エンタメ
2016/9/18 15:00

有名映画監督が撮るTVドラマが米国でブーム!? 連休中に見ておきたい作品4選

ギレルモ・デル・トロ監督による初のテレビシリーズ「ストレイン 沈黙のエクリプス」

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「ストレイン 沈黙のエクリプス」は、日本のロボットアニメへのオマージュがさく裂した映画「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督による初のテレビシリーズ。日本愛にあふれた監督の作品というだけで見逃すわけにはいかない1本です! 内容も、ヴァンパイア(ゾンビ)+アウトブレイク+政治もの+パニック+家族愛と、ヒットの要素全部乗せの大変お得な仕上がりに(笑)。U-NEXTでは、すでにシーズン2も公開されているので、今のうちに追いついておきましょう!

 

デヴィッド・リンチ総指揮のドキュメンタリー「我が美しき壊れた脳」

My Beautiful Broken Brain

「我が美しき脳」は、脳内出血のため、高次脳機能障害になってしまったロンドン在住の若き女性映像作家、ロッチェ・ソッダーランドが、自らを記録した患者本人によるNetflixオリジナルのドキュメンタリー。「ツイン・ピークス」などで知られるデヴィッド・リンチ監督が総指揮を務めています。

 

高次脳機能障害とは、脳の損傷により認知(知覚、記憶、学習、思考、判断、感情など)機能障害が起こること。この作品では、ロッチェの見る不思議な世界が映像で表現され、彼女の世界を疑似体験することができます。ロッチェに対面したリンチ監督が語る、「脳が心を動かすのか、心が脳を動かすのか」という言葉にこの作品のテーマが表れています。

 

サム・ライミ監督が再び手掛ける「死霊のはらわた」

Ash vs Evil Dead

スプラッタホラーの古典にして、カルト的人気を誇る映画「死霊のはらわた」(1981年)の30年後を、同じサム・ライミ監督&ブルース・キャンベル主演 でドラマ化となればもう見るしかないですね! もちろん、元祖「死霊のはらわた」を知らなくても、ゾンビものの最新作として普通に楽しめる、エンタメ魂あふれる1本に仕上がっています。

 

恋人・リンダを亡くし、右手首から先も失ったものの、独り生き残った主人公アッシュ。悪霊から身を隠すように30年生きてきたのですが(映画版はその後、続編が2本作られ、何を考えたのかアーサー王の時代にタイムスリップまでしているのですが、今回のドラマに関係はない模様)、ひょんなことからまた悪霊が目 覚めてしまい……。と書くと、また血みどろの忌まわしい物語が始まるのか……とちょっと身構えそうになってしまいますが、そこはサム・ライミ! オフビー トで笑える娯楽作になっているのがさすがです。

 

ストリートカルチャーのルーツを描くバズ・ラーマン監督の「ゲットダウン」

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Netflixのオリジナルドラマ「ゲットダウン」は、70年代後半の荒廃したニューヨーク・サウスブロンクスを舞台に、底辺コミュニティーで暮らす青年 たちがヒップホップと共に成長していくさまを描いた群像劇。現在進行形のストリートカルチャーのルーツがじっくり描かれていて、ラップに興味がなくてもと ても面白く見られます。

 

作品を手掛けるのは、「ムーラン・ルージュ」(2001年)などゴージャスな作風を得意とするバズ・ラーマン監督。ストリートから遠い彼をなぜ? という声もあったようですが、この「こってり感」は大正解! タイトルの出方などこだわりまくった作りこみを見るだけでもかなり楽しいです。

 

どの作品も、有名な映画監督が手掛けているだけに、そのクオリティはお墨付き。ぜひ、この連休中にチェックしてみて下さい。