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2023/11/28 18:00

収集歴30年以上、イジリー岡田がソフビ愛を語る。「ソフビを手に取ると……まだ汚れていない、ベロの動きが遅かった頃の僕に会える」

古くは60年代末〜70年代の大ブームに始まり、その後も90年代末、2000年代半ばにフィギュアブームの渦中で盛り上がりを見せたソフトビニール人形=ソフビが、近年また新たなブームを迎えています。当時モノから現行品まで「版権モノ」と呼ばれる特撮・アニメ・漫画のキャラクターを商品化したものや、インディーズメーカーによるオリジナルの怪獣・怪人、あるいはカワイイ系のマスコット的なキャラクターなど、そのジャンルは多岐にわたり、コレクター垂涎のレアアイテムは軒並み価格が高騰。特にビンテージ系ソフビの人気は高く、海外コレクターの大量参入も手伝って専門店の商品在庫が常時枯渇気味という状況も招いています。そんな中、80年後半からずっと60年代末〜70年代半ばの当時モノを集め続けてきた著名人のコレクターが、お笑いタレントのイジリー岡田さんです。最近は自身のYouTubeチャンネルでソフビ関連の動画をコンスタントにアップし無類のコレクターぶりを披露している岡田さんが、そのこだわりに貫かれた蒐集遍歴を振り返り、永遠の少年として集め続けずにはいられないソフビの魅力を語り倒します!

 

イジリー岡田●いじりーおかだ…1964年9月23日生まれ。埼玉県出身。1987年4月デビュー。特技はものまね。主なものまねれレパートリーには三沢光晴、岡田武史、名古屋章、渡辺篤史など多数。テレビ東京『ギルガメッシュないと』にレギュラー出演し、「日本一のエロタレント」のジャンルを確立。深夜枠にも関わらず高視聴率を記録するなど人気を博した。代表的な芸に「高速ベロ」があり、一秒間に18回上下させる記録を持つ。バラエティ番組に多数出演するほか、映画・ドラマなどにも出演、活躍の幅を広げている。InstagramYouTube「イジリーチャンネル」

 

【イジリー岡田さん&ソフビ撮り下ろし写真】

 

子供の頃に叶わなかった夢を求めて

──イジリーさんはどういうきっかけで、ソフビ収集を始められたんですか?

 

岡田 幼稚園のときにタイガーマスクのソフビを父親に買ってもらったのが最初なんですけど、やっぱり子供の頃ってそんなに買ってもらえないので、悪役レスラーも含めて持っていたのが全部で6体ぐらいで。でも、友達の家に行くと毎日1体ずつタイガーマスクの悪役レスラーを買ってもらってどんどん増えていくのを目の当たりにして、「あ、いいな」と。だからその子は全部揃えてたんですけど、自分はその夢が叶わず……。それで大人になってから、南青山の骨董通りにあったレトロ玩具の専門店(ビリケン商会)に当時まだ中学生だった弟と行って、こういう昔のおもちゃを扱うお店があるんだということでいろいろ調べたんですよ。昔は下北沢に「2丁目三3番地」や「懐かし屋」「ヒーローズ(ねずみ小僧)」とか、そういうお店が5軒ほど(残る2軒は「オムライス」と「アートストーム」)あったので、それで子供の頃の夢が膨らんでいって、子供の頃に買えなかったものを手にするってことで、20代前半から7つ歳下の弟と一緒に30年以上集めてきました。

 

──80年代後半からビンテージ玩具の収集を始められてたんですね。当時はまだお宝ブームが来る前で、60年代末から70年代のキャラクター玩具が安く買えた時代というか。

 

岡田 ウルトラマンAのスタンダードサイズが、まだ2000円で買えましたからね。今だと5万円以上するソフビが5000円くらいで買えたりして。ただ、当時はソフビ一つで5000円は高いなぁという感覚でしたから、買えるか買えないかギリギリのラインで集め始めて、それが気づけば今に至ったという感じです。

 

──あと、当時はまだビンテージ玩具の専門店だけじゃなく町の普通のおもちゃ店に古い玩具の在庫が眠っていたりもして。

 

岡田 昔、浅草になべやかんちゃんから教えてもらった穴場のおもちゃ屋さんがあって、そこで仮面ライダーストロンガーと電人ザボーガーのスタンダードサイズが袋入りで売ってたんですよ。1個5000円で。それが今は「まんだらけZENBU」(まんだらけ出版部が発行する通販用カタログ誌)のオークションで15万円スタートですから。そういう店があった頃のほうが夢はありましたよね。テレビで「(開運!なんでも)鑑定団」(テレビ東京系/1994年4月スタート)が始まって、あれでみんな古いものに価値があることを知ったから、それよりも前のほうが安く見つけられたというのはありました。そういえば、「ギルガメッシュないと」(テレビ東京/1991年10月スタート)に出る前に出演したドラマの主演女優さんの実家がおもちゃ屋さんで、「倉庫はあるんですか?」って聞いたら「ありますよ」って言われたんですけど、「そうですか」って……それ以上は踏み込めなかったですね(笑)。1990年だったから、まだいろいろあったと思うんですけど。

 

──今はもう、そういうところから掘り出し物が出てくることはほぼないかなと。

 

岡田 ないですねぇ。ただ、2005年くらいに浅草の普通のおもちゃ屋さんで「マジンガーZ」のDr.ヘルのミニソフビが8体くらい新品同様で置いてあったんですよ。で、最初は復刻されたのかなと思ったんですけど、いや、これは当時のものだろうと。それで、僕は人見知りで普段は人に声をかけられないんですけど、そのときは「これはおもちゃのためだ」と思って、すごく小さな声で「すみません、あのDr.ヘルは復刻ですか?」って聞いたら、「これはたまたま昨日、倉庫を掃除してたら当時のものが出てきたんで置いてるんですよ」って言われて、「そうですかぁ……これ、いくらで売ってくれますか?」「500円でいいですよ」「全部ください」って(笑)。「やった! 2000年過ぎてこういうことあるんだ」と思って、あれはすごくラッキーでした。今はまんだらけで6000円なので12倍ですよね。あれからどんなおもちゃ屋さんでもとりあえず覗いてみるのが癖になりました。

 

Yahoo!オークションでやらかした手痛い失敗

──1999年にYahoo!オークションが日本でスタートし、2000年代後半には広く普及したことで、2000年代以降はビンテージ玩具を入手できる手段が格段に広がりました。

 

岡田 僕はYahoo!オークションというものがあるのに気づくのが遅かったんですが、あるときタイガーマスクの袋入り(未開封品)がヤフオクに出ているという連絡が弟から来て、これは子供の頃からの憧れだから絶対落とそう、もういくらでも出す、ってことで7万円で落としまして。それが快感になってからヤフオクにハマっていくんですよ。

 

──で、ハマった結果、怪しいものをつかまされることに(笑)。

 

岡田 あ、YouTubeをご覧になられたんですね(笑)。

 

──はい。未開封で入手していたミスター・ノーやバイキングキッドのレアカラー版が実は偽造品なんじゃないか、未開封と思われた商品のいくつかがヘッダーやタスキを偽造した開封品かもしれない、ということでその真贋をまんだらけで査定してもらったら、これがことごとくニセモノをつかまされていたという動画を(笑)。

 

岡田 あの怪しいものは嫌な思い出なので、すぐに実家へ送り返しました(笑)。だから、ここにはないんですよ。(パチモノのソフビを手に取って)こういうのはいいんです。ちゃんとパチモノ、ニセモノですよってことで売ってるから。でも、あれは偽造品が本物として出品されてたので……やられちゃいましたねぇ。

 

──ご本人的にはしんどいことだと思いますが、YouTubeを見る側としては面白い動画で、とても勉強になりました(笑)。

 

岡田 ハッハッハッ! ありがとうございます(笑)。動画でも言いましたけど、薄々気づいてる自分もいるんです。だけど、YouTubeがなかったら一生「俺は騙されてない」と思って死んでいったと思うんですよ。ちなみに、ヘッダーの厚みが違うというのは入って2年目の女性マネージャーが触って気づいたんです。30年集めてきた俺が気づいてなかったのに。というのも、普段は段ボールにずっと入れたままなので。ところが、動画撮影のために事務所に持ってきて「こういうのあるんだよ」って見せたら、「あれ? 岡田さん、これ分厚くないですか?」「え? ……ホントだ!」って(笑)。

 

──昔は今ほどちゃんとしてないので、同じ商品でもヘッダーに使ってる紙が違うみたいなこともなくはないというか、その可能性にすがって本物だと思い込めなくもないですけど、あえて真贋を確かめた結果、討ち死にしてしまうという(笑)。

 

岡田 そうなんですよぉー(笑)。ニセモノなんだろうなと思いつつ、コメントに「バイキングキッドって黄色いパンツもあるんじゃないですか」とか書かれていて、それをちょっと信じちゃったんですけど、査定の結果「一切ない」って言われて(笑)。あと、タイガーマスクは面取れなので、マスクを右手に持った素顔の状態で袋に入って売られてたんですよ。だから、袋入りでマスクを被った状態のものは一度開けられてるんじゃないかということで、自分が持ってるのは実際一度袋から出されちゃってるものなんですけど、まんだらけさんで聞いた話だと、こういう商品(マスクを被った状態)も当時あったということだったので、いろいろ勉強になりましたね。もう絶対に騙されません(笑)。当時はガラケーだったから騙されたんですよ。小さい画面で写真を見て、タイトルに「珍色」って……こんな珍しいものはないみたいに書いてあるのを全部信じて、5体で総額25万円くらいやられちゃいました。

 

──なかなか高い授業料になりましたね。

 

岡田 それと、これはニセモノじゃないんですけど、「がんばれ!ロボコン」のロボトン(スタンダードサイズ)は赤ハチマキと青ハチマキがありまして。ヤフオクでタイトルにわざわざ「赤ハチマキ」って書いて出品されてるのを見つけて、青ハチマキより高価なのかなと思ってものすごく争っちゃって13万くらいで落としたんですよ。それで、中野のまんだらけ変やに行ったとき、番組でお世話になったベテランの店員さんに「青ハチマキより赤ハチマキのほうが高いですか?」って聞いたら、「青も赤も一緒です」って言われて(笑)。ということは10万もいかないものですねってことで……あれもやっちゃいましたね。

 

──今回は「タイガーマスク」のほかに「仮面ライダー」のソフビもたくさんお持ちいただきましたが、「タイガー」が1969〜71年、「ライダー」が1971〜72年の放送で、イジリーさんの世代にはまさにドンピシャな作品ですよね。

 

岡田 そうです。「タイガーマスク」が幼稚園で、小学1年生のときに「仮面ライダー」が始まったので、それはそれはラッキーな世代でした。

 

──作品自体はそんなに見てなかったり、世代がズレていてもおもちゃ自体に魅力を感じて集めているコレクターの方も大勢いますが、イジリーさんの場合は原則として収集対象が原体験に基づいていて、そこはすごくわかりやすいですよね。

 

岡田 「タイガーマスク」「仮面ライダー」、そして「ジャイアントロボ」「ゴレンジャー」「ロボコン」の5作品が、特に自分にとって子供のときのいい思い出なので。だから、基本的には当時モノのコレクターですけど、「仮面ライダー」や「ジャイアントロボ」は近年になってメディコム・トイさんから発売された新しいソフビも買ってます。

 

──「ジャイアントロボ」は当時、敵怪獣はほぼソフビになってないですし、「仮面ライダー」のショッカー怪人も当時は途中までしか出てないですからね。

 

岡田 ライダー怪人の当時のソフビはカメストーンで止まっちゃってるじゃないですか。そこまでの怪人も全部は出てないですし。でも、メディコム・トイさんの東映レトロソフビコレクションは全怪人を出してくれるということで、それでもう10年以上買い続けてるんですけど、そしたらスタンダードサイズだけじゃなくて途中からミドルサイズも出し始めたので、それも全部集めていて。

 

──スタンダードサイズはリリースの順番がランダムですが、ミドルサイズはほぼ話数順に出ていて、最近ついにショッカー怪人ラストのウニドグマに到達しましたね。で、ゲルショッカー怪人も順番どおりガニコウモルから発売されると思ったら、なぜか一発目がクラゲウルフという。

 

岡田 ですね。クラゲウルフはこないだ渋谷まで注文に行きました。

 

──あ、ネット注文じゃなくて、わざわざ1/6計画(メディコム・トイの直営ショップ)の店頭で買われてるんですか?

 

岡田 はい。ネットが信じられないので(一同笑)。毎月、店頭まで注文しに行ってるのは僕ぐらいじゃないですか。もう10年間ずっとなので、カランコロンって店のドアを開けたら、そこからレジに着くまでの間にちゃんとカタログが出てきます(笑)。

 

愛してやまないお気に入りのコレクションたち

──これまで30年以上、長らく集め続けてきた中で一番好きなソフビは?

 

岡田 やっぱりタイガーマスクですね。「マスクを取ったら伊達直人に早変わり」というCMのキャッチコピーも「えぇー⁉︎」って驚きがあって……幼稚園の頃にその魅力を刷り込まれたので、今見ても触ってもたまらないものがあって、やっぱこれが一番ってなっちゃいますよね(しみじみ)。で、悪役レスラーを買ってもらえないからウチにあったバルタン星人と戦わせたり、ウルトラセブンをジャイアント馬場さんに見立てて「馬場対タイガーだ!」とかやってましたから(笑)、そういう状況で「大人になったら全部集めよう」という気持ちが育まれたのかもしれない。で、その代わり5体騙されるという(一同笑)。

 

──ちなみに、タイガーマスクのスタンダードサイズは何体お持ちなんですか?

 

岡田 中嶋製作所のヤツは8体ですね。なんでかというと、まず手が違うんですよ。グー(パンチ)とパー(チョップ)で。あとはマスクも違って、黄色いマスクの1期、オレンジマスクの2期と、耳の中が白い一番最初のレモンイエローバージョンと。だから、全部集めようと思ったら結構な数になるという。あとは、他のメーカーのものも数えるともっと多くなりますけど。

 

──そういう細かいバージョン違いをコンプリートするのもコレクションの醍醐味ですね。

 

岡田 そうなんです。子供の頃はそういう違いがあるのを知らなかったですから、じゃあ全部揃えたいなと思って。両手グーと両手パー、右手チョップに左手チョップと、腕の違いだけで4種類買っちゃいましたね。僕が子供時代に持っていたのは左手がパーで右手がグーだったんですけど、たぶんタイガーマスクは右利きなので右手チョップで戦わせたかったんです。グーの右手を上げると「コラーッ!」になっちゃうので、それは違うんですよ(笑)。

 

──続いて、手に入れられて一番嬉しかったソフビは?

 

岡田 それはコレクションを始めてからですよね? 単純に一番となっちゃうと、やっぱり最初に父親に買ってもらったタイガーマスクになってしまいますね。買っていいか確認しなさいと言われて公衆電話からお袋に電話して、浦和の西友のおもちゃ売り場で山積みになってる中から選んで、家に帰ってちゃぶ台の上に乗せて、マントが風になびいてるという光景を今でも覚えているので。我が家に来た第1号のソフビで、すべてはそこから始まっていますしね。でも、コレクションを始めてからということになると、モモレンジャーのスタンダードサイズですかね。

 

──YouTubeの動画でも紹介されていましたが、ゴレンジャーのスタンダードサイズの中でモモレンジャーが一番入手難易度が高いんですよね。

 

岡田 女性キャラだから男の子はあまり欲しがらなくて、単純に現存している数が一番少ないんですよ。

 

──お持ちのモモレンジャーはかなりコンディションがいいので、そこも重要なポイントかなと。

 

岡田 面取れのマスクはもちろん、なくなりやすいマント、バーディー(腰の両側に付いているパーツ)、ブーツに貼られてる番号のシールが全部ありますからね。だから、ほぼ完璧な状態のものを確か5万円くらいで……。

 

──安っ!

 

岡田 そうなんですよ。手に入れたのが、みんながまだあまり興味ない頃だったので。今だとまんだらけさんで袋入りが40万ですけど。

 

──昨今のソフビブームで、値段の高騰化がすごいことになってますよね。ということで下世話な質問ですが、イジリーさんがお持ちのソフビで購入価格が最も高かったのは何ですか?

 

岡田 ロボット刑事(バンダイ製のスタンダードサイズ)ですかね。

 

──あれってハンチング帽が別パーツなので、開封品だと軒並み帽子が紛失していて完品は滅多に出てこないという激レア物件ですね。

 

岡田 その袋入りをここ10年以内だったと思いますけど15万で買いました。すでに弟が持ってたから悔しくて。弟はかなり前に5000円くらいで買ってるんですよ。で、弟は未開封でも袋から出すタイプなので、それをガラスケースに飾っていて。だから「帽子をちょっと貸してくれ」って言って、マスクの付いてないタイガーマスクを安く買って、なぞの魔人(虎の穴の幹部)が黒スーツを着てるから首を外して、伊達直人の頭となぞの魔人の胴体を合体させて、それにロボット刑事の帽子を被せてスーツ姿の伊達直人を完成させました。

 

──贅沢なマニア遊びですねぇ(笑)。

 

岡田 今の値段で総額いくらかかってるんだみたいな(笑)。これは今まで誰もやってないんじゃないですか。たぶん岡田兄弟だけだと思います。

 

──すごく素敵な遊び方だと思います(笑)。

 

岡田 わかっていただけて嬉しいです(笑)。でも、そのあとに電人さんからスーツ姿の伊達直人が出ちゃったんで、「あぁ、まあいいか」ってなりましたけど。

 

──しかし、ロボット刑事のスタンダードサイズ未開封が15万円というのは、今の相場で考えるとむちゃくちゃお得な買い物ですね。

 

岡田 今年、ヤフオクで見かけたときはかなり競り合って100万円くらいになってましたからね。あくまでヤフオクでの値段なのでショップ価格はそこまでじゃないと思いますけどすごいなと。それと比べたら安いですけど、自分が手に入れた当時も高いは高かったというか、ソフビ一つに15万って決して安くはないですからね。だから「どうしよう?」と思ったけど、15万でも今買っとくべきじゃないかな、これは戦うしかないなと思い、戦って競り落としました。

 

──それは賢明な判断でしたね。というか、あのロボット刑事がちゃんと帽子付きで2体もある岡田家がマジですごいなと。

 

岡田 弟のは開封済みだけど、僕のは段ボールに一つだけ入れて別格扱いで保管してます(笑)。

 

──それでは最後にベタな質問ですが、イジリーさんにとってソフビの魅力とは?

 

岡田 ソフビって何時間でも見ていられますよね。普段は段ボールに入れて保管してるから、これだけ自分のコレクションが一つのテーブルに並んでるのって実は初めて見る光景なんですけど、もうたまらないですね。ちょっとしたレトロ玩具屋さんの棚ぐらい揃っていて。で、ソフビを手に取ると一瞬で幼少期に戻れるというか……まだ汚れていない、ベロの動きが遅かった頃の僕に会える(一同爆笑)。今は人の歯ブラシやリップクリームを舐めるのに使ってますけど、まだアイスクリームにしかベロを使ってない頃のピュアな自分に戻れます(笑)。

 

 

構成・撮影/丸山剛史 取材・文/鴬谷五郎