黒スニーカー&白スニーカーは万人に似合う頼れるアイテム。しかも、今季はトレンド的にもマストバイです。今回はサッパリ系の「ミニマル」、ハイテク感のある「テック」、仕事で使える「ビズ」の3カテゴリでチェックしました。
【解説する人】
スタイリスト 宮崎 司さん
ファッション誌を中心に活躍。旬のアイテムを取り入れたスタイリング提案に定評あり。
スニーカー通勤にも使える“ビズ対応”はおトク感あり
黒スニ・白スニと言えば、「オールスター」や「スタンスミス」が定番。スタイリストの宮崎 司さんによれば、そんな王道モデル以外にも、買いの新作が豊富だといいます。トレンドについて次のように語ります。
「スニーカー通勤推奨の流れを受けて、特に、オンオフ兼用で使えることを謳ったモデルが以前よりも増えている印象です」
ただし、ビジネスシーンでスニーカーを履く際には注意点が。
「普通のビジネススーツにスニーカーを合わせるコーデは、正直かなりハイレベルで危険。まずは、ロックポートやケー・スイスのような“ビズ対応”をジャケパンに合わせるのがオススメ」(宮崎さん)
【白スニーカー編】
写真右:GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)/写真中央:adidas Originals(アディダス オリジナルス)/写真左:ROCKPORT(ロックポート)
ドイツ軍の名作トレーニングシューズを別注!
GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー/写真右)
ビームス ライツ別注モデル
2万1384円
1970〜80年代にかけてドイツ軍が訓練用に採用していたスニーカーを、セレクトショップ「ビームス ライツ」が別注。つま先からのスエードパッチを広くするなど、より丈夫で歩きやすくなりました。
滑りづらくグリップ力のあるゴムソール。ドイツ連邦軍を意味する「BW」のネーム入り。
オリジナルのデザインに見られるサイドラインを省略。よりシンプルな印象に仕上げました。
【スタイリストの採点】ルックス:★×4.5/着用感:★×3.5/コスパ:★×3
ソールのグリップ感が良好。オリジナルよりは少しだけ高価ですが、ステッチを排して、よりクリーンな印象に!
ニット×メッシュ仕様の超軽量ランシュー
adidas Originals(アディダス オリジナルス/写真中央)
DEERUPT RUNNER
1万4040円
1980年代初期のランニングシューズにインスピレーションを受けたニューモデル。ニット素材のアッパーにストレッチの効いたウェブ状のオーバレイをあしらい、驚くほどの軽量性と通気性を実現しました。
フッドベッドに備えたフォームポケットが快適さを生みつつ、かかとをしっかりと安定。
最新のブーストソールを搭載。網目から覗くミッドソールの黒がアクセントになっています
【スタイリストの採点】ルックス:★×3.5/着用感:★×4.5/コスパ:★×4
ニットアッパーの柔らかさに反して安定性は良好。網で覆ったようなデザインが特徴的で、好みは分かれるかもしれません。
プレーントゥ風デザインとスポーツ由来のクッション材を融合
ROCKPORT(ロックポート/写真左)
TOTAL MOTION SPORTS DRESS
2万4840円
洗練されたドレスデザインとスポーツシューズのテクノロジーを融合した、ロックポートで最もハイスペックなビジネスカジュアルシューズ。アッパーに上質なホワイトヌバックを採用しています。
ブレを軽減するTPUプレートを搭載。かかとにかかる衝撃を吸収するクッションも備えます。
履き口に隠しゴアを配置。見た目を崩さず、フィット感と着脱のしやすさを両立しました。
【スタイリストの採点】ルックス:★×3/着用感:★×4/コスパ:★×3.5
オフホワイト×プレーントゥのような革靴風デザインがレア。やや上級者向けの見た目ですが、オンオフで使えます。
【このコスパ系にも注目】
SUPERGA(スペルガ)
「2950」
6264円
人気の伊スニーカーブランドから廉価ラインが誕生。定番の「2750」より約2000円安いです。インソールにEVA素材を採用し、軽い履き心地を実現します。
【黒スニーカー編】
写真右:Amb(エーエムビー)/写真中央:K・SWISS(ケー・スイス)/写真左:KEEN(キーン)
コバが張り出したデザインが革靴ライクな一足
Amb(エーエムビー)
EGON
2万4840円
「洗練されたミニマリズムに時代のアクセントを」がコンセプト。素材感のあるスエードアッパーに、コバ(※)が張り出した革靴のようなデザインを採用し、シンプルながら静かに主張する一足です。
ヒールにレザーコードを搭載し、脱ぎ履きをサポート。見た目と実用性を兼ねています。
ソールは高級ブランドでも用いられるイタリア「ゴムス」のラバーソールを採用しました。
【スタイリストの採点】ルックス:★×4/着用感★×3.5/コスパ:★×3.5
コバが張り出した、スニーカーでは稀なデザイン。やや値は張るが、適度なボリューム感もあり存在感抜群です。
往年のアイコンシューズがビジカジに合うルックスに
K・SWISS(ケー・スイス)
Classic 66 JPN BIZNEAKER
2万1600円
1966年に誕生して一世を風靡した、同ブランドの代名詞的オールレザースニーカーの新モデルです。シューレースを通す「Dリング」などのデザインを踏襲しつつ、ビジネスシーンでも着用可能に。
光沢感のある上質なレザーアッパーを採用。つま先の意匠「スリーパネルトゥ」が映えます。
アイコン的な「Dリング」。シューレースも細身でより丈夫なものに変更されています。
【スタイリストの採点】ルックス:★×4/着用感:★×3/コスパ:★×4
オリジナルからサイドの5本ラインをなくしたことでシャープな印象に。ビジカジでも使え、この価格も納得です。
“編み上げデザイン”の個性派モデルがニットアッパーに進化
KEEN【キーン】
UNEEK EXO
1万3500円
2本の紐で編み上げたデザインが特徴のオープンエアースニーカー「ユニーク」を、ニットアッパーにアレンジ。サイドに配したポリエステルコードが足の動きに合わせて伸縮・変形して快適です。
キーンのアイコン「バンジーシューレース」。締め付けの強さを自在に調節できます。
軽量ポリウレタン製のフットベッド。足裏の形状に合わせた立体成型で安定性に優れています。
【スタイリストの採点】ルックス:★×3.5/着用感:★×4.5/コスパ:★×4
人気モデルのリラックス感を残した快適スニーカー。見た目は個性が強めですが、抜群のフィット感が得られます
【このコスパ系にも注目】
Uniqlo U(ユニクロ ユー)
スニーカー
4309円
現在では希少なバルカナイズ製法で作られたキャンバススニーカーを発見! 型崩れしにくいうえ、程良いクッション性で履き心地も快適です。