ファッション
2017/10/13 11:00

流行りの極薄? それとも定番デカ厚? 時計は“厚み”で選ぶ時代【前編】

ケースサイズの違いは腕時計の着け心地を大きく左右するものですが、いまは様々な直径の時計が数多く出揃っています。だからこそ重要なのは、用途に合ったケースの“厚み”を知ること。同じ直径のモデルでも厚さ次第では印象も大きく変化します。

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そこで、2017年の新作から編集部おすすめモデルを2回に分けてご紹介。どんな場面で着用するのかを考えながら自分に合った時計を選んでみましょう。

 

6mm ピアジェ「アルティプラノ 60周年コレクション」

名門マニュファクチュールは薄型ムーブ製造のパイオニアとしても著名。本機は、極薄ドレスウオッチの誕生60周年を記念した厚さ6㎜の逸品です。世界限定460本。

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10.02㎜ ジラール・ペルゴ「ロレアート 38㎜」

完全復活を遂げたラグジュアリー・スポーツウオッチの名作。同ジャンルが表す通り、10.02㎜という厚さはドレス系とスポーツ系のどちらでも通用する基準値です。

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15.2mm モンブラン「モンブラン タイムウォーカー クロノグラフ オートマティック」

今年から新しくなったタイムウォーカーは、ミネルバが1930年代から手掛けていたラリータイマーがモチーフ。スケルトンラグやインデックスなどに先代機の面影を残しつつ力強く仕上げられています。

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15㎜程度の厚みはスポーツクロノグラフの標準的なサイズ。ベゼルは、逆回転防止式のセラミック製です。リューズにはDLC加工。

 

 

22.2mm シチズン「プロマスター エコ・ドライブ プロフェッショナルダイバー 1000m」

光発電エコ・ドライブで世界初となる1000m飽和潜水用防水を達成した一本。独自のデュラテクトDLC+MRK+TICという3つの表面硬化処理を使い分けたスーパーチタニウム™ケースにより、耐摩耗性と耐衝撃性にも優れます。

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光の透過率とケースの気密性の見事なバランスによって高防水と光発電を両立しています。

 

時計の直径は大型化が定着し、小型化がトレンドのいまならすぐに好みのサイズ感が調べられるはず。ですが、それが厚さとなると俄然見つけにくくなってきます。特に薄型ウオッチは、製造に高度な技術力を要するので貴重な存在。ピアジェのように超薄型時計が高価な理由もそこにあります。

 

また、厚みのある時計が好きな方も選択肢は多いものの、自分の腕との相性をしっかり見極める必要が出てきます。あまりにも手首でぐらつくようなバランスの悪い時計は、避けたほうが無難でしょう。