エンタメ
2016/12/27 6:00

接客はロボットにおまかせ! 攻殻機動隊の「タチコマ」が接客してくれる実証サービス

アニメーション製作会社のプロダクションI.Gは、ロボット事業を展開するkarakuri productsと協力し、攻殻機動隊でお馴染みの自律型戦車「タチコマ」の1/2サイズモデルを使用した接客サービスを開始すると発表しました。サービス名は「リアルエージェント・タチコマによる商品受け渡しサービス」。その名の通り、リアルに再現されたタチコマが注文した商品を渡してくれるという内容となっています。開催場所は、東京・渋谷マルイ内の「I.G ストア」。

↑1/2サイズといってもかなりの大きさです。細部まで忠実に作り込んでいます。
↑1/2サイズといってもかなりの大きさです。細部まで忠実に作り込んでいます。

 

↑グレネードはカバーに覆われており、発射できません
↑グレネードはカバーに覆われており、発射できません

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
↑右手のマニピュレーター

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
↑多脚はちゃんとタイヤで稼働します。フォルムだけでなく機構もかなりリアルです

 

この「リアルエージェント・タチコマによる商品受け渡しサービス」を受けるためには、まずすでに公開しているiOS用アプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」をダウンロードし、アプリ内のお取り置きアイテムから、店頭受け渡しをして欲しい商品を選びます。予約が完了した後、店舗へ赴き、店頭で決済をします。すると、タチコマがお取り置きしたアイテムを運んでくれるという流れになっています。

 

買い物として考えてしまうと、オンラインショップでそのまま注文して、後日郵送してもらうほうがはるかに便利ですが、タチコマと現実にコミュケーションがはかれるという点がこのサービスの魅力となっています。

 

「バーチャルエージェント・タチコマ」は、お取り置きアイテムの予約をするだけでなく、アプリ内のタチコマを育成することもできます。育成によってタチコマの性格が変わってきます。そのタチコマのデータは、「リアルエージェント・タチコマ」の方にも転送されるので、商品のお取り置きを受け取る時には、育成したタチコマの性格や共有したデータに基づいた会話をしてくれるわけです。とりあえず手渡す時に名前を呼んでくれるだけでも、結構嬉しかったりします。

 

 

↑タチコマを育てられるアプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」
↑タチコマを育てられるアプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」

 

↑アプリ内で、リアルエージェント・タチコマに運んできてもらうアイテムを決定します
↑アプリ内で、リアルエージェント・タチコマに運んできてもらうアイテムを決定します

 

現時点ではお取り置きアイテムは「攻殻機動隊」のグッズの詰め合わせのみですが、これから順次増やしていくとのこと。また、商品お取り置きサービスはすぐに開始される予定でしたが、発表会で開始時期の延期がアナウンスされました。残念ながら、まだお取り置きの受け渡しはできませんが、タチコマは展示されるので、写真撮影をすることは可能です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
↑攻殻機動隊のグッズ

 

発表会では手足をバタバタさせながら、いろいろしゃべっていたので、その状態は観ることができるかも。ちゃんとタチコマの声は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」などでタチコマを担当した玉川砂記子さんがあてているので、その声を聞きにいくだけでも価値がありますよ。

↑
↑karakuri productsの松村礼央氏と、プロダクション・I.Gの郡司幹夫氏

サービス開始日が確定し次第、I.Gストアのウェブサイトや「バーチャルエージェント・タチコマ」のアプリ内のお知らせにて告知されるとのことです。とりあえずは、まず「リアルエージェント・タチコマによる商品受け渡しサービス」は、第一弾が始まったばかり。稼働件数や評判によっては、さらなる発展が期待できるとのことなので、サービスが開始したら、奮って利用してください。もしかしたら、一緒に買い物してくれたり、プロダクションI.Gストア内だけでなくデパート全館で買い物したものを一度お取り置きし、最後に一度に受け渡ししてくれるようになったりするかもしれません。