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2021/12/16 17:00

M-1決勝直前【ランジャタイ】インタビュー!「トップバッターで人生棒に振ってもいい」!? 意気込みを激白【M-1グランプリ2021特集】

今年も「M-1グランプリ」の季節がやってきた! 先日、2021年大会の決勝進出者9組が出揃い、敗者復活戦から勝ち上がってくる1組を交えて、12月19日(日)に運命の決勝戦が開催される。今回は、初の決勝進出を決めた今話題のコンビ『ランジャタイ』の伊藤幸司(ツッコミ)と国崎和也(ボケ)の2人にインタビューを敢行! 決勝が決まると、「M-1」というワードをおさえて、たちまちTwitterのトレンド1位に躍り出たというほど注目のコンビ。はたして、その意気込みは!?

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:kitsune)

 

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【ランジャタイ】左・伊藤幸司(いとう・こうじ) 1985年11月18日生まれ 鳥取県出身 。右・ 国崎和也(くにざき・かずや) 1987年9月3日生まれ 富山県出身。Youtube:ぽんぽこちゃんねる Twitter(伊藤) Instagram(伊藤)

 

決勝進出で『ランジャタイ』がトレンド1位
「まさかこいつらが行くとは…」と思われた?

――まずは、決勝進出おめでとうございます! 決勝進出が決まった瞬間、お二人の反応が全く違ったのが印象的でした。それぞれ、あのときのお気持ちを教えてください。

 

伊藤 名前が呼ばれたとき、夢が叶った衝撃で倒れそうになりました。うれしかったですね。人間、夢が叶うとああなるんだよ、というのを映像に収められたと思います。

 

国崎 僕は、エントリーナンバーを覚えていなくて……。

 

伊藤 3033だよ。

 

国崎 あ、わりと覚えやすい番号でしたね(笑) あのときは「あれ…呼ばれねえな…」と思ってたんですけど、最後に発表されて「うおー! やったー! ラッキー!」と。ミーハー気分でした。

 

――記者会見中にTwitterのトレンド1位になったとの報告がありました。

 

国崎 ビックリしましたね。聞いたら「M-1」さんが2位とかだったらしくて。たぶんM-1サイドから恨まれてますね~。

 

――あはは、そんなことはないと思いますが。たくさんのファンの方が反応されていたということですよね。

 

伊藤 やっぱり意外だったんじゃないですかね。「まさかこいつらが行くとは…」という驚きだと思います。

 

国崎 『ウッチャンナンチャン』ってネタがあるんですけど、下手したら世間の人は、それしか知らない方が多いと思うので、「あいつらアレで決勝行ったの?」という気持ちで話題にしていたんじゃないかと。

 

――実際にファンの方の反応はご覧になりましたか?

 

国崎 あ、そっか。僕SNSをあまりやってなくて、見ていなかったですね……。

 

伊藤 僕はDM来た方、全員に返信しましたよ。何百通と来て「おめでとう!」と言っていただきました。

 

国崎 え、ホントに!? 全部返した!? すごいな!

 

伊藤 コメント欄、見てすらいないでしょ。彼、冷たい人間なんですよ。

 

国崎 え~じゃあ、僕も返したってことにしておいてもらっていいですか? 毎日コメント見てて、みんなに手紙返してるよ、と!

 

伊藤 いや、それは無理な話よ。

 

――(笑)! ちなみに、他の芸人さんからもお祝いコメントはきましたか?

 

国崎 たくさんの方からいただきました。例えば、浜村凡平太さんっていう、僕らがすごいお世話になっている方とか。僕らをお笑いライブに誘ってくれた人で、本当にその人がいなかったら、この場所にはいませんね。あとは、ザ・ギースの尾関(高文)さんが「優勝したら賞金少しくれないか」って、お金をたかってきました! ガチのトーンで。この人、僕の後ろのお金しか見てないんだって思いました。怖かったですね~!

 

――あははは! では、芸人仲間の皆さんにも期待されているということですね(笑)。

 

 

ギリギリの身体で臨んだ、敗者復活戦
「4分半だけ動ける状態にしてもらったんです」

――昨年の大会では、敗者復活枠に残っていましたが、残念ながら最下位でしたよね。

 

国崎 圧倒的最下位でしたね!

 

――「国民最低!」という名言を残されていました。

 

国崎 本当の気持ちですからね。お前らほんと最低だぞ! と(笑)。

 

伊藤 そんなことないです、すみません……。

 

――あはは。あのときは「悔しい」とか「辛い」というお気持ちはあったんですか?

 

国崎 敗者復活戦は「お祭り」みたいな感覚が大きかったですね。敗者復活のメンバー全員で、一丸となって盛り上げよう! って思いが強い雰囲気でした。

 

伊藤 もちろん、人気や力もあって決勝進出を狙える位置にいる人の思いは違うと思いますが、あのときの僕らはほぼ無理だろうという空気で……。でも僕は、奇跡が起こることを信じていましたけどね。

 

国崎 実は、あのとき僕が、1週間くらい前にギックリ背中になっちゃったんです。それで、身体が動かなくなってしまって! ネタができないってなったときに、事務所の方に、いい整体師さんを紹介してもらったんです。そしたら、そこで「当日の4分半だけなら動ける」って状態にしてもらったんです! でも「そこからは知らないよ」とは言われました(笑)。ネタに関しても、実際に当日披露した『欽ちゃん』ってネタならギリギリできそうとなり、本番に臨みました。

 

伊藤 もう漫画みたいな話ですよね。

 

国崎 整体師の方に「これで行ってきて! テレビ見てるからね」って言われて、その足で本番に向かったんです。だけど結局、僕らが最下位になってしまって「先生、頼むから見ないでくれ!」って思いました。

 

――そんな大変なことが起きていたんですね。

 

国崎 そういうのが積み重なりましたね。でも、逆にそれで最下位になって、オモシロの方向に行けたのは良かったんじゃないかな、と思います。

 

伊藤 まあ、そうだよね。今に繋がっている感じはします。「国民最低!」っていうセリフも、インディアンスの田渕っちゃん(田渕章裕)が「国民最高!」って言ってくれてなかったら、もちろん被せてないわけで。

 

国崎 そうなんですよね~。もう全部、田渕っちゃんのおかげですね。田淵っちゃんのおかげでここまでこれた感じですよ!

 

伊藤 本当にそうだと思う。インディアンスも決勝行きましたしね。

 

――あの敗者復活から1年経って、2組どちらも今年決勝進出というのはすごいですね。

 

準決勝で大ウケ!昨年と真逆の反応の理由は?
「マイクの前に立ったら違うネタをやっていた」

――ちなみに、今年1年間はいかがでしたか? 昨年と比べて変化はありましたか?

 

国崎 本当にたくさんの人に支えていただいた1年だったと思います。それこそ、昨年マヂカルラブリーさんが優勝して、すぐに『マヂカルラブリーno寄席』という配信ライブに出させていただいたんです。そこで、芸人たちがネタ中に野次を飛ばしてくるんですけど、野田(クリスタル)さんがいろいろと僕らにガヤを入れてくれて。そこから、世間の見る目が変わってきた、というか。芸人側からの視点をお客さんに解説してくれたんですよね。説明書を作ってもらえたようで、うれしかったです。

 

伊藤 僕らのネタは本当に自由に見ていただいてよくて。それがお客さん側に伝わったんだと思います。

 

――そうだったんですね。ファンの方も増えて、お仕事もお忙しくなったんじゃないでしょうか。

 

国崎 そうですね。今年だと、千鳥さんの『チャンスの時間』(ABEMATV)に出させてもらったのもデカかったですね。大悟さんが「ワシの憧れじゃ」って、めっちゃ褒めてくださって。

 

伊藤 世間の人たちに、面白いコンビなんだと思わせていただいたというか。

 

国崎 でもね~、ノブさんは僕らと一言も口きいてくれないんですよ~。

 

伊藤 いや、そんなことないですよ、ほんとに。

 

国崎 僕らを認めてないんですよ、たぶん。お互いなんですよ! お互い認め合ってない!

 

伊藤 ほんと冗談ですからね!

 

――あはは! わかりました! そして、1年間テレビやライブをたくさん経験されて、改めて今年M-1に挑戦されたわけですが、予選での手ごたえやお客さんの反応は昨年と何か違いましたか?

 

国崎 準決勝はすごかったよね?

 

伊藤 そうだったね。去年とはウケ量が全然違いましたね。

 

国崎 ビックリしました。あれ?「和牛」だと思ってる? くらいの(笑)。

 

伊藤 皆さん、応援してくれている感じで。目に見えてウケていました。

 

国崎 いつもの準決勝では、親の仇! ってくらいの感じで見られて終わるんです。「貴様ら、許さんぞ」って雰囲気が漂っていて。

 

――今年は、反応が良かったんですね。それは何故だと思いますか?

 

国崎 2つのネタがあって、直前までどちらをやるか決めていなかったんですよ。袖に行っても迷っていて、こっちをやろうって言ったのに、階段あがるところでやっぱりそっちのネタにしよう、と寸前で決めて。だけど、マイクの前に立ってしゃべり始めたら、違う方のネタだったんですよ! 自分でもビックリしました。たぶん、お客さんの顔を見たときに、あ、違うって思って変えたんです。

 

――それはすごいですね。伊藤さんは直前で変わって、どう反応されたんですか?

 

伊藤 別に普通に進めました。あーそっちで行くんだ、とは思いましたけどね。でも、出る前に、そのネタかなって気もしていたんです。不思議なことに。

 

国崎 大体の場合、直前で決めるとダメなんですけどね。僕ら毎回それで失敗してたから。

 

――今回はそれが成功したわけですね。

 

伊藤 そうですね。お客さんのおかげですね。

 

 

今年も漫才論争が勃発しそう…!?
「松っちゃんが漫才って言ってるから、漫才!」

――さて、もう決勝まで日がないですが、調整とかされているんですか?

 

国崎 あれ、よく考えたら一切してないね! 準決以来、漫才してないや!

 

伊藤 もうネタはできていますし、ライブも少しはありますが、特に何もしていないですね。

 

国崎 今考えたらヤバイっすね! 全く何もしてないので、ハッとしました。

 

――そうなんですね。決勝のネタもまだ決めていない感じですか?

 

国崎 一応、少しは話しています。ただ、また直前で変えるかもしれないですけどね(笑)

 

――皆さん、どのネタをやるのか楽しみにしていると思いますよ。

 

国崎 でも我々のネタって、よく見たら大体一緒ですから。全部、大声と奇声あげてるだけみたいな……。

 

――昨年はマヂカルラブリーさんが『漫才か漫才じゃないか論争』で話題に上っていましたが、今年はランジャタイさんのネタが話題になるんじゃないかと、SNSで盛り上がっていました。

 

国崎 そうですよね~。僕は「漫才ですか?」って聞かれたときに、毎回力強い声で「漫才です!」って言ってるんですけど、心の中では、小さい声で「漫才じゃないです…」って言ってますね(笑)

 

伊藤 でも『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)で松本(人志)さんにネタを見てもらったことがあったんです。そのときに「スロースタートだけどノってきたらずっと見てられる。もし優勝したら漫才じゃないって言われるかもしれないけど、俺は漫才やと思う」と言ってくださったことがあって。

 

国崎 じゃあ、松っちゃんが漫才って言ってるから、漫才だって言えますね! クレーム入れるなら全部松っちゃんに。松っちゃんのTwitterにDMして! そう、松っちゃんが言ったんだから安心ですね。

 

――(笑)。ちなみに今年も、松本さんはじめ審査員の方が7人いらっしゃいます。中でも、サンドウィッチマン・富澤(たけし)さんは同じ事務所ですね。

 

国崎 そうですね。ってことは、一人は100点が出るんですよね。同じ事務所ですから。じゃないとおかしいですからね! 同じ事務所の後輩に100点つけないってどういうことだと。

 

――昨年も東京ホテイソンさんがいましたが、100点ではなかったです(笑)。

 

国崎 そうなんですか!? それは良くない先輩ですね~。良くないです、同じ事務所なのに!

 

――今回の大会中、サンドウィッチマンさんとお話はされましたか?

 

伊藤 決勝進出してからお会いしていませんが、「がんばれよ」と応援していただきました。

 

国崎 ほんとにありがたいです!

 

――何点つけてもらえるのか、楽しみですね。

 

国崎 全員どんな点数のつけ方するのか、わからないですよね。なんなら僕らだけ旧M-1みたいな点数が出てくる可能性ありますからね? 50点とか! おぎやはぎさんの9点事件とかありましたから。ランジャタイだけ旧M-1をやってるのか? って言われるかも……。

 

――(笑)。どんな点数が出てくるのかも気になりますね。あとは、出順によっても点数が全然変わってきたりしますから。

 

国崎 そうですね。僕は俄然トップバッターを引きたいんですよね! トップで出て、何この大会? ってなってほしいんです。1回なしにしよう! もう1回最初からで、2番目のコンビがトップバッターですって空気にしたいですね~。

 

――最初にランジャタイさんが出てきたら、知らない視聴者の方は、なんだろう? とは思って、注目なされるかもしれません。

 

伊藤 僕は、最初はいやですね。8番目くらいがいいです。後半ですね。

 

国崎 何番目になるか楽しみです。ただ、僕たちが出た空気によって、迷惑はかけたくないですね……他の出演者の方々に。

 

伊藤 じゃあ、なおさら1番じゃない方がいいよ…!

 

地下ライブ仲間が決勝に集結!
「待機所にウーバーイーツを頼みたい」

――ちなみに、他の決勝進出者の方々の印象はいかがですか?

 

国崎 いや、本当にビックリするくらい全員友達なんですよ。ずっと地下ライブで一緒に頑張ってきたメンツなんです。M-1地下ライブ版ですよね。

 

伊藤 本当にほぼ全員、同じ場所でやってきた人間ですね。

 

国崎 モグライダーの芝(大輔)さんなんかは、週6で遊んでいたので。モグライダーも売れる、売れるって言われ続けて、ついに世間に見つかるなと思ってうれしいです。芝さんは、司会もできるテレビにいるような人なんです。大スターが、何故か地下にいるって状態が続いていた。

 

伊藤 1年目からテレビにいたら、今頃もう大物司会者になっていると思います。

 

――そうなんですね。同じ場所で一緒にライブをやってきた仲間が、全員で戦うっていう状況は本当に熱いですね。

 

国崎 みんな信じられないって言っていました。本当に面白いと面白い順に上がっていくんだと。それに、心強いですよね、全員が友達なんで。みんなで大会を盛り上げようっていう気持ちもあります。

 

――年によってはバチバチで、待機所が重い空気だったりもしますが、今年はリラックスできるかもしれないですね。

 

国崎 悪い方向に緊張感がなくなったらまずいですよね(笑)。ずっとくっちゃべってて、めちゃくちゃかもしれませんね。スマホいじってるヤツとか、アプリゲームやってるヤツとか、タバコ休憩行ってるヤツとか(笑)

 

伊藤 見てる側からしたら、ライバル同士緊の張感が強い方が、仲良し同士でやるより、良いとは思いますよね。それに、マックスのパワーを出すのに緊張は大切ですから。

 

国崎 もちろん、さすがにそこは分かっていますから、みんな適度に気を引き締めてると思いますがね。

 

――そしたら、今年の待機所中継は、より楽しみですね。

 

国崎 楽しそうですね~。なんなら中継中に、ウーバーイーツ頼みたいですよね。「住所はM-1暫定席1-1」どんどんそこから下がっていて、あれ? 住所が違うってことになって…! 盛り上げていきたいですね。

 

優勝したら忙しくなるけど……
「週2休みでバランスよく働きたい(笑)」

――本番に対する意気込みを改めてお願いします。

 

伊藤 僕は優勝しますってだけですね。優勝しか見ていないです。

 

国崎 僕はもう本当に、人生棒に振ってみたいですね。何でこんなスベったんだって、酷い雰囲気にしたいです。天竺鼠の川原(克己)さんが、どうしても僕らに、大会をすごい空気にして、人生棒に振ってほしいらしいので。それ聞いたときに、ちょっといいなと思ったんです。もちろん、全力で臨んで、全力で笑かそうとしますよ。それで、全力でスベる。本気でやってスベるから面白いと思うので。

 

——それはそれで、逆に話題になって面白そうです。もし優勝できたら、人生ががらっと変わるかもしれませんが、どうなりたいですか?

 

伊藤 やっぱりスターになりたいですよね。たくさんテレビに出て。

 

国崎 いや~のんびり暮らしたいですけどね。寝る時間だけは欲しいです…。せめて週2くらいは休みが欲しいですね。

 

伊藤 俺らは休みがないと無理だよね。

 

国崎 マヂラブの野田さんは、今でもたくさん舞台に出ているらしいんですよ、後輩に夢を見せるために。こんなにお金を貰えるんだぞって触れ回りながら。僕は、それの真逆を行きたいですね。優勝しても、これだけ休めるんだぞと。バランスよく働けますよって!

 

――なるほどです。でも優勝したら、年末年始のスケジュールがすごいことになりそうですね。

 

国崎 僕らの漫才は、僕がウワーッて動くんで、たぶんどこかで死ぬと思うんですよね。漫才中に「コイツ死んでるぞ!」って危ない事件になりかねない。

 

伊藤 また動けなくなったりしたらまずいですから。そこは気を付けてほしいです。

 

――結果が楽しみですね。最後に、ファンの方、視聴者の方にメッセージをお願いします。

 

国崎 いつも通り楽しんで見てください。僕らもいつも通りやるので。

 

伊藤 気楽に楽しく見守っててほしいですね。

 

国崎 あんたらがやるわけじゃないんだから! 楽しんで!(笑顔)

 

――ありがとうございました!!

 

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