ものが立体的に見えるのはなぜ?
続いて、「ものが立体的に見えるのはなぜか」を探るための実験。その前に、記事を読んでいる方にも試して頂きたいのですが、片目をつぶった状態で両手の人差し指の先端をくっつけてみて下さい。いかがでしょうか? なかなかうまくいきませんよね? この理由は、わたしたちが左右の目による視差を利用して遠近感をとらえているため、片目で見るとうまく遠近感がつかめなくなってしまうのです。
それを踏まえた上で、実験スタート。2つのレンズがついたビューワーで、左右に並んだ絵を見てみます。2つの絵は微妙に異なっており、ビューワーを通してみると平面的な絵が立体的に浮き上がって見えるようになります。
さらにもうひとつの実験も。先端が赤と青に分かれたペンを使って絵を描き、左右に赤と青のフィルムをそれぞれ貼ったメガネを使ってその絵を見ると絵が立体的に見えるというもの。これも先ほどと同じように、左右の目の視差を利用しています。
絵を描くコツはペン先を垂直に立てて描くこと。みんな真剣な表情で文字やイラストを描いていました。
うまく描けたら、自分で作った赤青メガネで絵を見てみます。うまくいったかな……?
絵の立体視がうまくいったら、次は赤と青を重ねたジェットコースターの映像を視聴。普通に見るよりも立体感が出て、画面から飛び出てくるような迫力が体験できます。これには子どもたちも大喜び! 少しは立体的に見える仕組みがわかったかな?