優勝チームが語る、勝負への執念
今回の取材では、A・Bそれぞれのブロックを制した、優勝チームに話を聞く機会をいただきました。その選手たちが語ってくれたのは勝利への執念。”勝負師”たちのインタビューをお届けします。
—優勝おめでとうございます。何度同じステージに挑戦しても、いつも同じ展開にできるのは、何か意識していることはあるのでしょうか。
Cats「数ミリのズレまで計算していてプレイしています。100回やったら100回同じことが出来るようにという意識ですね」
LMBlludozer「失敗しやすい部分を早めに見つけるようにしていて、その情報をチームでシェアすることです。あとは、戦術の決定に運要素を排除して、計算できる要素だけで判断するようにしています」
—普段の練習はどのようにやるものなのでしょうか。
Cats「毎日チームで3時間の練習をしています。でも難しければ個人で。チームで練習すると、自分のポジションにだけ専念できて、覚えることを減らせるのがいいんです。チームの皆が平等に戦術を提案して、いいものであれば誰のものでも採用しています。全員で立ち回りの考察を行っているのも、うちのチームの特徴だと思います」
LMBlludozer「半分ノリで結成したチームなんですよね。ずっと一緒にやってきたわけでもないのですが、リーダーがメンバーの実力を把握して統率してくれています。」
—Catsのみなさんは、初挑戦で初優勝を達成されました。いかがでしたか?
Cats「今回のプレイは満点ではなかったと思っていますが、レベルの高いところで勝ちあがることができました。自分(Catsのリーダー・♡るんるん♡さん)の事情もあって大会に出るのを3年も待ったのですが、以前から思っていた『出れば勝てる』という想いは間違っていなかったことを証明できました。」
—LMBlludozerの皆さん半分ノリで結成されたとのことですが、モンストをプレイされるうえで共通の目標はあるのでしょうか。
LMBlludozer「幕張で開催される決勝大会の1位、これは揺るがないです。たとえ賞金がなくても出ます。欲しいですけど(笑)。あとはモンストが盛り上がってくれればと思っています。『モンスト』を楽しんでいる人は多くても、『モンストスタジアム』で対人マルチ対戦を楽しんでいる人って少ないんですよね。メンバーを探すのも大変だし、やりこむことへのモチベーションも必要で。モンストの場合は『ボスを倒せ!』だからいいですけど、モンストスタジアムの場合はタイムアタックだからどこまでやったらいいか分からなくなるんですよ。もっと新規プレイヤーへのハードルが下がるといいですね。」
—今回優勝されて、自らの下の世代に対して何か感じるものはありますか?
Cats「趣味の延長線上で楽しむ人が増えればと思っています。実際、自分も普段ゲームはしないし、ニンテンドーDSすらも持っていなかったんですが、モンストははじめてハマッて、うまくなれたゲームなんです。そんな感じでやる人が増えてくれたらうれしいですね。」
LMBlludozer「さっきも言いましたが、モンストスタジアムは、新しく始めることのハードルが低くないゲームです。でもこれから始める人は、まずはYouTubeなどで大会の動画を見て、上手い人の真似をしてもらうといいと思います。ジュニアグランプリもあったので、若い世代が盛り上がるようになったのはいいですよね。」
—最後にモノメディアらしい質問をさせてください。使うスマホによってプレイの感覚が練習されている感覚が変わると思うのですが、愛機などはあるのでしょうか?
Cats「全員、サイズの違うスマホを3台ずつ持っていますね。どんな環境であっても負けないように、どのような機種であってもベストなパフォーマンスを発揮できるよう練習しています。」
LMBlludozer「みんな、複数機持ち歩いていますね。大会によって毎回公式端末が変わるので、それで練習するようにしています。各端末ごとで引っ張るときの矢印の動きが違うので。1mm方向がズレたらショットが全く違うところにいってしまいかねないんです。ただ、ウチのリーダーだけは天才でそんなのおかまいなしなんですが。彼の場合、キャラクターを引っ張ったあと、方向を修正することが全くないんですよね。」
—ありがとうございました!決勝大会でのご活躍も期待しております!
両チームとも、ただのゲームではなく、勝負として真剣に取り組んでいる姿勢が印象的でした。
この両チームが出場する「モンストグランプリ2019 アジアチャンピオンシップ」決勝大会は7月13日、14日に幕張で開催されます。そこでも手に汗握る戦いが繰り広げられることと思いますが、それまでに筆者はもっとモンストとモンストスタジアムを勉強してから会場へ足を運ぶ所存です。
撮影/中田 悟、畑野壮太