型のヒップホップやラップ、R&Bなどから強く影響を受けた、さらなる意欲作となった。

 

2020年には最新アルバム『いいね!』を発表。自身のレーベルからのリリースだからこそのサブスクリプション・サービスを駆使したフットワークの軽さ、アナログ盤にもこだわるスタンスは、まさに現在の海外を含めた音楽シーンとシンクロしている。30年選手でありながら、まるでデビューしたてのみずみずしさと成熟を併せ持った稀有のバンド、サニーデイ・サービス。BACK TO STAGEでのステージは、ピークを更新し続ける彼らの今を捉える絶好の機会となりそうだ。

 

「BACK TO STAGE公演内容」
公演タイトル:NUARL MUSIC LIVE「BACK TO STAGE」
開演日時:2021年11月13日(土)開場16時/開演17時(予定)
会場:Zepp Tokyo 東京都江東区青海1-3-11(https://www.zepp.co.jp/hall/tokyo/
チケット代:5900円(税込)+1ドリンク代
チケット受付URL:https://w.pia.jp/t/backtostage/
出演アーティスト:サニーデイ・サービス、yonige、リーガルリリー、オレンジスパイニクラブ

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