ファッション
2022/9/17 10:00

アパレル生産に変革を起こすイノべーション・プラットフォーム「ナイキ フォワード」。フーディーとクルーの2スタイルが発売

「ナイキ(NIKE)」が、新たなテキスタイル制作技術としてイノベーションプラットフォーム「ナイキ フォワード(Nike Forward)」を発表しました。ナイキ フォワードはフーディとクルーの2スタイルで、2022年9月17日からNIKE.COMとNIKE アプリおよび一部のNIKE 販売店にて発売予定。

 

最初のプロダクトは、ライフスタイルやスポーツとも馴染み深いグレー

ナイキは今回発表したナイキ フォワードの開発のために、5年以上かけて研究を行いました。「ナイキ エア」や「フライニット」、「フライレザー」、「スペース ヒッピー」、「ネクスト ネイチャー」など、30年以上にわたるサステナビリティ志向のイノべーションに加わる最新の技術となります。

↑「ナイキ フォワード メンズ フーディ」1万8150円(税込)

 

↑「ナイキ フォワード メンズ クルー」1万5400円(税込)

 

編み物や織物とは異なるイノベーションにより、繊維素材生産の工程を減らし、簡素化しています。複数の段階を経る工程(紡糸・紡績、編み、裁断、縫製など)では無く、ナイキ フォワードはニードルパンチによって繊維から直接テキスタイルを作っています。工程を省くということはその分エネルギーの節約となり、この第1世代となる素材の場合は従来のニットフリースよりもカーボンフットプリントを平均で75%削減することに貢献しています。また、ナイキ フォワード素材は、従来のニットフリースよりも密度が低く、これも75%削減につながる重要な要因となっており、この生産工程により製品重量にして70%の再生原料を用いることが可能とのこと。

↑染色を行わず、素材そのままのカラーで製作することで、水の使用量を大幅に削減

 

このプラットフォームは、未来の循環性という目的を念頭に作られました。ナイキ フォワードとして最初に展開される商品は、リサイクルしやすいように、ジッパー、アグレットや余分なトリムを用いずに制作しています。ナイキのインパクトターゲット(環境に関する目標)達成の重要な鍵となることでしょう。今後、ナイキ フォワードは、ブルゾンやパンツの販売を予定しているとのこと。

↑切りっぱなし仕様のポケット

 

 

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