10万円以下のSteam Deck対抗携帯ゲーミングPC「ROG Ally」登場! 米国で6月13日に発売

ink_pen 2023/5/12
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10万円以下のSteam Deck対抗携帯ゲーミングPC「ROG Ally」登場! 米国で6月13日に発売
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

ASUSは、携帯ゲーミングPC「ROG Ally」を米国で6月13日に発売すると発表し、予約受付をスタートしました。標準モデルは599.9ドル、上位モデルの価格は699.9ドル(約9万4000円)であり、人気のSteam Deck最上位構成(内蔵ストレージ512GB版)よりも50ドル高いだけです。

↑Image:ASUS

 

もともとRog Allyが予告されたのは、今年4月1日のこと。エイプリルフールの日だけに初めはジョークかと思われましたが、その後に改めて「5月11日(現地時間)に仕様や販売店、価格を発表します!」とツイートしたことから本当だとわかりました。

 

Rog Allyは2モデルをラインアップし、どちらも解像度が1920×1080、輝度500ニト、最大120Hz駆動の7インチ画面を搭載。重さも同じ約608gで、Steam Deckの約670gより軽くなっています。

 

そして上位モデルはAMD Z1 Extremeチップ、RAMは16GB(高速なLPDDR5)、512GBのSSDを内蔵。公式発表ではZ1 Extremeは最大8.6TFLOPS(処理速度の目安となる単位)のグラフィック性能がうたわれています。これはSteam Deckの最大1.6TFLOPSを大きく超えており、PlayStation 5の10.28TFLOPSに近づいています。

 

かたや標準モデルに搭載されたZ1チップも、公称では最大2.8TFLOPSとされ、数値の上ではSteam Deckを55%も上回っています。いずれもSteam Deckでは重めだったPCゲームでも、ビジュアル品質の設定をあまり下げずに実行できるようです。

 

このほか、ASUSの外付けGPUボックス「ROG XG Mobile」と接続できる専用コネクターも備えています。これさえあれば大作ゲームも軽々と動かせるはずですが、XG Mobileは安くても10万円以上はする上に、接続すると持ち歩きもできなくなるので、「お金に余裕があって家でもガッツリ遊びたい」人向けかもしれません。

 

すでに米国では大手量販店のBest Buyが、予約受付を開始しています。ただし米国およびカナダの人たちだけが注文可能です。ほかの国や地域での展開は不明ですが、日本でも発売されることを期待したいところです。

 

Source:ROG Ally

via:Polygon

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