エンタメ
タレント
2023/11/7 11:30

世界中で愛されるミュージカル『スライス・オブ・サタデーナイト』で不良役を演じる一色洋平が役者の原点を振り返る。ティーンエイジャー時代の美しい原風景

1960年代のロンドンのはずれを舞台に、ティーンエイジャーの青春と葛藤を30曲を超えるロックナンバーとともに描くミュージカル『スライス・オブ・サタデーナイト』。1989年4月の初演以来、世界中で300回以上上演され、9か国語以上の言語で翻訳されるほど愛されている名作だ。92、93年に日本でも上演された本舞台が、約30年ぶりに上演。今回、チンピラだが目を離せない魅力の持ち主・エディを演じる一色洋平さんに、今回の舞台へかける思いとともに、ティーンエイジャー時代の思い出を振り返ってもらった。

 

一色洋平●いっしき・ようへい…1991年8月6日生まれ。 神奈川県出身。2010 年、早稲田大学演劇研究会にて俳優活動を始める。舞台を中心に活躍、確かな演技力と圧倒的な身体能力を併せ持つ。近年の主な舞台出演作に、『鋼の錬金術師』(主演:エドワード・エルリック役/23)、『くるみ割り人形外伝』(「演劇の案内人・クララの父役/23)、『飛龍伝 2022〜愛と青春の国会前』(主演:山崎一平役/22)など。公式HPX(旧Twitter)YouTube

【一色洋平さん撮り下ろし写真】

 

ティーンたちの成長物語の一夜が描かれている『スライス・オブ・サタデーナイト』

──今回、ミュージカル『スライス・オブ・サタデーナイト』のオファーがあったときのお気持ちをお聞かせください。

 

一色 僕は大学生の頃から、今回の演出を担当している(元吉)庸泰さんが主宰されている劇団「エムキチビート」の舞台をよく観ていたんです。いつかご縁がないかなと思っていたんですが、ようやく念願が叶って、一緒に賑やかな作品を作れそうだということでワクワクしました。

 

──今回はロックミュージカルですが、大好きなジャンルだそうですね。

 

一色 ロックミュージカルの熱量や使われる楽器も好きですし、否応なしに身体を躍動できるところも魅力です。身体表現を大事にしてきたタイプの人間なので、言葉と身体をリンクさせがちで、ロックミュージカルと自分がやってきたことの相性が良いなという感覚があるんです。

 

──60年代のイギリスが舞台ですが、その時代のロックに馴染みはありましたか。

 

一色 24時間BGMを流してくれる配信サイトがあるんですが、それでオールディーズを聴くことが多くて。僕がよく聴くサイトは、ただオールディーズを流すんじゃなくて、カーステレオっぽい音質で、当時の雰囲気を感じさせるんですよ。その中で唯一グループ名を意識して聴いているのはビートルズで、僕の初舞台のタイトルも『ラヴ・ミー・ドゥ』でした。

 

──ビートルズのデビューシングルで、今回の舞台のセリフにも出てきますよね。初めて『スライス・オブ・サタデーナイト』の台本を読んだときの印象はいかがでしたか。

 

一色 率直に言うと難しいと思いました。難しい内容ではないからこそ難しいというか。「CLUB A Go-Go」というクラブで起きる一夜の物語ですが、登場するティーンエイジャーにとっては毎週来ている場所で、その一夜を切り取っています。各キャラクターのエピソードが断片的に描かれていて、一見するとオムニバス的なんですが、これまで上演されてきた『スライス・オブ・サタデーナイト』のどれよりもサブテキストが細かいのではないかと。だから結果的にオムニバス的にはならず、きちんと彼ら彼女らティーンたちの成長物語の一夜が描かれているなと感じました。

 

──一色さん演じるエディはヤク中の不良でありながら、どこか憎めないキャラクターです。

 

一色 ドラッグに手を出している人物をステレオタイプに演じると、へべれけで千鳥足みたいなのを想像すると思います。でも僕が着目したいのは、どうしてドラッグに手を出してしまったかということ。エディという人物を形成したのは、この舞台で描かれている土曜の夜ではなくて、その他の週6日の時間だと思うんです。だから自分の中でサブテキストを細かく作ったんですが、彼がドラッグに手を出した理由は、悲しいのか、別にそうでもないのか……その中間を僕は狙っています。

──そもそもドラックの影響を受けているシーンも少ないですしね。

 

一色 今回、舞台上にいるんだけどセリフがないときの芝居を、みんなで「オフ芝居」と呼んでいるんですが、芝居のメインは下手で行われているけど、ずっと上手にいるみたいなシーンがあって、そこで少しだけドラッグの中毒症状を入れています。あとは川平慈英さん演じるクラブオーナーのエリックは、エディがヤク中であることを理解しています。だからエリックと会話するところで、肉体的な中毒症状を表現しています。

 

──役のバックグラウンドをご自身で膨らませているんですね。

 

一色 稽古の序盤に庸泰さんから、当時のイギリスの文化的背景をお聞かせいただいたんですが、ほぼほぼ役作りは任せていただきました。

 

──今回生バンドで演奏されますが、どんな音楽になるのでしょうか。

 

一色 曲数は31曲もあるんですけど、当時の音楽はビートルズぐらいしか知らない僕ですら、どこかで聴いたことがあるなという曲ばかりなんです。その感覚を解き明かすために、音楽監督の大嶋吾郎さんが1時間ぐらいかけて、座学で当時の音楽史を教えてくださって。このナンバーは、この曲のオマージュであるというのも解説してくれました。エディはアニマルズが大好きだけど、石川新太くん演じるテリーはモッズが好きだったりする。音楽史的には「モッズあってこそのアニマルズ」なので、テリーの音楽嗜好には反論できないよね、みたいなことも教えていただきました。

 

──ロックの知識が豊富だと、その辺の細部も楽しめますね。

 

一色 今回と同じシーエイティさんプロデュースの舞台に『BACKBEAT(バックビート)』がありますけど、あの舞台はまさに60年代を切り取った、しかもビートルズに着目した作品。だから『BACKBEAT』をご覧になって、もっと当時の音楽史を知りたいと思った方にも馴染みの良い言葉と音楽がたくさん出てくるはずです。

 

──稽古場の雰囲気はいかがでしょうか。

 

一色 本当に楽しくて、文化祭みたいな雰囲気です。あと今回は主演の河下楽くんと熊谷彩春ちゃん、僕と高田夏帆ちゃんという感じで、各々カップリングがあって、カップル同士で建設的な話し合いができているなと感じます。日々、二人で話し合っていくうちに、対話の温度も変わっていくんですよ。最初は初めましてということもあってお互いに気を遣うんですけど、どんどん会話のトーンが低くなっていく。話している音色が低くなっていくのって気を許した証拠だなと思うんです。僕も夏帆ちゃんとはたくさんお話しさせてもらっています。

 

高校時代は部長として陸上部の部員を意識改革

──一色さんのティーンエイジャー時代のお話を伺いたいんですが、高校時代に打ち込んでいたことは何ですか?

 

一色 僕は陸上競技をずっとやっていたんですけど、高校3年生のときは陸上部の部長をやっていて。「脱いだジャージは畳め」とか、「靴を揃えろ」とか、「先生には何度でも挨拶していいんだから、一日何度でもしろ」とか、競技のことよりも、マナーなどに口うるさい部長でした(笑)。

 

──高校生でマナーに厳しいって珍しいですね。

 

一色 応援されるチームになりたかったんです。この記事を部活の先輩が見たら申し訳ないんですけど……。当時、僕が通っていた学校の陸上部は、めちゃめちゃ競技に強かったんです。ところが、それこそジャージをほっぽり出して競技に出るとか、自分たちの仲間の選手が競技をしていても応援に行かないとか、集団としてどうなんだろうという点が多かったんです。神奈川県大会だと他の学校とは敵対関係ですけど、関東大会になると、神奈川県同士として一致団結しなきゃいけなかったりする。でも、うちの高校だけそれに馴染めなかったり、他校の先生から「どうなんだろうね」って首を傾げられたりしているなって、高校1年生のときに感じていて。だから、僕は自分の競技人生は正直いいから、部長になって、この部活を変えてみたいという野望が芽生えたんです。

 

──ご自身から部長に立候補したんですか?

 

一色 そうは言っても、自分でなれるものではなかったので、とにかく日々の素行を良くするという立ち振る舞いをしていました(笑)。

 

──実際に一色さんが部長になって、部員の意識は変わったんですか?

 

一色 自慢みたいになってしまいますが、僕らが高校3年生で引退する頃には、他校の先生から「変わったね」と言ってもらえましたし、うちの高校がやっている応援の仕方を他校が真似てくれることもありました。

──部員も一色さんの方針に好意的だったんですね。

 

一色 ただ一人だけ、僕の方針に反抗していた選手が同級生にいたんです。それこそ僕が「ジャージを畳め」と言っても、「それよりも競技のほうが大事だろう」と反抗し続けていました。ところが高校3年生の部員にとって引退試合となるインターハイの試合で、選手紹介のときに、彼がちゃんと服を畳んでいるところがテレビに映ったんです。僕も同じ会場にいたんですが、彼の私物が仕舞ってある籠にジャージから何から全て綺麗に畳んであって。それを見たときは、本当にうれしかったです。その後、彼は110mハードルでロンドンオリンピックにも出場しました。

 

──そこまでマナーに気を遣っていたのは、ご家族の影響ですか?

 

一色 いえ、親は特にうるさいわけではなく普通でした。ただ中学校の陸上部が厳しくて、「良い競技者である前に良い人間であれ」みたいなことを常に言われていました。その考え方に僕自身が納得できていたので、中学で学んだことを、高校でも生かしたいなと勝手に思っていたんです。

 

──陸上部での経験は今の仕事にも活きているのではないでしょうか。

 

一色 衣装や小道具など、物を大事に扱うという精神は、もちろん活きています。あと陸上競技をやっていたときに、自分では「気づき力」って呼んでいるんですけど、いろんなことに気づく力みたいなものも培われたと思います。

 

──具体的にどういうことでしょうか?

 

一色 僕は大学で演劇を始めたんですが、最初にやったことはスタッフ側だったんです。役者がやりたくて早稲田大学の演劇研究会に入ったんですけど、最初は先輩の公演を支えなければいけないという立場にあるので、音響や制作、舞台美術などを経験しました。最初はどうして役者をやらせてもらえないのかという気持ちも強かったんですが、周りを知ることで意識も変わったんですよね。どうやって舞台が作られているのか、どのようにチケットが出回って、どのように売られていくのか、なぜスピーカーはそこに吊られているのか、なぜ照明はこの向きで吊られているのか、どうしてケーブルは裏でこう這わせなければいけないのかと総合的に学べたときに、舞台が総合芸術と言われる理由がよく理解できたんです。役者だけをやっていたら、絶対に分からなかったことですからね。それも陸上部で気づき力を養わせてもらったからこそ、舞台業界に入ってからも、いろんなことに気づかせてもらえたのはあるかもしれません。

 

──舞台を俯瞰して見られることで、お芝居に役立つ部分も多そうですね。

 

一色 よく「第三の目を持ちなさい」なんて言いますけれども、それは客席から自分を見る目ということだと思うんです。それを特に鍛えさせてもらったなと思ったのは、音響のオペレーターをやらせてもらったときです。毎日、客席の一番上に立って俳優の芝居を見て、音楽を流し、そのパラメータを上下するということをやっていると、こういう芝居が音楽を呼びやすいんだなとか、お客さんの体感リズムを良くさせてくれる俳優の演技はこうなんだなとか、照明にうまく当たるにはこうすればいいんだとか、毎日一番いいところから先輩たちの演技を見させてもらった分、たくさんのことを学びました。

 

役者を志したきっかけになった高校の文化祭

──最初に観た舞台は覚えていますか?

 

一色 最初に観劇したのは6歳のときで、地球ゴージャスの第2回公演『紙のドレスを燃やす夜 〜香港大夜総会〜』(97)をシアターコクーンで観たんですが、そのときの感想は「こんなに大きい音がする場所があるんだ」ということと、「大勢の人が笑っている」ということ。歌もダンスもあるので子どもでも分かりやすいですし、みんなが笑うと空間が揺れるのが面白くもあり、ちょっと怖さもありました。

 

──舞台は小さい頃からお好きだったんですか。

 

一色 父の一色伸幸が脚本家なので、舞台が面白いというよりは、父の仕事場に連れて行ってもらっているみたいな感覚でした。劇団四季の『ライオンキング』も観に行きましたし、演劇だけではなくSMAPさんのコンサートにも連れて行ってもらいましたし、ドラマとか映画の撮影現場にも連れて行ってもらって、皆さんにかわいがってもらった記憶があります。

 

──お父様は映画やドラマなど映像作品を中心に活躍されていますが、一色さんは俳優を志したときから、舞台を中心にやりたいと考えていたんですか。

 

一色 当時はお芝居というとドラマや映画の印象が強かったんですが、演じられたらいいやと思っていたので、特にこだわりはなかったです。いろいろあってお芝居をやりたいと思ったとき、父に相談したんですが、今でも鮮明に覚えていて。父の書斎に行って、「役者をやりたいんだけど」と言ったら開口一番、「やってもいいけど舞台からやりなさい」と言われたんです。それには二つの理由があって、まず一つはテレビやスクリーンといったフィルターを通さずに、目の前のお客さんを笑わせたり、感動させたりできるような人になりなさいということ。もう一つは舞台というものが一体どうやって作られているのかをゼロから知れて、自分たちでやれる場所に行きなさいということ。それで早稲田の演劇研究会に入ったんです。

 

──どうしてお芝居に興味を持ったんですか。

 

一色 幼少期は極度の恥ずかしがり屋で、初対面の大人と接するときは、マンガみたいに父や母の後ろに隠れるみたいなことをやっていた子どもでした。ところが父が脚本家だと、そうもいかなかったんです。小学校だとお楽しみ会、中学高校だと文化祭と、学校で劇をやる機会ってあるじゃないですか。そうすると必ず「お前のお父ちゃんは脚本家なんだから脚本を書け」って言われるんですよ。

 

──一色さん自身が書いているわけじゃないのに(笑)。

 

一色 そうなんですよ。しかも、みんな主人公は恥ずかしがってやらないから、「主人公もやれ」と言われて、小中高とずっと脚本と主人公を担当させられてきたんです。

──それは大変ですね。

 

一色 ただ高校生になると、意識も変わって、男子校だったんですけど、やたらとイケメンが集まる高校で、関東で一番女子高生が集まる文化祭と言われていたんです。確か二日間の来場者数は4万人ぐらいでした。

 

──とんでもない規模ですね!

 

一色 だからモテそうな出し物でもやれば良いのに、なぜか全クラス芝居をやるんですよ。そういう伝統みたいなものが続いていたから、学校の地下室には100台ぐらいピンスポットがあって、好きなものを使っていいよと。それで毎年、各クラスが芝居を上演するんですけど、お客さんの投票によって良かったクラスが決まって、企画賞という賞状をもらえるから、張り合いが出るんです。これも自慢になってしまいますが(笑)、僕は1年、2年と脚本と主演を担当して、連続で企画賞を獲ったんです。

 

──1年生から頭角を現していたんですね。しかも2年連続で企画賞!

 

一色 みんなが「一色と同じクラスになると企画賞が獲れる」って言ってくれるようになったんですけど、3年生のときは、そのプレッシャーに負けて、三谷幸喜さんのマイナーな作品をパクって脚本にしたんです。そりゃあ三谷さんの作品ですから、みんなが「面白い!」って絶賛でした。でも稽古をしていくうちに、それに耐えられなくなったんです。盗作で企画賞を獲ってうれしいはずがないと気づいて、ある日の放課後、みんなを集めて泣きながら「実は盗作だったんだ。だから、もう一回、俺にオリジナルで書かせてくれ」と直談判しました。

 

──とてつもなく勇気のいることですよね。

 

一色 本当に辛かったです。自分の気持ちがどうこうよりも、みんなが授業中も教科書の裏に隠した台本を読んでセリフを覚えているのを、はす向かいの席とかから見ていましたから。でも僕が直談判したら、全員が「いいに決まっているじゃないか。俺たちも一色が書いた脚本で企画賞を獲りたいに決まっているじゃん」と快諾してくれて、そこから急いで脚本を書き上げた結果、3年連続で企画賞を獲ることができました。そのときは大号泣でしたね。

 

──ドラマティックな展開ですね。

 

一色 そのときに忘れられないのが、昼間は動物園みたいにうるさい男子校なのに、劇を作るっていう時間になると、みんなが一言もしゃべらず、セリフを覚えたり、舞台セットを作ったり、照明の当てる練習をしたりという時間があったんです。放課後、秋だから西日が綺麗に差し込む教室の中で、もの作りに没頭するみんなの姿を見たのが、役者を目指す最初のきっかけでしたね。

 

──高校時代って一生懸命やることに照れもあったりしますけど、ものすごい団結力だったんですね。

 

一色 男子校の良さでしょうね。もう一つ、そのときに忘れられない出来事があって。引っ込み思案のNくんというクラスで目立たない存在の子がいたんですけど、みんなに劇で何をやりたいか聞いたときに、「役者をやりたい」「音響をやりたい」と次々と手が挙がる中、彼だけは隅っこで黙っていて、「この時間が早く過ぎればいいな」という雰囲気だったんです。僕は文化祭実行委員でもあったから、彼を先導して「Nくんは何をやりたい?」と聞いてあげなきゃいけない立場だったのに、それを聞くのが怖くて、そっとしておいちゃったんです。そしたらアメフト部のTくんという子が、「俺、Nの描く絵が好きなんだ。だから舞台美術を一緒にやろうぜ」って声をかけてくれたんですよね。そのとき、Tくんは素晴らしい目を持っているなと。

 

──鮮明に情景が浮かんでくるような素晴らしいエピソードですね。

 

一色 先ほど舞台は総合芸術という話がありましたが、自分のできることに心血を注ぐだけではなく、誰かの才能をリスペクトして、適材適所で活かすという姿勢に感動しましたし、今でもTくんには感謝しています。先日出た舞台が僕にとって60作品目だったんですが、そのときの文化祭の光景はいまだに思い出す僕にとっての原風景ですね。

 

 

ミュージカル『スライス・オブ・サタデーナイト』

(STAFF&CAST)
作:ザ・ヘザーブラザーズ
翻訳・訳詞:小田島創志
演出:元吉庸泰
音楽監督:大嶋吾郎
振付:原田 薫
出演:河下 楽(AmBitious)/
神里優希 一色洋平 石川新太 /
黒沢ともよ・ダンドイ舞莉花(W キャスト)熊谷彩春 高田夏帆 田野優花 /
HideboH/川平慈英 ほか

(公演スケジュール)
【東京公演】2023 年 11 月 3日(金・祝)~19 日(日) 有楽町よみうりホール
【大阪公演】2023 年 11 月 21 日(火)~23 日(木・祝))松下 IMP ホール
【仙台公演】2023 年 11 月 28 日(火)~29 日(水) 電力ホール

 

(STORY)
イギリス・ロンドンのはずれのサタデーナイト。地元の人気店「CLUB A Go-Go」は人生の学校、青春の世界。ティーンたちが集い社会のすべてを知るために学ぶ場所。無邪気なリックと優しいシャロン。シャイな二人は互いに好き合っているのに恥ずかしくて言い出せない。気弱なスーは崇拝しているゲリーと付き合っている。けれどハンサムで自信家のゲリーはセクシーで魅力的なペニーや他の女の子にもちょっかいを出す。男の子たちは、粋がっているエディに、クールなリーダー格の女子ブリジットを閉店までに口説き落とせと挑発している。個性豊かなティーンエイジャーたちが織りなすロマンスや葛藤をクラブオーナーのエリックは揶揄しつつも励まし、見守っている。まるで家族のように。1960年代ティーンズのファッションと彼らを取り巻く様々な青い体験をネオノストラジックな30曲超のナンバーに乗せて届ける。

 

撮影/友野 雄 取材・文/猪口貴裕